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2005年03月 アーカイブ

2005年03月01日

グルメのためのシネガイド (淀川長治他)

グルメのためのシネガイド (ハヤカワ文庫NF)
Author: 淀川 長治, 渡辺 祥子, 田中 英一
Contents: これも「味覚春秋」に連載の「映画と食べ物」のエッセイを含む、3人のコラムをまとめた、映画と食べ物エッセイ

Comment: しつこく「映画とたべもの」シリーズです。今回は渡辺祥子氏だけではなく淀川長治御大や田中英一氏のコラムものっています。渡辺氏にくらべ後のお二人は圧倒的に年代が古く、無声映画時代の弁士がどのように食べ物のにおいや味を表現したかなんてことも書いてあっておもしろいです。やはり一番おもしろいのは淀川氏のエッセイで、一回のコラムに山盛りの映画の思い出、うんちくで、読みがいがあります。さすが御大。なにより、その当時の日本でグレープフルーツをさがしてみたり、試しに料理してみたり、食べ物に対する興味にあふれていて読んでいて楽しいです。これ以外に淀川氏の食べ物エッセイは見つけていないのだけどあったら読みたいなあと思わせてくれます。
 面白かったのは人によって映画の中の俳優さんの食べ方が「なってない」という話と「洗練されていてまねできない」という話が両方でてくること。もちろんみている人の主観なわけだからそういうことになるのですが、ちょっと「変なの」という感想です。

「映画とたべもの」シリーズはこれで終わりなのでご安心を。今は先日届いた洋書取り組んでいます。お楽しみに。

2005年03月04日

まいったね

東京地方まだまだ雪が降り続いています。夜からの降雪だったせいか電車は遅れるだけで止まりはせず、通勤する者にとっては最低な具合になっております。すごく混んでいるし。私の通勤ルートは雪深い方へ行くので今日もいつになったら到着できるのか謎です。 今日の雪は濡れる雪でホームはなかなか寒いです。さっきからすでに10分以上待っているけれど、ということは次の乗り換え電車には間に合わない。次の乗り換えも無理だから実際に職場につくのはあと2時間半以上あとかなぁ。トホホ

ようやく到着

前回の携帯からのエントリーのあと、乗っていた電車が止まり、結局今(11時半)ようやく職場に到着。4時間もかかったよ。かなりうんざりです。帰りもどうなることやら。まだ雪は降り続いています。

2005年03月05日

The Worldwide Guide to Movie Locations Presents London (Tony Reeves)

Title: The Worldwide Guide to Movie Locations Presents London (Worldwide Guide to Movie Locations) (Titan Books)
Author: Tony Reeves
Category: 旅行ガイド ?
Contents: ロンドンのホテルやパブ、レストラン、名所旧跡のそこでロケを行った映画を紹介、後半はロンドンの地域ごとにモデルコースを紹介。各項目には最寄り駅、連絡先、サイトのアドレスまで載っていて実用的なガイド。

Comments: 先日ひさびさに都内にでかけて、新宿の紀伊国屋の洋書売り場をぶらついたときに見つけて、即購入。いやあ楽しいですよこのガイド。もちろん旅行ガイドとしてかなりまじめにつくってあり、ホテルなんかは高いからこの辺りがおすすめなど、結構良心的でもあります。例えば、メトロポリタンホテルのレストラン「ノブ」は『ノッティングヒルの恋人』で、ジュリアロバーツとヒューグラントが昼ご飯を食べる日本料理のレストラン。テムズ川沿いのYo! Sushiはジョニーイングリッシュで、ネクタイがベルトコンベアに巻き込まれる回転寿司屋だし、もう色々あって楽しいです。今度ロンドンに行ったときには絶対チェックしたい!と思われる場所が満載。たとえロンドンにいったことがなくても映画好きならかなり楽しめるガイドブックといえましょう。

最初この本を買ったときには料理と関係ないなあと思っていたのですが、とんでもない。レストランやホテルなど映画と食べ物の話が満載で、とても参考になりました。こんど何か作るときでも、どこのレストランで出されたとか分かった方がアイディアを出しやすいしね。

写真も結構入っているし、この映画のまるまるという建物の外観に使われたのがこの建物、みたいな解説がいっぱい入っています。もちろん地図もついているので、観光にばっちり。映画の名前もイタリックではいっているので、はじから読まなくても、ぱっと見つけられます。で、この外観につかわれたという写真のなかで一番私がおお!と思ってしまったのは、ハリーポッターにでてくるダイアゴン・アレー(魔法関係の商店街)の入り口リーキー・コードロンの外観に使われた建物の写真。まさしくこれだよ!と当たり前なんだけど喜んでしまいました。

2005年03月10日

indexページを作ってみました。

なにやらコメントのサインインがうまくいかない問題で、サイトのアドレスの問題やらいろいろあったので、おもいきってindexページをつけてみました。単にhttp://everything.chips.jpにいくと絵がついた扉になっただけなんですが。。。Blogそのものにブックマークしてくださっているかたはもちろんそのままで結構です。扉から他のコンテンツに行けるような企画も考え中ではあるのですが、実現まで時間がかかりそうなので、とりあえず扉だけ。最近ちょっと忙しかったので、今は反動でぼけております。通勤で料理の本は読んで居るんだけど、これっていうのがなくてねぇ。読むのはおもしろいんだけど。

カレーライフ (竹内真)

Title: カレーライフ (集英社文庫)
Author: 竹内真
Category: 青春ロードノベル(らしい)
Story: 祖父の葬式の日、幼い孫5人はいつの日かいとこ同士でカレー屋を開こうと話しあう。別にそれで決意したわけじゃないが、ケンスケは父の勘違いからカレー屋になることになる。ひょんなことから始まった、5人それぞれのルーツを探る旅は富士山に始まって、なぜかバーモント、インド、沖縄と続く。

Comment: 職場近くの本屋の平積みの文庫本の中でこの黄色い表紙がぱっと目について購入。お話は本当にカレー三昧。760ページの大作ですが、あっという間に読んでしまいました。すべての章にカレーにまつわるエピソードが入り、章の名前もカレーの名前になっています。まさに「カレーをめぐる冒険」ってとこでしょうか。彼らが外国で遭遇する出来事や感想なんかは紋切り型で、実際に海外暮らしをしていた人間にはちょっとうすっぺらい感じですが、まあそのチープな感じが「青春」を演出しているところもあって、許せるかな。カレーに関する知識も食べ物に興味のある人なら「そんなの知ってるよ」って感じのことにまじめに取り組んでしまう若さが楽しいのかもしれませんね。人物像のリアリティなんかはむしろ希薄なんだけど、面白くてさーっと読めてしまうので気になりません。お気楽に読めます。

しかし、それにしても毎章でてくるカレーのおいしそうなことよ。作者が料理するヒトって感じはしませんが、スキ!っという感じが全面にでていて、カレー好きのひとならにんまりできます。ラフテー入りカレーはかなりたまりません。おでんカレーも食べてみたいしなあ。

せかぱぱ?

3月の映画のオフィシャルサイトリンクを更新しました。
春休みってことで、面白そうな映画もたくさん封切りますね。春休み中に(そんなものは社会人にはないんだけど)サイドウェイだけは見にいこう!と思っております。

最近通勤電車(西武線)の中につり広告が出ていて「世界で一番パパが好き!」は何となく頭にのこっていたのですが、オフィシャルサイトのアドレスをみたらsekapapa.jp。なんだかねえ。せかちゅうも変なのと思っていたのですが、せかぱぱですか。はあ。なんか年を感じる今日この頃。

2005年03月12日

Travelを改造

以前から旅行記のページが字が小さいし、よみにくいなあと思っていたので、まとめてblogのエントリーとして直しました。右のカテゴリーのTravelから見られます。内容は変わってないけど、少し読みやすくなったはず。ほったらかしてあった去年のポルトガルの写真も、当時を思い出しつつすこしづつアップしていきます。ただし、アップの日付を昔のものにしてあるので、トップにはでてきません。一区ぎりついたらまたトップで報告しますね。今はイギリスの分を終わって、ポルトガルの1日目を書き終わったところです。

おまけにもうしわけないですが、pingはうってる形になるので、blogpeopleなんかで更新マーク出たのにトップに変更ないじゃん…という時はTravelのカテゴリーを覗いて頂ければ、ありがたいな。今年は海外学会多めなので、少しは充実出来るといいなあ。

と思っていたのですが。。。。今みたら文字化けしてる。なぜだ。とりあえず直しますが、文字化けしてたら日本語のコード変換をEUCにして頂ければ見られます。すいませんお手数をおかけして。。。。

2005年03月15日

真珠の耳飾りの少女

Dir: ピーター・ウェーバー Cast: スカーレット・ヨハンソン,コリン・ファース
Story: フェルメールの名画「真珠の耳飾りの少女」。なぜ下働きの少女に当時貴重なものであった真珠の耳飾りを贈ったのか。17世紀オランダ。画家フェルメール(コリン・ファース)の家に使用人としてやってきたグリート(スカーレット・ヨハンソン)はすぐれた色彩感覚を見いだされ、画家の手伝いをするようになる。

Comment: とにかくスカーレット・ヨハンソンがきれい。美人って感じではないんだけど、こう透き通るような不思議な魅力で、引き込まれます。それにどんどん瞳がはっきりした顔になってきて、ずっと隠れていた髪の毛をほどくシーンはちょっとセクシーな感じ。ぽってりした唇がホントに印象的でした。コリン・ファースはうまいんだけど、見た目がかなり変。あとあんまり絵描きって感じがしませんでしたね。

一応ラブストーリーなはずなんだけど、スキだのキライだのという話ではありません。ほのかに頬が紅潮するって感じでしょうか。ですから激情とか身分違いの恋は燃え上がるとか期待しても駄目です。ただ淡々と細やかにグリートの変化が見えるだけなので、そういうのが好きな方にはおすすめ。ただし舞台はオランダですがイギリス映画なので、よくある大陸ヨーロッパ的な、もしくは北欧映画的な透明感は主役をのぞいて期待してはいけません。町の様子とかなにも説明を加えずにぱっと見せたら「オリバーツイスト?」って感じだし。

やはり画家の映画だけあって、色彩や光には気が配られています。食べ物も色鮮やかにたくさん出てきて、目を楽しませてくれます。冒頭のシーンはグリートが野菜を切っているシーンから始まるのだけれど、ビーツとか色鮮やかで、彼女が色に敏感な様子がわかります。下働きの生活が主なので、ごちそうを作るシーンもでてきます。主に鶏(がちょうやきじ)を料理していて、昔いた下働きがモデルをしたとき手をつけられたといううわさ話をする時に、むいた丸鶏を二羽胸の前にもって塩を揉み込む動作をする、ってな感じで使われていました。

といろいろ出てくるお料理の中で最も気になって、さらにこれを作ってみたい!と思ったのが、パトロンを呼んでのお祝いにでてくるプディングみたいなもの。慎重に型からはずすシーンがあって、きれいにはずれてぷるぷるとゆれるのだけれど、なんか色が緑っぽい。なんなんだあれは!デザートなのか食事なのかもわからないし(みたところデザートっぽいけど、なんで緑と茶色?)、インターネットで有名なオランダ料理を探してみたけど、わかりません。すっごい気になるので、そのうち色々調べて再現してやろうと決意しています。しかしなにから調べたら良いやら。

Bitterkoekjespuddingらしい

「真珠の耳飾りの少女」にでてくるフルフルしているものですが、確信はないですが「ビタークキェ・プディング」というものなのではないかとあたりを付けたところです。というのもこれはアーモンドリキュールをベースにしたババロアのようなプリンらしい。写真をみるかぎり、茶色くて(緑っぽくはないけど)同じ様な丸い型で、プリン。おそらくこれだろうなあ。

しかしここで問題が。そもそもこの菓子にたどり着くまで、ネットでずいぶんオランダ料理を検索してみたのだが、あんまりそんなサイトはないうえ、オランダ料理として紹介されているものの中に、このプディングははいっていなかった。今日本屋で旅行ガイドを片っ端から立ち読みした結果(バカだよね~)、一冊だけ、この菓子を写真つきでのせているものがあって、ようやくそれらしきものを発見したというわけです。
ようやく見つけたものの、そもそもネットにもひっかからない。ぐぐってもオランダのホームページばかりがヒットして、言葉がわからないので、今ひとつよくわからない。楽天でリキュールを探したりもしたのですが、みつからず。あの緑がなんでそうなのかヒントがあると良かったのに。そんなわけで、未だレシピも材料も手に入っていません。まだ道のりは遠そうです。

だれかこのお菓子について知っている方情報求む。

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2005年03月18日

続 Bitterkoekjespudding

前回みつからないと騒いでいたビタークキェプディングですが、よく考えたら世の中には無料ページ翻訳ってもんがあるじゃないかと気づいて、早速オランダ語のレシピのページを探ってみました。が、なんか出てくる写真をみると映画にでてきたあの謎の緑色っぽいフルフルとはちょっと違うんだよね。型のちがいもあるけどさ。その点に関してはまだ思案中。

で、機械翻訳なんて使うのは久しぶりなので、結構結果を見て笑ってしまいました。
元は
http://members.lycos.nl/wereldsegerechten/mijn_recepten/Bitterkoekjespudding%20met%20boerenmeisjes.htm
で、使ったのは
http://www.worldlingo.com/
です。


Bitterkoekjespudding との国の女の子

原料:

2 eierdooiers
12 人国の女の子
1 部分のオレンジ
8 gr 。 ゼラチンの粉
25 gr 。 砂糖
50 gr 。 macaroon
25 gr 。 農夫の男の子
0.2 つのl 。 ミルク
3 dl 。 slagroom
通貨シート

Benodigdheden:

必須材料:

Een へら、vormpjes およびpannetje

構造の方法:

熱するべきミルク。 ゼラチン砂糖と、eidooiers 及びどんな暖かいミルク及びかき混ぜるかで既にかき混ぜるミルク結合するため。 およそ80 の程度摂氏および許可まで既に熱をかき混ぜる混合物結合するため。 ミルクはコックを決定することができない! vla の葉のlobbig はなる。 レタスslagroom 、へら小さい部分にsemily 堅いによって残りのたくわえを装飾しなさい vla 。 Macaroons はプディングによって農夫の男の子から漏らされてspatelen 、固まり vormpjes の繰り返し。 frigidaire のプディングは澱粉を可能にした。 puddinkjes はボーデンの位置の国の女の子支払い。 オレンジ絞るため。 どんな組合せがbrandewijn を及びつかまえたかが付いているオレンジジュースボーデンは作成する。

slagroom 及びmuntblaadjes と装飾するため。


これだとよくわかりませんが、ようはBitterkoekjesというのはビタークッキーってことで、ビタークッキーババロアみたいなもののようです。いくつかのサイトを見た限りにおいては、マカロンをつぶしてミルクとゼラチンに混ぜて火にかけて溶かし、冷やし固めるというデザート。その香り付けにアーモンドのリキュールを使うらしい。ふむふむ。でもこれだと茶色は再現出来ても緑色が出ないんだよなあ。型は大きいのを使えばいいとして。やっぱり違うお菓子なのかなあ。まだまだ謎は続くのでした。もういちどじっくり映像を見てみますね。

2005年03月20日

お土産

相方がイギリス出張から帰ってきまして、今日は成田までお迎えに行ってきました。今日は朝一の飛行機だったこともあって、韓国スターを待つ座り込みのおばさま軍団などには出会わずに済み、無事にお出迎えできました。で、お土産はこのジェイミー・オリバーの本。あとフォートナムメイソンのダージリンとロイヤルブレンドのでっかい缶とリンツのチョコを買ってきてくれました。リンツのミルクレーズンナッツっていうやつなんですが、これはおいしい。チョコレートとしておいしいのかどうかわかりませんが、干しぶどうとヘーゼルナッツがすごくいっぱいはいっていて、ちょっと甘さを控えたチョコとドライフルーツの甘さがちょうどよくて、かなりおいしい。370gって巨大な板チョコですが、きっと毎日一列づつたべてすぐ終わっちゃうんだろうなあ。リンツのチョコレートは日本で良く出回っていますが、これは見たことがなかった。楽天などでも探してみたんだけど、売ってないんだなあ。もしかしたら日本ではあんまり売ってないのかな。多分免税店では普通にみかけるやつなので、今度出かけるときにはまた買ってこようと思ってます。紅茶は私がリクエストしておいたもので、昔からこのフォートナムメイソンのロイヤルブレンドが好きなんですよ。早速ちょこをお茶請けに頂きました。やっぱりちゃんと葉っぱからいれるとおいしいね。

ジェイミーオリバーの本はなんか料理の本があったらというリクエストに応えてくれたわけですが、この本は去年でたばかりでまだ日本版は出ていないようです。日本でも結構人気のあるジェイミーオリバーですが、(もちろんイギリスでも超有名)あんまり彼の本を買おうと思ったことが無かったんだよね。でも今ざっと眺めた感じではおいしそうな写真満載のなかなかいい感じの本です。どうやら彼は学校の給食を改善するプロジェクトを手がけているらしく、この本のコンセプトも普通に売っている安いものを手軽に家族のために作るというもので、レストランで見るようなこじゃれたフレンチもどきではななく、すこし手をかけた家庭料理って言う感じのものが並んでいます。私はこの手のイギリスの料理本にまじめに「フィッシュアンドチップス」の作り方が載っているのをはじめてみました。でもちゃんとレシピの注意書きに「もし巨大なフライヤーを持っていない限り、家でフィッシュアンドチップスを4人以上の家族のために作るのはやめた方が良い」と書いてあります。そりゃそうだ。サンドイッチばっかり集めた章もあって、手軽にいろいろ試してみるのには良さそうですね。全ページカラーで、彼自身の家族の写真がちりばめられた、読んでも楽しい本になっています。なにか作ってみたらまたCookbookのカテゴリーで紹介しますね。

しかしジェイミー君。シェフの宿命ではありますが太ったよね~。

2005年03月22日

4月の映画

3月も後半に入ってきましたので、オフィシャルサイトリンク更新しました。ゴールデンウィークに封切るものはまた後でUPしますね。結構正式な公開日が決まっていないものが多いので、また4月に追加します。ハウルをはじめとした新春映画はまだロングランですね。近所の映画館でもまだ結構大きいスクリーンでやっているようなので、もう少しリンクを付けておこうと思っています。しかし今月も忙しくて全然映画館にたどり着けないkonamaです。

相方がイギリスに出張していた話は書きましたが、飛行機で映画を見た話を聞いてうなっております。だって、そのラインナップが、クローザー、ブリジェットジョーンズ2、レイ、ロングエンゲージメント、ネバーランド…って良すぎます。最近は学生時代ほど金欠じゃないので、BAの直行便を利用しているのですが、そんなによさげな映画だったときなんてないですよ。ちぇっ。「見たかった映画あらかたみちゃった」だってさ。夏の出張の時には期待しましょう。とほほ。

さて、気をとりなおして4月の映画ですが、個人的に注目は「コーヒー&シガレッツ」ですかね。コーヒーとたばこをテーマにした短編11本からなる映画集ですが、音楽もよさそうですし、出ているメンバーがケイト・ブランシェット、ビル・マーレー、ロベルト・ベニーニ…と豪華ですしね。コーヒー中毒の私としてはやはり要チェックかと。コーラスはなかなか評判いいですね。既にサントラが発売されていて、かなり宣伝されてます。海を飛ぶ夢はもちろんみたいですしねえ。ウィンブルドンはあらすじ読んだだけではちょっと陳腐っぽいのですが、主役がポール・ベタニーってこととウィンブルドンのかつてのプレーヤー達が出てくるって言う点でリストに入れてみました。

ジーニアス・ラブ~永遠の愛 (レイ・チャールズ)

1.ヒア・ウィ・ゴー・アゲイン / with ノラ・ジョーンズ
2.スウィート・ポテト・パイ / with ジェームス・テイラー
3.ユー・ドント・ノウ・ミー / with ダイアナ・クラール
4.悲しみのバラード / with エルトン・ジョン
5.フィーヴァー / with ナタリー・コール
6.ドゥー・アイ・エヴァー・クロス・ユア・マインド / with ボニー・レイット
7.楽しかったあの頃 / with ウィリー・ネルソン
8.ヘイ・ガール / with マイケル・マクドナルド
9.シニーズ・プレイヤー / with BBキング
10.ヘヴン・ヘルプ・アス・オール / with グラディス・ナイト
11.虹の彼方に / with ジョーニー・マティス
12.クレイジー・ラヴ / with ヴァン・モリソン
13.エリー・マイ・ラヴ ~ いとしのエリー / レイ・チャールズ (日本盤ボーナストラック)
(Amazon.co.jpから)

今更ですが、買ってしまいました。先日成田から一人でドライブして帰ってくるのに眠くなると困るなあと思って、空港のCD屋で購入。車の眠気覚ましに役立ったかどうかは別として、なかなか良かったですよ。レイ・チャールズは6/10(私の誕生日だし)に無くなったわけだけど、最期のCDがベスト版ではなくて、最新の録音だというのがなんかいいなあと思います。やっぱり聞き慣れたレイ・チャールズの声からは少し張りが無くなっているような気もするけれど、彼のいつもの”楽しそうな”歌い方がストレートに伝わってきて、ほんわかとします。

問題はみんなスタンダードナンバーだし、大物とのデュエットなのでみんな耳に親しんでいるものばかりのため、これが一番!っていうような耳に残り方はしないのでした。でも聞き込んでいけば定番になりそうな一枚ではあります。

で、問題はやっぱり最期の曲だと思うんですが、やっぱりCDとして順番に聞いていくとラストがそれかよ~っては思います。微妙に桑田っぽい歌いだし、なんだかちょっとずっこけます。が、聞いているとそういえばサントリーのCMだったよな…なんて思い出してきて、日本版ってものを作るとしたら確かにこれが一番それらしいものかもなと思えてきました。ライナーノーツはとても丁寧な作りで、全般的な解説の他に一曲ごとの解説とデュエットしたアーティストの言葉が日本語で載っていて、このライナーノーツのために日本語版を買う人がいてもいいかなと。それでもやっぱりラストがえりーまいらぶそーすぃ~っていうのが許せない方は迷わず輸入盤を購入しましょう。その方が安いですし、Over the rainbow と Crazy loveで感動的にしめられます。

ライナーノーツを読んでいてちょっと笑ったのがウィリー・ネルソンとIt was a very good year を歌う話に出てくる「もう今ならシナトラが好きと公言してもいいだろう」という言葉。この曲が一番いいかもしれない。

2005年03月23日

酒場の奇人たち (タイ・ウェンゼル)

Title: 酒場の奇人たち (文春文庫)
Author: タイ・ウェンゼル (訳 小林浩子)
Category: エッセイ
Story: トルコ出身のムスリムの女性であるタイが家族の宗教的背景から飛び出して、ファッション業界の編集者→バーテンダーへと転身し、華麗な生活の舞台裏を語る。

Comment: かなり辛口のエッセイです。基本のところは「ここまで話してまだあなたはバーテンダーになりたいと思う?」っていう感じですから。全編にわたって彼女が体験した手に負えない客たち、信じられない事態、華やかに見える世界の裏側を語っているので、3分の1くらい読み終わったあたりから「もういいよわかったよ」という気分になったりします。が、それでも読み続けてしまうのはそんなエピソードの裏に見える彼女が「やはり人間が好き」という人柄と仕事や自分のセンスに関する誇りが素敵だからなのでしょう。彼女自身のストーリーもその後ろにあって、はたからみればもっと劇的に思えるのに(もしくは劇的に語って強調してもおかしくないのに)、神経症になった話や家族との問題など個人的な感想ではなく、その時々の事実の羅列として表現されていて、逆に心に残ります。現在筆者は処女小説を執筆中とのことですが、この書き方はちょっと独特な感じです。作家である旦那様のカートの影響もあるのかなと感じます(と書くと妙に失礼ですが、そんな初めて書いた感じのしない文章なのですよ)。この妙にさめた視点の自身のストーリーにも最後に大きな山があるのでほっとしますしね。

そんなわけで、トムクルーズが派手にボトルを投げたり、コヨーテアグリーみたいな夢物語はない、というカウンターの向こうをちょっとのぞかせてもらった、そんな本でした。

2005年03月24日

恋恋シネマ (佐々木 恭子)

Title: 恋恋シネマ―早起きアナウンサーの、シアワセの素 (集英社be文庫)
Author: 佐々木恭子
Category: 映画エッセイ
Contents: BSの『映画大王』を担当していたフジテレビアナウンサーの筆者の映画とそれにまつわる青春の思い出、スターへのインタビューの思い出を語る

Comment: 読み始めたところは実は面白くないなあと思った。この本は雑誌に連載されていたものをまとめたものなのだが、その一本目が「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」。とてもいい!大好きだ!青春だという叫びは伝わるんだが、その勢いについて行けず(あの映画は好きだけど)なんだか冷めてしまった。帯に「憧れは『映画オタク』。」とあるけど、最初のところはそれこそ中途半端のイヤな感じの映画オタクの語りみたいだったので、なんか鼻についた感じ。でも読み進んでいくと映画そのものよりも、その映画をみてなぜ自分がそう感じたかについて、自分の背景を掘り下げてみる方向に変わっていって、そこからはかなり面白かった。自分自身が仕事や人生で悩み焦っていることを考えて、身近な先輩やインタビューした俳優の生き方を考えてみる。このアナウンサーのファンでなくてもその辺りはかなり興味深く読めるだろう。

2005年03月25日

銀座OL世界をゆく!3

たかのてるこさんのダライラマに会いに行く旅の放映がようやく決まったみたいです。関東地方のかたは来週の夜中に見られそうですよ。

2005/3/28(月)24:35~26:00 フジテレビ(関東地域)、テレビ新広島、岩手めんこいテレビ、新潟総合テレビ
2005/4/12(火)25:50~27:15 テレビ西日本
2005/4/13(水)25:18~26:43 仙台放送
2005/4/17(日)14:00~15:25 テレビ山梨

いつも話の聞き手が島田紳助なので、例の事件のあおりで放映が延期されていたようです。
個人的には未だに彼の復帰(というか復帰の仕方)が納得いかないので(基本的に事件以降彼の仕切っている番組は見ていない)、複雑な気分ですが、たかのさんの旅はいつも面白くて元気になれるので、見ようかなと思っているところです。

たかのさんのサイトはこちら http://www.toei.co.jp/tv/special/teruko/index.html

2005年03月26日

TrackBack People

いつも左側にブログピープルのリンクリストを付けていますが、ブログピープルのサービスの一つトラックバックピープルを使い始めました。Check it!のしたにT.B Peopleというセクションをつけています。で、このサービスは何かというと、テーマを決めて登録しておき、関連する記事を書いた人がそれにトラックバックをかけることで、そのテーマに関連する記事のリンクリストを作るというものです。とりほさんのところもフランス映画のやつとか使ってますよね。

で、テーマは何かというともちろん「映画と食べ物」です。トラックバックピープルの話題の名前としては「おいしい映画」(カテゴリーはエンターテイメント)で、映画の中の食べ物を記事にしたときにはトラックバックをお願いするというものです。このテーマは無かったので、自分でたてました。…ってことはまだ誰もつかってないので、トラックバックもしばらくはこないぞということでもあります。せっせと自分でトラックバックをかけるとしましょう。これをお読みの方で、関連する記事を書いた方はぜひトラックバックかけてやってください。

2005年03月28日

ワタシの生活微向上作戦 (清水 ちなみ)

Title: ワタシの生活微向上作戦 (中公文庫)
Author: 清水ちなみ
Category: エッセイ?アンケート? OL委員会ものです。
Contents: OL委員会会員1万人からよせられた、様々なご意見。肉まんやラーメンから貧乏自慢まで。

Comment: 清水ちなみさんといえばおじさん改造講座で有名になったかたですが、私は「女のしあわせどっちでショー」を古本やで見つけてからのファンです(そんなに昔からはよんでないのです)。このOL委員会ものはホントにいつも笑わせてもらっています。電車の中で吹き出すこと複数回。それぞれのお言葉は数行なんですが、その奥にふかーい人生が隠れていて、とてもいい感じです。自分がへこんでいるときや、風邪で伏せっているときにはなんか助けられてますねえ。ちなみに今回の本で気に入ったのは、本の宣伝にもでてくる「独身の頃図書券で飲み代を払ったことがある」っていうのと、健康診断の結果医者にさけを止められた人の会話「いつまで、禁酒すればいいんですか?」「花が咲く頃までですね」「その花は梅ですか?桜ですか?」
他にもいっぱいあるのですが、下ねたっぽいものも多いので自粛。一度にたくさん読むとつまらんので、少しずつ読むのがおすすめです。それから、 「にんじんだもの」 「いんげんだもの」 も私は大好きです。

Lisbon旅行記2つ追加

リスボンの旅行記、もはや日付がよくわからないので、地区別に写真を整理。中心部とベレン地区の分をUPしました。初日に比べると少しは楽しめるようになってきたかなというところ。残りはあと2回分くらいかな。またUPします。

2005年03月29日

BBSつけました

以前は大きめのBBSを使ってましたが、使用頻度も低いので小さいやつを右端に貼ってみました。コメントが苦手な方やエントリーとは直接関係ないことなど、ご自由にお使いください。上のLEAVE YOUR MESSAGEをクリックすると別窓で入力画面が出ます。レスはつかないので、適宜お返事を書くという方向で行きたいと思います。とりあえずはしばらくお試しです。

2005年03月30日

やっぱり美味しいものが好き (ジェフリー・スタインガーテン)

Title: やっぱり美味しいものが好き (文春文庫)
Author: ジェフリー・スタインガーテン (野中 邦子 訳)
Category: 食べ物エッセイ
Contents: 弁護士からフードライターに転身した著者による、ヴォーグ誌に連載されていたコラムをまとめたもの。トロを求めて船に乗り、ロブスターのさばきかたに悩む、グルメの生活。

Comment: 実はこの本は続編なんだそうで、やはり文春文庫からでている「すべてを食べつくした男」が一作目にあたるらしい。この本はとにかく著者の行動力にあきれ、感心する。多分人によっては「ついて行けん!」と思うくらいのレベルだ。しかしまあそんなことまでしてよくやるよなあ、などと思いながらのんびり読んでいる分には楽しいもの。最高のエスプレッソを味わうために家に14台のエスプレッソマシーンを借りてきて比較し、その間場所がないのでたって食事していたりする。トロをもとめて釣り船に乗り、最高のピザを焼くために家庭用グリルを壊す。各章さまざまな食材、料理を追い求めて奮闘しているが、どれも全力投球。面白いのが科学論文が発表されるたびにショックをうけ、独自のテストを試みているところ。このあたりははっきり言って妙に理詰めだったりするので、嫌いな人はうんざりするだろうけれど、色々試すその姿勢が面白くてつい読んでしまう。それに健康への不安を漏らすあたりがグルメ至上主義かと思いきや人間くささが漂って笑ってしまう。とにかく様々な食材に興味を持ち、日本料理にも詳しく、東南アジアの虫料理にも果敢にトライしている。その姿勢と、やはりいろいろなところに見える、著者の築いてきた暖かな人間関係がそれらの冒険を支えていて、感心させられる。

この人の文章の面白いのは○○は××産(あるいは店)のものが一番だ!と何の迷いもなく言い切っているところ。翻訳のせいかもしれないが、奇妙な潔さが楽しい。私の知る限りとかおそらくとかなし。いきなり一番(後半チョコチップクッキーの章には見られますけど)。そんな姿勢が気に入ればきっとこの本を楽しむことができるだろう。

しかし、しかし、私がこの著者を「ほんとにグルメなのかいな」と思ったいくつかの点。1.ダイエットコークやミルキーウェイをよく食べている(ミルキーウェイはともかくとしてダイエットコークはいかがなものか) 2.うにの章でせっかく水揚げすぐのウニを食べているのに、ウニの食べ方として天ぷらとパスタを紹介しているところ。まあアメリカ人向けの本だからということでもあるだろうが、ちょっと信じられん。

2005年03月31日

「銀座OL世界をゆく!3」を観ました

放送が平日の深夜だったので、めずらしくビデオに撮っておいた(私がビデオを録画のために使うなんて多分10年ぶりくらい)たかのてるこさんの「銀座OL世界をゆく!3」を観ましした。まだ放送されていない地域もありますので、極力ねたばれをさけて感想を書こうと思います。

約90分の番組ですが「時間が足りない」というのが最初の印象。つまりどういう経緯でダライラマにあいにいったのかとか、初めて会う人に声をかけて友達になって、なぜか実家にまで招待されてしまうという、たかのさんの旅の一番面白いところがはしょられていて残念でした。カルマの話をするときになんでたかのさんがあんな顔をするのかとか、番組をみるだけではわからないから、できれば本をよんでから観た方がいいのかもしれません。もちろんそんな前知識なしでも、地元のひとのさわやかな笑顔とか観ているだけで元気を貰えるので、楽しい番組なのですが、既に本を読んでいる身としてはもったいないなあと思ってみていました。もちろん番組をみて本を読んでみたくなるというのも有りだと思いますけどね。

例によって、聞き手は島田紳助氏なのですが、今回はいつもちょっと過剰に思えるほどの混ぜっ返しもすくなく、たかのさんの話を助ける方向で働いていてよかったです。映像もあ、あれが本にでてきたあの子なんだなあと思いながらみているのですが、やはり動いている映像は想像していたものと少し違っていて結末やエピソードを知っていても楽しめます。

たかのさんのサイトによれば、番組の続編希望などは是非フジテレビに送って欲しいとのこと。
もし気に入ったら応援してあげてください。

諸国空想料理店 (高山 なおみ)

Title:諸国空想料理店 (ちくま文庫)
Author: 高山 なおみ
Category: 料理エッセイ
Contents: 現在は閉店してしまった吉祥寺の「諸国空想料理店kuukuu」のシェフであった高山なおみの初期のエッセイ。

Comment: 最近では日々ごはんなど、エッセイ、料理研究家として有名になった高山なおみさんの、原点kuukuuのころのエッセイ。タイトルに惹かれて買ったのですが本当にこういう名前のお店があったのですね。是非いってみたかったなあ。レシピもついています。エスニック料理が主なので、その辺は好みがわかれるところかと。今でこそナンプラーやコリアンダーも一般的になったけど、この本がでたころ(95年)にはかなり手に入れるのも面倒だったろうから、当時としてはなかなか斬新なメニューだったのではないかな。アジアを旅したときの話とアレンジした料理の組み合わせが面白いです。200ページちょっとの本ですがすぐ読み終われてしまうところがちょっと残念。今日職場の最寄り駅前の本屋で買って、ちょうど自宅の最寄り駅に着くときに読み終わりました。

この本の一番最初のところの、旅行から帰ってくるとだんだん日常に思い出がかすんでいってさみしくてイヤなのだけれど、そこの料理を作るとにおいとともに鮮やかに思い出すという話がとても共感できました。映画の中の食べ物を作りたいっていうのも、同じような感じかなという気がする。ちなみにこの本の中では『赤い薔薇ソースの伝説』のココアがでてくる。映画の中のココアでは「ココアの薔薇」を入れると書いてあるが、ここでは唐辛子をいれてスパイシーな「メキシコ風ココア」。明日にでもつくってみようか。

『赤い薔薇ソースの伝説』はお料理の出てくる映画としてはとてもポピュラーなメキシコ映画。タイトルは良く聞くんだけど、まだみてないんですよ。早速みてみなくちゃ。

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