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ザ・ロイヤル・テネンバウムス

ザ・ロイヤル・テネンバウムスDir: Wes Anderson Cast: Gene Hackman, Ben Stiller, Gwyneth Paltrow, Luke Willson, Owen Willson

封切った当時、というか封切る前の前評判はものすごかったこの映画、少なくとも日本ではあんまりうけなかったようです。確か、見に行こうと思っているうちに終わっちゃったから。

ストーリーはジーン・ハックマン扮するロイヤル・テネンバウムとその家族の話。一応彼が主役なんだが、彼だけが主役ともいえない。3人の子供達(ベン・スティラー、グウィネス・パルトロー、ルーク・ウィルソン)の小さい頃、弁護士ロイヤルは職業的にも成功し、幸せな暮らしを家族とともに送っていた。しかし、彼の浮気のせいで離婚することになり、妻(アンジェリカ・ヒューストン、アダムスファミリーのお母さん役で有名な)が子供を引き取ることになる。彼女は子供達をしっかり教育し、3人の子供達は天才と呼ばれ、彼女自身「天才ファミリー」という本を出版しベストセラーになる。弁護士の資格を剥奪されたロイヤルはついに暮らしに困る様になり、昔の幸せを求めて、家に戻ってくるが…

結構面白かった。キャストが超豪華なのもあって安心してみていられるし、お茶目なロイヤルも魅力的だった。明示的でない家族の絆や幸せもなかなかよかった。たぶん筋として何がどうなるという映画じゃないからうけなかったんじゃないだろうか。すべて解決した様なしてない様なただ細切れに家族のあり方の変化がつづられているだけなので、納得出来ない人もいるかもしれない。あとは映画そのもののテイストが万人向きではないでしょう。私はなんとなくいい感じだと思う。

豪華キャスト陣ですが、みんなしっかりと演技していたんですが、逆にみんないつものイメージ通り(特にジーンハックマン)の演技なので、その点は監督さんがそれぞれの雰囲気で、決まった個性として俳優を配置したのかなという気がする。これはあんまり意外性がなくて私個人としてはあまり気に入らない。とはいえ、ちゃんとその雰囲気は調和されていたので文句はないんだけれど。

シャンハイ・ヌーンでジャッキーチェンと一緒に跳んだりはねたりしていた、オーウェン・ウィルソンは制作の一人であり、子供達の幼なじみとして出演。彼の弟のルーク・ウィルソン(キューティ・ブロンドのリース・ウィザスプーンの相手役としてでていた)は3兄妹の末っ子を演じている。この実の兄弟で、ストーリー上の姉であるグイネス・パルトローのことで言い争う場面もあり、妙な感じだった。やっぱり何となく似てるからよくないのかもしれない。グイネス・パルトローは怪しい長女の役を好演。が、このせいで?この手のどちらかというとストレンジな役を演じる事が多くなったんだろうか、という感じ。

全般にほのぼのとしているので、のんびり見るのに最適。

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2004年01月22日 17:46に投稿されたエントリーのページです。

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