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ヒューマン・ネイチャア

ヒューマン・ネイチャアDir: Michel Gondry Cast: Tim Robbins, Patricia Arquette, Rhys Ifans

ストーリー:ホルモンの異常で全身が毛深くなってしまった女は、体毛コンプレックスから森にこもり、自然に暮らす作家として生きていく。しかし30年間男なしにもたえられず、友人に紹介された心理学者(ネズミにマナーを教えている)とつきあう様になる。ある日二人で山を歩いていると、真っ裸の男(彼は自分の事を類人猿だと思っている)にであい、学者の彼はその男を引き取って、彼で実験を行うことにした。

カテゴリーとすればブラックユーモアなんでしょう。モンティーパイソン風と称する人もいますが、シーンごとに見て爆笑というような映画ではありません。どちらかというと、苦笑いを始終浮かべていることになるでしょう。映画全体としてシニックで自然主義とか道徳(マナー)を笑い飛ばしているわけです。自然主義とか道徳とか、ひじょーに”う、うさんくさい”ってかんじに描かれてるので、わかりやすいです。

タイトルの通り?、全体にみんな本能(というか煩悩)に走りまくっているので、知性とか教養とか言っているティムロビンス扮する心理学者のまぬけぶりがいいです。ただ本能!ってかんじということは割と表現がグロい場面もあり、すくなくともカップルでみない方が良いでしょう(紹介すると人格が疑われそうだ)。

出演者ははっきり言ってこの3人だけのようなもので(とはいえあとひとりキィになる人がいるんだが)、毛深い女(アークエット)と野生人(アイファンズ)がかなりワイルドに熱演しています。この二人と対照的なティムロビンスはおかしいですが、彼の場合いつもと一緒の演技なので熱演って感じはしませんね。それはそれで面白いんですが。

で、最後の最後に決めのオチがあるこの映画ですが、興行的にはうれなかっただろうなあというできです。方針とストーリーはオリジナリティあふれてていいと思うんですが、万人向けではないでしょう。私はそれなりに楽しみましたが。

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2004年01月17日 17:49に投稿されたエントリーのページです。

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