Title: カレーライフ (集英社文庫)
Author: 竹内真
Category: 青春ロードノベル(らしい)
Story: 祖父の葬式の日、幼い孫5人はいつの日かいとこ同士でカレー屋を開こうと話しあう。別にそれで決意したわけじゃないが、ケンスケは父の勘違いからカレー屋になることになる。ひょんなことから始まった、5人それぞれのルーツを探る旅は富士山に始まって、なぜかバーモント、インド、沖縄と続く。
Comment: 職場近くの本屋の平積みの文庫本の中でこの黄色い表紙がぱっと目について購入。お話は本当にカレー三昧。760ページの大作ですが、あっという間に読んでしまいました。すべての章にカレーにまつわるエピソードが入り、章の名前もカレーの名前になっています。まさに「カレーをめぐる冒険」ってとこでしょうか。彼らが外国で遭遇する出来事や感想なんかは紋切り型で、実際に海外暮らしをしていた人間にはちょっとうすっぺらい感じですが、まあそのチープな感じが「青春」を演出しているところもあって、許せるかな。カレーに関する知識も食べ物に興味のある人なら「そんなの知ってるよ」って感じのことにまじめに取り組んでしまう若さが楽しいのかもしれませんね。人物像のリアリティなんかはむしろ希薄なんだけど、面白くてさーっと読めてしまうので気になりません。お気楽に読めます。
しかし、それにしても毎章でてくるカレーのおいしそうなことよ。作者が料理するヒトって感じはしませんが、スキ!っという感じが全面にでていて、カレー好きのひとならにんまりできます。ラフテー入りカレーはかなりたまりません。おでんカレーも食べてみたいしなあ。
コメント (2)
サインインでカキコでないけどごめんね。
うお~って嬌声あげたくなるような本だわ!形はどうあれ食べ物の話って皆が幸せになるような事が多いので好きだなーー。
さ、アマゾンでお買い物ですね、これは!
投稿者: たらり子 | 2005年03月10日 22:10
日時: 2005年03月10日 22:10
サインインはむりしなくていいですよ。最近いろいろフィルター入れたせいか、滅多にスパムコメントがこなくなったので、問題ないし。
そう、もちろんある種のハッピーエンドですから安心してどうぞ。なかなか幸せな気分になれます。でも、電車の中で読んでいて本当におなかがなったくらい、おなかがへるよ。
投稿者: konama | 2005年03月10日 23:47
日時: 2005年03月10日 23:47