Title:諸国空想料理店 (ちくま文庫)
Author: 高山 なおみ
Category: 料理エッセイ
Contents: 現在は閉店してしまった吉祥寺の「諸国空想料理店kuukuu」のシェフであった高山なおみの初期のエッセイ。
Comment: 最近では日々ごはんなど、エッセイ、料理研究家として有名になった高山なおみさんの、原点kuukuuのころのエッセイ。タイトルに惹かれて買ったのですが本当にこういう名前のお店があったのですね。是非いってみたかったなあ。レシピもついています。エスニック料理が主なので、その辺は好みがわかれるところかと。今でこそナンプラーやコリアンダーも一般的になったけど、この本がでたころ(95年)にはかなり手に入れるのも面倒だったろうから、当時としてはなかなか斬新なメニューだったのではないかな。アジアを旅したときの話とアレンジした料理の組み合わせが面白いです。200ページちょっとの本ですがすぐ読み終われてしまうところがちょっと残念。今日職場の最寄り駅前の本屋で買って、ちょうど自宅の最寄り駅に着くときに読み終わりました。
この本の一番最初のところの、旅行から帰ってくるとだんだん日常に思い出がかすんでいってさみしくてイヤなのだけれど、そこの料理を作るとにおいとともに鮮やかに思い出すという話がとても共感できました。映画の中の食べ物を作りたいっていうのも、同じような感じかなという気がする。ちなみにこの本の中では『赤い薔薇ソースの伝説』のココアがでてくる。映画の中のココアでは「ココアの薔薇」を入れると書いてあるが、ここでは唐辛子をいれてスパイシーな「メキシコ風ココア」。明日にでもつくってみようか。
『赤い薔薇ソースの伝説』はお料理の出てくる映画としてはとてもポピュラーなメキシコ映画。タイトルは良く聞くんだけど、まだみてないんですよ。早速みてみなくちゃ。