Title: N・P (角川文庫)
Author: 吉本ばなな
Category: 文学 (青春小説?)
Story: 97本の短編から成る作品N・Pをめぐり多くの関係者が自殺した。翻訳者の恋人であった風美がN・P作者の子供たちとであった22歳の夏。
Comment: 読んでみた印象は「若い」。ずいぶん前(13年くらい)の作品なのでそういう印象なのかもしれないですが、様々な出来事がとても感受性豊かに受け止められていています。私が22歳のころこんなに風に感じたかと考えると、そんなことはなかった気がする。もちろん彼女と他の登場人物の特殊な背景によるものなのだろうけれど、過剰に感傷的な気がする。きっと私が高校生の時に、とは言わなくてもこの本が出た当時に読んだなら違った風に思ったことでしょう。
しかし、様々なこういった青春の小説の中で、この小説はとても読みやすくてするりと頭にはいるものだった。基本的に青春ものはあまり好きではないのですが、面白く読めました。
★★★☆☆