
Title: 神様 (中公文庫)
Author: 川上弘美
Category: 短編集 文学
Story: 「くまにさそわれて散歩にでる」ではじまる、不思議なものがたり、「神様」からはじまる9編。幻想的な、でもなんか暖かさみしい空気の物語です。
Comment: 川上弘美氏は「センセイの鞄」を読んで以来、大好きな作家のひとり。この本では彼女の初めての作品「神様」を最初に入れ、最後の「草上の昼食」でその続きが読めます。この2つの作品によって、全体が同じ世界で起きた出来事のような感じがします。
村上春樹氏の作品なんかもそうですが、いきなりクマが隣人だったり、そらからいろんなものが突然ふってきたりといった、作品の頭から世界に入り込んでしまう作品です。だから苦手な人も多いかも。私はそういうのも大好きなので、うっとりして読みました。この連作野中では「春立つ」が一番好きです。雪の季節になるとたどり着ける不思議な場所と、そこで一緒に暮らした人の話。どこかで聴いた様なお話なんだけど、設定が良くて引き込まれます。
「このところ夜になると何かがづれるようになったのである」とかよむと、何か感じる。
★★★★☆