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真珠の耳飾りの少女

Dir: ピーター・ウェーバー Cast: スカーレット・ヨハンソン,コリン・ファース
Story: フェルメールの名画「真珠の耳飾りの少女」。なぜ下働きの少女に当時貴重なものであった真珠の耳飾りを贈ったのか。17世紀オランダ。画家フェルメール(コリン・ファース)の家に使用人としてやってきたグリート(スカーレット・ヨハンソン)はすぐれた色彩感覚を見いだされ、画家の手伝いをするようになる。

Comment: とにかくスカーレット・ヨハンソンがきれい。美人って感じではないんだけど、こう透き通るような不思議な魅力で、引き込まれます。それにどんどん瞳がはっきりした顔になってきて、ずっと隠れていた髪の毛をほどくシーンはちょっとセクシーな感じ。ぽってりした唇がホントに印象的でした。コリン・ファースはうまいんだけど、見た目がかなり変。あとあんまり絵描きって感じがしませんでしたね。

一応ラブストーリーなはずなんだけど、スキだのキライだのという話ではありません。ほのかに頬が紅潮するって感じでしょうか。ですから激情とか身分違いの恋は燃え上がるとか期待しても駄目です。ただ淡々と細やかにグリートの変化が見えるだけなので、そういうのが好きな方にはおすすめ。ただし舞台はオランダですがイギリス映画なので、よくある大陸ヨーロッパ的な、もしくは北欧映画的な透明感は主役をのぞいて期待してはいけません。町の様子とかなにも説明を加えずにぱっと見せたら「オリバーツイスト?」って感じだし。

やはり画家の映画だけあって、色彩や光には気が配られています。食べ物も色鮮やかにたくさん出てきて、目を楽しませてくれます。冒頭のシーンはグリートが野菜を切っているシーンから始まるのだけれど、ビーツとか色鮮やかで、彼女が色に敏感な様子がわかります。下働きの生活が主なので、ごちそうを作るシーンもでてきます。主に鶏(がちょうやきじ)を料理していて、昔いた下働きがモデルをしたとき手をつけられたといううわさ話をする時に、むいた丸鶏を二羽胸の前にもって塩を揉み込む動作をする、ってな感じで使われていました。

といろいろ出てくるお料理の中で最も気になって、さらにこれを作ってみたい!と思ったのが、パトロンを呼んでのお祝いにでてくるプディングみたいなもの。慎重に型からはずすシーンがあって、きれいにはずれてぷるぷるとゆれるのだけれど、なんか色が緑っぽい。なんなんだあれは!デザートなのか食事なのかもわからないし(みたところデザートっぽいけど、なんで緑と茶色?)、インターネットで有名なオランダ料理を探してみたけど、わかりません。すっごい気になるので、そのうち色々調べて再現してやろうと決意しています。しかしなにから調べたら良いやら。

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2005年03月15日 13:39に投稿されたエントリーのページです。

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