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2004年01月 アーカイブ

2004年01月01日

N・P (吉本ばなな)

Title: N・P (角川文庫)
Author: 吉本ばなな
Category: 文学 (青春小説?)
Story: 97本の短編から成る作品N・Pをめぐり多くの関係者が自殺した。翻訳者の恋人であった風美がN・P作者の子供たちとであった22歳の夏。

Comment: 読んでみた印象は「若い」。ずいぶん前(13年くらい)の作品なのでそういう印象なのかもしれないですが、様々な出来事がとても感受性豊かに受け止められていています。私が22歳のころこんなに風に感じたかと考えると、そんなことはなかった気がする。もちろん彼女と他の登場人物の特殊な背景によるものなのだろうけれど、過剰に感傷的な気がする。きっと私が高校生の時に、とは言わなくてもこの本が出た当時に読んだなら違った風に思ったことでしょう。

しかし、様々なこういった青春の小説の中で、この小説はとても読みやすくてするりと頭にはいるものだった。基本的に青春ものはあまり好きではないのですが、面白く読めました。
★★★☆☆

2004年01月02日

この街で出会えたら (アレックス・ウィッチェル)


Title: この街で出会えたら (集英社文庫)
Author: アレックス・ウィチェル (山田久美子訳)
Category: 恋愛
Note: グアネス・パルトローが映画化権を購入
Story: 完璧な将来・完璧な結婚を目の前にしたサンドラは、実は婚約者は他にも婚約している人が2人もいることを知らされる。自分自身の人生を自分で決められるようになるまでの道のり。

Comment: わかりやすい話。ラブコメ映画にはよいかもしれない。悩むサンドラの前に次々と難題がふりかかってくる。そんなあほな男に血迷うな!と叫びながら読めます。ただそのいくつかの難題がのテーマがちょっと安易かもしれない。ただそのエピソードに現れる登場人物の考えはとてもジーンときます。★★★☆☆

2004年01月03日

きみとぼくの壊れた世界 (西尾維新)


Title: きみとぼくの壊れた世界 (講談社ノベルス)
Author: 西尾維新
Category: 推理
Story: シスコン・ブラコンの危ない兄妹様刻と夜月。様刻の友人たちと謎の保健室の住人病院坂が織りなす不思議な世界。ある日学校で夜月に言い寄っていた少年が殺されているのが見つかった。

Comment: 相変わらず登場人物の名前が不気味な西尾維新。戯れ言シリーズで有名な彼の最新作。個人的に戯れ言シリーズの壊れ具合が好きなので、早速購入。最初に言わなくてはいけないのが、西尾維新の小説は万人向けではないということ。この特異な世界観は苦手な人が多いでしょう。変な名前、奇妙な人格、バタバタと起こる人殺し。それでも、その表面さえクリアしてしまえばわりと面白いので、そういうものに比較的免疫があるなら読んでみる価値があるでしょう。

今回のお話の登場人物ははっきりいってみんな変な人なのですが、それなりの不思議なストーリーが進んでいきます。殺人事件自身の謎解きは実はさらりとしていて、ホントにそうだったのかどうかは結局本人の肯定によって確認されるのだけれど、実はその結果として主人公は…というのがというのが本当のミソ。そのながれははっきりいって見事だ。さらにこの不思議な主人公は妹中心の世界で暮らす、とてもふつうとは言い難い人物なのだが、結局は人の良いやつで、つい肩入れして読んでしまう。いつもの西尾維新の読後感だが、いつもよりいい感じである。

しかし彼の妹とか、やたらエキセントリックな人格は、事件の発端と主人公の性格説明として必然なのだけれど(最後のおちにも)、何となく彼女の存在は殺人事件という点ではフェイク(もしくはやたら陳腐な容疑者)な感じがした。まあ必然なんだろうな。
★★★★☆

2004年01月04日

お先、真っ白 (たかのてるこ)


Title: お先、真っ白 (扶桑社)
Author: たかのてるこ
Cateory: エッセイ
Story: 旅するOLたかのてるこのできるまで。50歳にして腹話術師としてデビューしたおしゃべりなおかんと、奥さんの髪型の変化も気にしていないお父さん。そして友人や恋人のこと。

Comment: 最近よく読んでいるたかのてるこさんの旅ぬきのエッセイ。たかのさんのまわりの人々からたかのさんの人生がおもしろく読めます。最後にモンキームーンで登場したラオス人の彼氏の話も。

エッセイとしては、関西の女の人のお笑いエッセイの典型。おもしろかったけど、この路線はべつにこの人じゃなくても読める。たとえばわかぎえふとかのエッセイのほうが笑える。だから、旅行記を読んだ後に読まないと、独特な味はでてこないかもしれません。これで、たかのてるこさんの著作はあとモロッコの2冊を残すのみ。でも絶版なんですよね。ちょっとさがしてみよう。
★★★☆☆

2004年01月05日

早起きのブレックファースト (堀井和子)


Title: 早起きのブレックファースト (ベストセラーズ)
Author: 堀井和子
Category: エッセイ
Story: 著者の毎日の朝ごはん。印象的な田舎の朝ごはんや旅先での朝ごはんについて。

Comment: 最近堅め読みはじめた堀井さんですが、最初の数ページ読んだところで、あれ同じ本買っちゃった?と思ったくらい、読み覚えのある文章。朝食べるジャム、甥姪と過ごす時間。もちろん後半は違う話も多いのですが、全般に前に読んだぞという印象でした。それでもいろいろ生活のヒント、楽しい朝ごはんが載っていていろいろ参考になります。もしかしたら、同じような雑誌の連載とかからきているのかもしれません。
★★☆☆☆

2004年01月06日

子供ができました (よしもとばなな)


Title: 子供ができました (新潮文庫)
Author: よしもとばなな
Category: エッセイ (ネットで公開していた日記)
Story: よしもとばなな氏の妊娠中の毎日。かなり盛りだくさん。

Comment: 実はこの本はシリーズの三巻目なんですね。サイトで公開していた日記をまとめたもののようです。なので、最初数ページは何なのか全然わからない。ちょっとうんざりしたのですが、だんだん訳が分かって面白くなっていきます。しかし、全般に思うのは妊娠中なのにそんなに、出かけて、食べていいのか?っていうことです。いやあよく食べて、旅行してです。あげくにあたったりして。もう大変です。さらに下やげろ系がストレートにでてきます。苦手な人はよしましょう。あまりにストレートなので全然気になりませんけど。一生懸命な毎日ですし、読んで損はないです。

さらに、うちにある暗いものが、そこここにあって、とても一緒に沈んでしまうときがあるかも。元気なときに読みましょう。
前の二冊を読んでみようと思います。
★★★☆☆

2004年01月07日

五年の梅 (乙川優三郎)


Title: 五年の梅 (新潮文庫)
Author: 乙川優三郎
Category: 時代小説
Story: 市井のあるいは下級武士の追いつめられた人々のせつない物語の短編集。

Comment: 帯によれば、山本周五郎賞受賞らしい、この短編集は、読み口もとても山本作品にちかい。というよりは藤沢周平か。彼らよりも、少し現代風なテーマで、人間の業みたいなものが強調されていない感じといえばよいだろうか。5本はいっている作品のなかでは最後の2作、「蟹」と表題作「五年の梅」が楽しめた。が、たぶんこの人の味は最初の3作にあるんだろうなとおもう。全般に希望のもてるエンディングで、元気になれるストーリー。 上記の大家2人を読み終わったら、よんでもよいかなといった塩梅。
★★★☆☆

2004年01月08日

二人がここにいる不思議 (レイ・ブラッドベリ)


Title: 二人がここにいる不思議 (新潮文庫)
Author: レイ・ブラッドベリ
Category: 短編集 ファンタジー 恋愛 いろいろ
Story: 表題作は死んだ両親を息子がレストランに招待して話しをするというお話。

Comment: レイ・ブラッドベリは好きな作家だ。この短編集は、いつもの彼のSFやファンタジーとすこし毛色が違って、ささやかだが暖かな瞬間を描いたものばかりだ。私は彼の作品は、結構ブラックでグロな結末のイメージがあって、ちょっとこの本は意外でした。しかし、なかなか心温まるお話が23本。私は老看護婦が不思議なおとこを旅をする「オリエント急行、北へ」と世界で唯一のタイムトラベラーの話「トリプルコンベクター」。そして〆として老人と少年がミイラを作る話が気に入っています。とてもおなかいっぱいになる本でした。さわやかで得した気分になります。
★★★★☆

2004年01月09日

ファインディング・ニモ

ファインディング・ニモDir: Andrew Stanton

ファインディング・ニモ、ようやく映画館で見てきました。運良く字幕版がみられてよかったよかった。

ストーリー:クマノミの一人息子ニモはそのアンバランスなひれのせいもあって少々過保護に育てられた。そんな父親に反発したニモは自分が大人であることをしめすためにボートに近づき、人間に捕まってしまう。

世界でも日本でも大人気のストーリー。私の大好きなロビーが歌を歌っていることもあって、この映画はかなり楽しみにしてました。しかし、大きな落とし穴が…。「あんまりニモがかわいくない…」。世間ではクマノミブームで、乱獲がニュースになるくらいなのに、どうもかわいいと思えない。ど根性ガエル系の変な顔。私もこんなことで盛り上がれないとは思わなかった。独りで観にいったからかしら。ストーリーはわりとわかりやすい、子離れ親離れ、父の愛、息子の勇気、仲間の友情。で、やぱりニモがかわいくないとのめり込めない。やっぱりそういうことが結構大事なんだと再認識。

絵は大変すばらしかった。海の様子が特に美しかった。一番よかったのは、ニモを探すために、潮に乗るシーン。ものすごい勢いでながれる潮と躍動感のある亀がすごく印象的でした。このシーンが一番気に入りました。

最後のクレジットで、ロビーウィリアムスのビヨンド・ザ・シーがかかり、なかなか雰囲気がよくてうっとりしました。いい曲なので是非。おすすめです。

もし僕らのことばがウィスキーであったなら (村上春樹)


Title: もし僕らのことばがウィスキーであったなら (新潮文庫)
Author: 村上春樹
Category: 旅行記 エッセイ
Story: 村上春樹氏がシングルモルトウイスキーをもとめてスコットランドとアイルランドを旅する

Comment: 最初、ハードカバーで出たときにこの本を見かけて、ウィスキーの銘柄にちなんだエッセイなんだと勝手に勘違いして、買わなかったのですが、全然違いましたね。村上春樹氏のスコットランド、アイルランド旅行記です。奥様の美しい写真付きで、薄い本ながらかなり楽しめます。アイルランドにも氏の訪ねたスコットランドの島にもいったことはありませんが、ぱぶの様子や美しい景色がイギリスにいた頃の生活を思い出させて、にこにこしてさらっと読んでしまいました。もちろん、よみおわったあとはウィスキーが飲みたくなること請け合いです。それより、スコットランドやアイルランドに行きたくなる方かな。車でのんびり旅行するのはよいものです。
★★★☆☆

日本でもアイリッシュバーが結構ありますよね。ブッシュミルズとか是非飲んでみてください。おいしいですよ。

2004年01月10日

レキシントンの幽霊 (村上春樹)


Title: レキシントンの幽霊 (文春文庫)
Author: 村上春樹
Category: 短編集
Story: 表題作は、村上氏が実際に体験した(?)幽霊話。残りの6編の短編はフィクション。

Comment: 昨日に引き続き、村上春樹氏の本を読む。地元の本屋で埃をかぶっていたこの本をみつけた。99年の新刊案内が挟まっている。

どの短編も、どちらかというと家にいることを好み、ひととかかわるよりは、独りで本を読んだり、レコードを聴いている方が楽しいという主人公。基本的に氏本人の嗜好と同じだ。中でも「沈黙」は人に理解されない苦しみ、そのことへの恐怖が描かれており、彼のサリン被害者へのインタビュー集「アンダーグラウンド」にあったような調子の告白がつづられている。「トニー滝谷」は市川準監督が映画化したようで、イッセー尾形、宮沢りえ主演で今年公開されるらしい。
おもしろさでは実は表題作が一番面白かった。なんかいい感じがして。作品としては上にあげた「沈黙」と「めくらやなぎと、眠る女」が良かったです。
★★★☆☆

2004年01月11日

神様 (川上弘美)


Title: 神様 (中公文庫)
Author: 川上弘美
Category: 短編集 文学
Story: 「くまにさそわれて散歩にでる」ではじまる、不思議なものがたり、「神様」からはじまる9編。幻想的な、でもなんか暖かさみしい空気の物語です。

Comment: 川上弘美氏は「センセイの鞄」を読んで以来、大好きな作家のひとり。この本では彼女の初めての作品「神様」を最初に入れ、最後の「草上の昼食」でその続きが読めます。この2つの作品によって、全体が同じ世界で起きた出来事のような感じがします。

村上春樹氏の作品なんかもそうですが、いきなりクマが隣人だったり、そらからいろんなものが突然ふってきたりといった、作品の頭から世界に入り込んでしまう作品です。だから苦手な人も多いかも。私はそういうのも大好きなので、うっとりして読みました。この連作野中では「春立つ」が一番好きです。雪の季節になるとたどり着ける不思議な場所と、そこで一緒に暮らした人の話。どこかで聴いた様なお話なんだけど、設定が良くて引き込まれます。
「このところ夜になると何かがづれるようになったのである」とかよむと、何か感じる。
★★★★☆

2004年01月12日

世紀末の隣人 (重松清)


Title: 世紀末の隣人 (講談社文庫)
Author: 重松清
Category: ノンフィクション
Story: 作家重松清が「現代」に連載していた、1999-2000におきた事件を追うルポ。

Comment: 小学生の殺事件や砒素入りカレー事件、新潟少女監禁事件など、その当時のトピックの現場を訪れ、謎解きでなく、被害者や加害者の背景を考えている。重松氏が書いているせいか、こんな無惨な事件の列挙なのに、文学作品の引用が多くて、なぜかちょっと文学調。 それはそれで面白いし、これまでの陰惨なルポよりも、実際に時間のたってしまった今ではいろいろなものを伝えてくれる。特に監禁事件に関する「人を所有するということ」の考え方や小学生殺人に関する「支配されない場所」はとてもすんなりと考え方になじめてしまって、怖いくらいでした。ちょっと心理分析風なところもあってちょっと危ういのですが、新しい切り口もあって感心しました。そこここにでてくるニュータウンの幻想と風化の話は興味深かった。
★★★★☆

2004年01月13日

ノルウェイの森 (村上春樹)


Title: ノルウェイの森(上)(下) (講談社文庫)
Author: 村上春樹
Category: 文芸
Story: 上京して寮に入り大学生となったワタナベは、自殺した親友の彼女、直子に再会する。二人はしばらく、毎週日曜日に東京の街をなにをいうこともなくあるくことになった。

Comment: いまさらですが、「ノルウェイの森」を読みました。村上春樹氏の作品は数日前に短編は読みましたが、長編は海辺のカフカ以来約一年ぶりです。この本が出たときには年末本屋がハードカバーの上下巻の赤と緑で、それは目立っていたものです。

以前も書きましたが氏の作品はたまに、氏特有の不条理世界(別に実際に不条理というのではなくて、不思議なものが色々登場する世界)がいきなりはじまってとっつくのにかかることがあるのですが、今回はすんなり入り込めました。氏の作品はエッセイに関しては文庫化したものはほぼ読んだものの、長編はまだ手をつけているものが少ないです。しかし面白いのは、この本のそこここにエッセイにあった氏の体験がデフォルメされずにちりばめられていて、不思議な既視感があります。その行動や感覚、感傷は主人公のワタナベはもちろん、さまざまな登場人物に投影されていました。

で、このストーリーでは行き着くところに必ず死があります。自殺するもの、悲惨な病で死ぬもの。まさに「生の一部としての死」「死の一部としての生」として描かれています。主人公は亡き親友の恋人直子とは恋人の様な保護者のような関係になり、ある種不健全なあこがれを抱いていて、大学の友人緑とは友人でやはりある種保護者のような関係になり、(彼女はある種現実社会を具現するものでもある)、恋する様になる。この2人の対照的なありかたが、いろいろなものを表現しているのだが、個人的には緑さんの方がもう少し魅力的であったらいいなと思いました。もちろんそれは直子さんの方の圧倒的な存在感によるものなのでしょうが、ある種健康的な存在である緑さんはもっと元気でいて欲しかった。しかし、この直子さんへのあこがれ、つまりこうやって読んでみても直子さんの方が魅力的に見えてしまう感覚は、とても哀しい。その存在はとても必死でとてもせつない。
★★★★★

2004年01月17日

ヒューマン・ネイチャア

ヒューマン・ネイチャアDir: Michel Gondry Cast: Tim Robbins, Patricia Arquette, Rhys Ifans

ストーリー:ホルモンの異常で全身が毛深くなってしまった女は、体毛コンプレックスから森にこもり、自然に暮らす作家として生きていく。しかし30年間男なしにもたえられず、友人に紹介された心理学者(ネズミにマナーを教えている)とつきあう様になる。ある日二人で山を歩いていると、真っ裸の男(彼は自分の事を類人猿だと思っている)にであい、学者の彼はその男を引き取って、彼で実験を行うことにした。

カテゴリーとすればブラックユーモアなんでしょう。モンティーパイソン風と称する人もいますが、シーンごとに見て爆笑というような映画ではありません。どちらかというと、苦笑いを始終浮かべていることになるでしょう。映画全体としてシニックで自然主義とか道徳(マナー)を笑い飛ばしているわけです。自然主義とか道徳とか、ひじょーに”う、うさんくさい”ってかんじに描かれてるので、わかりやすいです。

タイトルの通り?、全体にみんな本能(というか煩悩)に走りまくっているので、知性とか教養とか言っているティムロビンス扮する心理学者のまぬけぶりがいいです。ただ本能!ってかんじということは割と表現がグロい場面もあり、すくなくともカップルでみない方が良いでしょう(紹介すると人格が疑われそうだ)。

出演者ははっきり言ってこの3人だけのようなもので(とはいえあとひとりキィになる人がいるんだが)、毛深い女(アークエット)と野生人(アイファンズ)がかなりワイルドに熱演しています。この二人と対照的なティムロビンスはおかしいですが、彼の場合いつもと一緒の演技なので熱演って感じはしませんね。それはそれで面白いんですが。

で、最後の最後に決めのオチがあるこの映画ですが、興行的にはうれなかっただろうなあというできです。方針とストーリーはオリジナリティあふれてていいと思うんですが、万人向けではないでしょう。私はそれなりに楽しみましたが。

2004年01月18日

ラストサムライ

ラストサムライDir: Edward Zwick Cast: Tom Cruise,渡辺謙, 真田広之
この画像はサウンドトラックのものです。DVDはまだ発売されていません。amazonのページはこちら

おそまきながら、ラストサムライを見てきました。
ストーリー:アメリカで原住民の制圧で英雄となったネイサン・オルドレン(トム・クルーズ)は戦争が終わっても、その戦いの心の傷から酒浸りの日々を送っている。そこへ、日本でサムライを鎮圧するのに政府軍の兵の訓練をする高給な仕事が来て、日本に渡ることになる。初戦で勝元(渡辺謙)の捕虜となったネイサンはそこで日本の心を知る。

トムクルーズがサムライをやると言うことで、かなりうさんくさいなあと思っていました。実際最初にネイサンが勝元の村に行き、それらしい生活をするあたりではかなり浮いています。多分意図した以上に絵的にも雰囲気的にも異質というより変(多分めざしたのは異質ということだと思うんだけど)。それが、だんだん動きや雰囲気がなじんできて、彼が日本の心を理解していく過程みたいなものが分かります。トムクルーズの動きもだんだん腰が据わって重心が下にきて、歩き方も変わってきていい感じです。殺陣もちゃんと速くてよかった。最近カンフーとかのワイヤーアクションが多い中、ちゃんとスピード感のあるアクションでした。

ストーリーは時代考証とかを抜きにして(厳密にいえばおかしいところはいっぱいあると思うけれど)良く作られていると思うし、時間をかけるべきシーンがちゃんとバランス良く配されていて、丁寧な作りでよかった。
日本人が見ればすんなり入り込める設定だ。しかし、たとえばアメリカ人がこの映画を見たらこういうのは理解できるんだろうか?腹切りとか介錯とかあっさりすませていたけど、ショックを受けた人はいるんじゃないかしら。なぜトムクルーズが一緒に戦うことになったのか良くわかんないだろうなあと思う。私も戦う男達がお互いを認め…っていうコンセプトは分かるけど、今ひとしっくりこない感じはしたかも。たか(小雪)とのラブストーリーもその説得力の補強のように見えちゃったりもする。しかし全般に無理のない作りではあった。

渡辺謙も真田広之もなかなか良かった。渡辺謙は準主役であり、せりふも出番も見せ所もばっちりなので、剛胆で、おそらく監督も腹の底までは納得出来ない男を演じていました。個人的には真田広之の、うなずいたり動作だけの演技がいろいろな場面を引き締めていて良かったと思う。何人も時代劇でおなじみの顔ぶれが出ていて安心できる。

とにかく久しぶりに熱中して見ることが出来た、楽しめる映画だった。トムクルーズの日本語の上達がもっと劇的にあるといいなあとおもったけど、それはさすがに無理か。

2004年01月20日

シャイン

シャインDir: Scott Hicks Cast: Geoffrey Rush, Noah Taylor, Armin Mueller-Stahl

実在のピアニスト、デビッド・ヘルフゴットの半生を描いた映画。彼はまだ現役のピアニストで日本にもたまに来ているし、CDも出している様だ。この映画でジェフリーラッシュはオスカーを取った。

ストーリー:オーストラリアのユダヤ系ポーランド移民の家族に生まれたデビッドは小さい頃から、厳格な父親にピアノを教えられる。彼の才能は飛び抜けており、数々のコンペで賞を取るが、彼は優勝することによってしか、父を喜ばせることが出来なかった。父の反対を押し切ってロンドンに留学し、その才能を伸ばすが、父との因縁のあるラフマニノフのピアノコンチェルト3番を弾ききった後、精神的病に冒される。

作った話ではないから、劇的な起承転結はありません。しかし引きつけられる映画でした。

まず最初に思ったのは、?なんでジェフリー・ラッシュがこれでオスカー?あんまり出てないじゃん。それなら若い頃のデビッドをやったノア・テイラーのほうがいいよ、とうこと。まあ障害者や精神病の人をやるとオスカーが取れるというのはよく言われますが、病になる前の方が演技としても難しいのではないかしら。もちろんジェフリー・ラッシュもすばらしい演技をしているけれど、その点ではノア・テイラーを評価したいです。18歳の役を27歳でやるっていうこともすごいですが、父親に認めてもらいたい心と、父を恐れる心、ピアノへの情熱とが、派手なせりふや動作ではなく、目に現れていて感動しました。

この映画はとにかくお父さんが怖いです。怖いっていうのは恐ろしいといういみではなくて、強迫的で、ある意味人間的でない行動をするお父さん自身が分からない。もちろん彼は愛情たっぷりなのです、息子に対して。そのお父さんは何年たってもその雰囲気や外見が変わらないのでさらに怖かったです。

主人公がジェフリー・ラッシュになってから、お話は急展開にすすみます。精神的におかしくなるといってもいわゆる精神病ではなく、状況がある程度理解できているし、ピアノの演奏もすばらしい。この映画のピアノの演奏はほとんど本人の演奏らしいが、その演奏はただ超絶技巧というのではなく、心をうつようなすばらしい演奏です。

現在も本人ヘルフゴッドはコンサートをやっているし、その演奏はすばらしく、演奏中も明るく、舞台に出てくるときは小走りなんだそうです。いちど彼のリサイタルにいってみたいものです。

全体にいっていい映画でした。別に人生が変わるほどとか感動して涙がとまらないってことはなかったけれど、見終わった後も心に残る映画でした。

2004年01月22日

ザ・ロイヤル・テネンバウムス

ザ・ロイヤル・テネンバウムスDir: Wes Anderson Cast: Gene Hackman, Ben Stiller, Gwyneth Paltrow, Luke Willson, Owen Willson

封切った当時、というか封切る前の前評判はものすごかったこの映画、少なくとも日本ではあんまりうけなかったようです。確か、見に行こうと思っているうちに終わっちゃったから。

ストーリーはジーン・ハックマン扮するロイヤル・テネンバウムとその家族の話。一応彼が主役なんだが、彼だけが主役ともいえない。3人の子供達(ベン・スティラー、グウィネス・パルトロー、ルーク・ウィルソン)の小さい頃、弁護士ロイヤルは職業的にも成功し、幸せな暮らしを家族とともに送っていた。しかし、彼の浮気のせいで離婚することになり、妻(アンジェリカ・ヒューストン、アダムスファミリーのお母さん役で有名な)が子供を引き取ることになる。彼女は子供達をしっかり教育し、3人の子供達は天才と呼ばれ、彼女自身「天才ファミリー」という本を出版しベストセラーになる。弁護士の資格を剥奪されたロイヤルはついに暮らしに困る様になり、昔の幸せを求めて、家に戻ってくるが…

結構面白かった。キャストが超豪華なのもあって安心してみていられるし、お茶目なロイヤルも魅力的だった。明示的でない家族の絆や幸せもなかなかよかった。たぶん筋として何がどうなるという映画じゃないからうけなかったんじゃないだろうか。すべて解決した様なしてない様なただ細切れに家族のあり方の変化がつづられているだけなので、納得出来ない人もいるかもしれない。あとは映画そのもののテイストが万人向きではないでしょう。私はなんとなくいい感じだと思う。

豪華キャスト陣ですが、みんなしっかりと演技していたんですが、逆にみんないつものイメージ通り(特にジーンハックマン)の演技なので、その点は監督さんがそれぞれの雰囲気で、決まった個性として俳優を配置したのかなという気がする。これはあんまり意外性がなくて私個人としてはあまり気に入らない。とはいえ、ちゃんとその雰囲気は調和されていたので文句はないんだけれど。

シャンハイ・ヌーンでジャッキーチェンと一緒に跳んだりはねたりしていた、オーウェン・ウィルソンは制作の一人であり、子供達の幼なじみとして出演。彼の弟のルーク・ウィルソン(キューティ・ブロンドのリース・ウィザスプーンの相手役としてでていた)は3兄妹の末っ子を演じている。この実の兄弟で、ストーリー上の姉であるグイネス・パルトローのことで言い争う場面もあり、妙な感じだった。やっぱり何となく似てるからよくないのかもしれない。グイネス・パルトローは怪しい長女の役を好演。が、このせいで?この手のどちらかというとストレンジな役を演じる事が多くなったんだろうか、という感じ。

全般にほのぼのとしているので、のんびり見るのに最適。

2004年01月24日

とりあえずblog導入。

とりあえずなんとかblog(Movable Type)を導入した。
まだ何がなにやら分からないので、とりあえず試行錯誤してみようと思っている。
そもそも、サイトのデザインに合わせるとかしないといけないんだろうが、道のりは長そうだ。
サイトのデザインリニューアルになるかも。少し頭が痛い。

2004年01月25日

改造難航中。

昨日から始めたサイトのブログ化だが、なかなかうまくいかない。しかし今回は頭の中にリニューアル後のイメージが比較的はっきりあるので、できあがりはそんなに苦労しないだろう(と思いたい)。そんなわけで、もう少し改造をすすめる予定。映画を見る時間をこんな形でつかってしまうのもどうかと思うのだが、やり始めてしまったものはしょうがない。がんばりましょう。

デザイン的には今のサイトと同様に3つのコラムにしようと思っている。そのあたりで既にひっかかっている私。なんだかなあ。あんまりこういう事にむいていないことがバレバレです。しかし今日中になんとか決着をつけたい!明日はまた仕事です。

昔のデータをどうするか。

ようやくブログのデザインの改造も慣れてきた。何となく形も出来てきたと思う。
問題はどうやってこれまでためてきたデータを移植するか、だ。もう一度入れ直す事になりそうだが、いきなり同じ日にどんどん入れ直す形になる。変だろうなあ。まあ形が完成したらやってみることにしよう。

2004年01月26日

ブログ設置三日目。

大分形が出来てきた。今悩んでいるのはブログ以外のコンテンツ。BBSとかLINKとかどうしよう。このブログ3段組に組み込んで毎回左右のコラムをセットし直すのは大変だし、かといって別窓がたくさん開いてしまうのも迷惑だし。すこし他人のブログを見て回って参考にさせてもらうことにしよう。

ようやく公開。

今、index.htmlを変更!ようやくみなさまにお目見えです。
ただし、まだ以前のコンテンツの移植は終わっていないので、ぼちぼちエントリーとして追加していく予定です。しかし相変わらずの字だらけサイトですな。リングやユニオンの設定を今日中に何とかしないと。サイトのリニューアルは楽しいけど、やっぱり細かい事が多くて大変です。

The New Illustrated Darcy's Story

The New Illustrated Darcy's StoryTitle: The New Illustrated Darcy's Story (Copperfield Books)
Auther: Janet Aylmer
Story: ジェーン・オースティンの「高慢と偏見」をダーシーの視点のストーリーとして書いたお話。エリザベスと出会ったダーシーは彼女がだんだん気になる様になってくる。家の格の違いや彼女の品がいいとはいえない家族のことを考えると無謀だとは思ったのだが、抑えきれず彼女にプロポースしたのだが…

Comment: 「高慢と偏見」のオリジナルが好きなので、amazonで注文して買ったのだが、なかなか面白かった。とにかくまずオリジナルを読んだ人対象かな。もちろんこの本だけで読んでも面白いのだが、やはりオリジナルを読んでこそ面白いといえるだろう。この本では従兄弟のフィッツウィリアムや妹のジョージアナが大事な役割を果たしていて、彼らが気に入った人は満足するだろう。特に妹のこの本での役割はなかなか面白いし、それによってダーシーをより受け入れやすい人物に仕立てている。もちろんダーシーの側からのストーリーだから彼が高慢で鼻持ちならないとは描かれないのだけれど、オリジナルのイメージも少し書き換えられる感じだ。

この本は基本的にオリジナルの設定とせりふをそのまま変えることなくたどっているので、オリジナルで分からなかった裏側が見えて面白い。しかし、そのおかげで話をしっている読者としてはかなりまだるっこしいところも多い。さらりと流して読めれば面白いだろう。

以前続編として書かれた”ペムバリー館”(エマテナント)を読んだが、その暗さに閉口したことを思えば、このストーリーは原作のさわやかさを保った、よくできた作品といえよう。
★★★☆☆

2004年01月27日

Golden Globe 2004

lost in translation (sound track)Golden Globe賞が決まりましたね。
興味のあるところとしては

Best Motion Picuture - Drama: Loard of the Rings:The Return of the King
Best Motion Picuture - Comedy/Musical: Lost in Translation
Best Actor - Drama: Sean Penn (Mystic River)
Best Actress - Drama: Charlize Theron (Monster)
Best Actor - Comedy/Musical: Bill Murray (Lost in Translation)
Best Actress - Comedy/Musical: Diane Keaton (Something's Gotta Give)
Best Supporting Actor: Tim Robins (Mystic River)
Best Supporting Actress: Renee Zellweger (Cold Mountain)
Best Director: Peter Jackson (Load of the Rings: The Return of the King)

という感じでしょうか。この情報はIMDBのゴールデングローブのサイトから。
結局「ラストサムライ」は渡辺謙とトムクルーズ、作曲とノミネートされたもののひとつもとれませんでしたね。まあたぶんアメリカでそんなにうけると思わないからね。むしろ渡辺謙のノミネートの方がおどろいたというか。でもこうやってだんだん知名度が上がっていけばいずれ日本人も賞をとることもあるでしょう。ただ、こういう賞というのはただのお祭りみたいなもんですから、別にいいんじゃないという気もしますが。

全体にロードオブザリングが獲った感じですね。その3時間?の大作は日本では2月14日封切り。
ミスティックリバーは前評判が高かっただけに、監督のクリントイーストウッドもとるかなと思ったんですが、やっぱりロードオブザリングの監督さんでしたね。「コールドマウンテン」は日本公開の予定はないのかしら?いまのところオフィシャルサイトがみつかりません。英語版のオフィシャルはこちら。ジュード・ロウファンの方には楽しみな映画ですな。Lost in Translationはソフィア・コッポラ監督の東京を舞台にした不思議なラブ?ストーリーらしい。ビルマーレー主演で外人さんの戸惑うさまざまなカルチャーギャップの世界が見られる。ゴールデンウィークごろ日本でも公開(日本オフィシャル)

2004年01月28日

Academy Awards 2004

ミスティック・リバー(和書)2月29日に発表されるアカデミー賞のノミネート作品が発表になりました。日本から助演男優賞に渡辺謙(ラストサムライ)と外国作品賞にたそがれ清兵衛(The Twilight Samurai)がノミネートされたようです。76回アカデミー賞の公式サイト)

興味のある部門だけひろうと

作品賞
 ロードオブザリング
 ロストイントランスレーション
 マスターアンドコマンダー
 ミスティックリバー
 シービスケット

主演男優賞
 ジョニー・デップ(パイレーツオブカルビアン)
 ベン・キングスレー(House of Sand and Fog)
 ジュード・ロウ(コールドマウンテン)
 ビル・マーレー(ロストトランスレーション)
 ショーン・ペン(ミスティックリバー)

主演女優賞
 ケイシャ・キャッスル=ヒューズ(クジラの島の少女)
 ダイアン・キートン(Somthing Gotta Give)
 サマンサ・モートン(イン・アメリカ)
 シャーリーズ・セロン(モンスター)
 ナオミ・ワッツ(21グラム)

大分昨日のゴールデングローブ賞とは顔ぶれが違って面白いです(おそらく対象となる映画自身がちがうのでしょう)。個人的に一番うれしかったのは今回の受賞式の司会がビリークリスタルだっていうこと。今年は授賞式を見ようかなと思ってます。

2004年01月29日

Making of Pride and Prejudice

メイキング「高慢と偏見」
Trackback: di rumah rasa

先日話題にした「高慢と偏見」を見ている方を発見!

私も先日自宅のDVDを見直したんですが、やぱり良い作品だと思います。ついでに今日はBridget Jones: Edge of Reasonも読み返して、にこにことしてました。

今回読んだ本は"Making of Pride and Prejudice"
実はかなり楽しみにして読んだのですが、DVDに入っているメイキング映像とほとんど同じです。インタビューもそんなに内容は変わらないし。映像の方が楽しめると思います。もちろん電車の中でDVD見るわけにいかないから、本である意味もあるんですけどね。

内容はPride and Prejudiceを作ることになったきっかけから始まって、BBCに取り上げられ企画としてスタートしたところから、コリン・ファースをはじめとしたキャスティング、ロケーション、衣装等々。写真もたっぷりで楽しめます。

2004年01月30日

フラメンコの夕べ

とりほさんと遊びに行ってきました。予定通り?ファミコン展→CD屋→本屋→スペイン料理屋でフラメンコという内容。とりほさんはネットでの感じどおり、どんな方面の話題もできるすてきな楽しい方でした。とりほさんまた遊んでくださいね。

とりあえず一番インパクトのあったスペイン料理やのお話。

フラメンコのショウをやっているお店をインターネットで検索したところ、とりほさんがやたらワイルドなこのページを発見。http://www.casa7.com/

予約を入れたところ、ずいぶん威勢の良いおじさんが「あ~、ぜんぜんだいじょうぶですよ~」。
??このラテンのりの彼が踊るの?とかなりいぶかりながら地図を頼りに店を探す。書いてあるとおりたばこやの角を曲がると通りは真っ暗。「…道あってるよね…」といいながらそろそろと進むと遠くにそれらしき看板を発見。どうやら地下にある店らしい。

階段を下りて店に入ると、薄暗い店内にお客はゼロ。ちょっとびびっていると、電話で話した人らしいマスターが迎えてくれた。どうやらダンサーらしい女の人二人とコックさんらしい外人の若いお兄ちゃんがおしゃべりしている。なんとか注文をしワインを飲み始める。マスターがやってきてフラメンコを習っているのかと尋ねてくる。いろいろしゃべっているうちにようやく客が入り始める。

しかしショウの時間になってもはじまらない。??と思っていると、全ての料理を作り終えたコックさんが裏に引っ込み、水玉模様のシャツを着て戻ってきた。そして照明をさらにおとすと、おじさん、ダンサー2人、コックさんが舞台に上がり、ショウのはじまり。観客は6人…。しかし間近でダンスが見られてかなり面白かった。おじさんがギター、コックさんが歌い手だった。つまり歌っている間商売は完全にストップ。最後には常連のお客さんまで舞台にあがって歌っていた。

踊りの方は初めて見るのでうまいへたはよく分からないが、かなり楽しめた。ものすごい足さばきにしばし呆然。正直「フラメンコってこういうものなのか」という感じなんだが、見てよかった。もっと慣れて一緒にかけ声がかけられたり、足や手を鳴らせたらもっと楽しいと思う。

帰りにマスター(ホアンさんというらしい。踊っているポスターが店に貼ってあった)と日本人のダンサーの方とお話して店を出た。独特の世界だった。

>とりほさん
字を一回り大きくしてみましたが、いかがでしょう?

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