« 2003年10月 | メイン | 2003年12月 »
明日は旅行だというのに何をやっているのかこの夫婦
旅行の前日なのに！とにかく忙しかった。なにしろ午前中につくばで学会があり、自分の発表があった。さらに、朝渋滞につかまり、会場まで走った(外環と常磐両方で事故！）。もうバテバテです。おまけによせばよいのに、帰りに焼き肉屋に寄り、帰宅したのは夜９時。それから、荷造り、持って行くコンピュータのセットアップ、必要な電話番号や予約番号のメモ、ゴミの処理、etc...とやっているうちに、なんとか格好が付いたのが午前零時。実家の母も今回一緒に旅行するため、真夜中の道を母の家に向かう。朝早い便だったので、実家からでかけることになってました。行く途中、ガソリンがかなり少ないことに気づく。午前１時に到着。母にあきれられつつもとりあえず寝る。
いざ出発！
朝９時２０分発の飛行機だったので、チェックインはまあ７時半だと見て、自宅を５時半に出発。不安だったガソリンもなんとか酒々井Ｓ．Ａ．までもち（かなりハラハラ）、眠気覚ましにコーヒーを買って、予約していた駐車場に電話。今回の成田の駐車場は取りに来て持ってきてくれる方式なのだ。余談だが３人でネックスに往復で乗ることを考えたら断然車で行く方が安い。特に帰りに荷物もってうろうろしなくていいので最近は海外旅行に行くときは基本的に車ででかけている。
いきなりトラブルですか…
無事成田第一空港にに到着。車も無事引き渡し、さあ旅行のはじまりはじまり。と思ったのだがその直後トラブル発生！インターネットで飛行機のチケットを買った（往復約７万円）のだが、指定された窓口がない！とにかく案内表示にもでないし、そんな名前の窓口もない。ちょうど７時半についたのにもかかわらうずかなりパニックに陥る。日本人はまじめだから、こんな時間なのに、既に大行列をつくっているし。メールでやりとりしているときから、この旅行会社の担当の人は使えないと思っていたが、ここまでひどいとは思わなかった。しょうがないので、大韓航空のデスクに行って問い合わせ、言われた窓口に行ってみると「○○大学○○部ご一行様」の表示が。そんなのわかるわけないじゃん！とひとしきり文句を言いながら、チェックイン。さらに今回は旅行中、別行動の予定があるためレンタルの携帯電話を予約していたので、その窓口にダッシュ。これまたわかりにくいところにあって、出国はホントに搭乗時間５分前だった。あ～。なんとか搭乗。先の思いやられるスタートだった。
大韓航空の機内食は結構好き
２時間ちょっとでソウル（インチョン）空港に到着。ようやくチェックインの時の怒りが解け、気分が旅行モードになってきた。いよいよ旅行の始まり！久しぶりの大韓航空。やはり機内食にはビビンバがでた。さとうのご飯みたいな温かいパックのご飯に、具がはいったパック。それにチューブ入りのコチジャンがついている。最初、食わず嫌いっぽいことをつぶやいていた母だが、食べ終わる頃には気に入ったらしく、コチジャンチューブを機内販売で買おうとまで言い出した。ご飯のあとは映画。キューティブロンドの２をやっている。１２時間はやはり長い。映画を見た後、本を読んだりパズルをしたりして時間をつぶす。初めて飛行機に乗ったころは１０数時間も飽きずに過ごしたが、最近は８時間を過ぎた辺りから正直しんどい。今回は３人なので、いつもより気が楽だしすこし眠る事も出来た。最近にはないことだ。なんとか夕方にはロンドンヒースローに到着。入国も問題なく終わり、両替する。母は無事荷物を手にして安心している。前回イギリスにきたとき、フランクフルトで乗り継ぎ便に間に合わず、荷物を手に入れるのに３日もかかったことがあったので、かなり心配していたようだ（結構色々やらかしている私たち）。
ようやく到着
ピカデリーラインにのりアールズコート駅へ。駅から徒歩３分くらいに予約したホテルを発見。今回はホテルの選択はうまくいったらしい。母が一緒だったため、いつもより少し良いホテルだが、あまり期待していなかったので、改装したての部屋をみて満足。シャワーしかなくて風呂がないのが残念だが、それは贅沢というもの。前回母をつれてロンドンにいったときのホテルは部屋が地下な上に、薄っぺらい毛布とべたべたした布団で最低だったからね。荷物を置いて、早めの夕飯を近所のインド料理屋に食べに行く。自分たち以外ほとんどインド系のひとだったが、カフェっぽいところらしく、カレーをレンジでチンしていた。まあ安いからいいか、お肉が固いけど。キングフィッシャー（インドビール）を飲んで、リラックス。その日はひっくり返って寝る。夜メールをチェックしようと、電話線をたぐると、イギリス式の大きな電話のソケット。変換アダプタをもってくるのを忘れたので、断念。
やっぱり朝ご飯はおいしい
朝ご飯をホテルの食堂に食べに行く。コンチネンタルブレックファストだったが、トースト以外にもチーズやヨーグルトがあっておいしかった。満足満足。旦那は仕事にでかけ、母と２人でどこに行くか検討する。旦那とは夕ご飯のため、大英博物館の前での待ち合わせを約束する。
テムズ川付近をうろうろと
何回かロンドンにきている母は昨日の晩私の持ってきた地球の歩き方を検討した結果、美術館を選択。ナショナルギャラリーに行くことにする。私はポートレートギャラリーに行きたかったので、本日のプランは美術館巡りになる。出発！と思ったが、１０時半にならないとトラベルカード（１日乗車券）が買えないので、しばらく荷物の整理をする。１０時半に出発。地下鉄の中で相談し、ウェストミンスターでおりてビックベンの前に出て、歩いてトラガルファー広場に行くことにする。ウェストミンスターでおり、テムズ川側に出て母にその辺りの建物、ビックベン、ウェストミンスター寺院、ロンドンアイ、ロンドン旧市庁舎を説明する。母がウェストミンスター寺院を見たことがないと言い出したので、行ってみることにした。なにやらすごい天気で、ビックベンもこんな感じに見えた。
昔（１９９５年当時）初めてウェストミンスター寺院にきたときには、誰でも無料ではいることが出来、入り口も本来の入り口の位置にあったのだが、ダイアナ妃の葬式がここで行われてから有料になり、入場の制限があったりしてしばらく敬遠していた。初めてきたとき、丁度ミサの時間で奥には入れなかったんだが、近づいてきた教会の人に「お祈りをしたいんですが」といったらミサに入れてもらえたことを覚えている。コーラスも聴けて良かったなあ。
入り口に近づくとほとんど行列していなかったので、中を見学していくことに。イラクで戦争していることと、リメンバランスディ（戦没者記念の日）も近かったので、少しいつもより、戦没祈念碑にポピーの花輪がいっぱいかかっていた。ひとしきり見た後、こんどこそトラファルガー広場を目指して歩き始める。途中首相官邸（ダウニング街10番地）を母に説明し、ホースガードの前までくると、丁度衛兵交代の時間。制服好きの（海外旅行にいくとかならずその国のお巡りさんとか制服の人と一緒に写真を撮ってくる）母の希望で中庭に入り、バッキンガム宮殿の交代から戻ってきた衛兵を迎えることに。真っ赤なコートをきて馬に乗った衛兵さんたちをのんびり見てきた。聞けば交代は一日一回１１時頃だそうで、たまたまその時間に当たったらしい。にこにことしてトラファルガー広場に到着。
美術館に到着
ようやく広場に面したナショナルギャラリーに入った。はっきりいってこの美術館は全部見ると１日がかり。以前友達につきあって、年代順に頭から現代までばっちり見たが、ホントにくたびれた。その経験から母にアドバイスすると、近代印象派に絞って見ることに決定。有名どころの絵をばっちり見てきた。見くたびれたあたりで、地下のカフェにより、スコーンとフラップジャックスでお茶にする。絵を見ると足がくたびれるなんて話をしながらのんびり。
回復後、ミュージアムショップをのぞき、隣のポートレートギャラリーに移動。中世と現代を中心にのぞく。私がロビーウィリアムスのポートレートを見たがったので、二人で探すが見つからず。電子カタログを検索して、存在するが展示されていないことを確認。がっかりしつつもコンピューター上で画像を確認し、満足する。
本当は高いところは苦手なんだけど
美術館２軒のはしごの後、もし混んでいなかったらロンドンアイに乗ってみようということになる。再びビックベンの脇を通ってテムズを渡り、ロンドンアイの足下へ。チケット売り場をのぞくと待ち時間ほとんどなしなので、チケットを購入、巨大な観覧車に向かう。透明なカプセルは１台数十人乗れそうな大きさ。どうやって乗るのかと見ていると、割と幅広いデッキにゲートがいくつか並んでいて、同じカプセルに乗る人全員を横一列に並ばせ、係の人の合図でせーので一斉に乗り込んだ。みんな外を見られるくらいの込み具合だったので楽しめた。ちょうど日が暮れようとするところで、すばらしい景色。これは一度は見ておくといい景色、ロンドンにきたならば。一応今一番大きい観覧車らしく、てっぺんはかなり怖かった。やぱり全面ガラス張りの観覧車はかなり怖い。ロンドンアイを降りてテムズ川沿いの道を歩くとすばらしい夕焼け。すかさず写真をとったら、絵はがきみたいな写真がとれた。
いそいそとガイドブックをかったりして
日が暮れたのでこのあとは、早めに大英博物館へ。途中、グッジストリートにより、ＵＣＬの前の本屋へ行く。ウェールズでウォーキングをしようと考えていたので、海岸を歩くコースと山を歩くコースの２冊ガイドを買う。その後歩いてトテナムコートロードへ。電話のソケットの変換コネクタを買う。時間前だったが、博物館の門の前のスターバックスでチャイラテを飲み、翌日のウェールズ行きの計画をたてつつ、回復につとめる。旦那と無事落ち合い、中華で夕食。おいしかったが、飛行機の疲れがみんなどっと出たらしく、小食。飲み物と果物を駅前のサマーフィールド（スーパー）で買い、ホテルに戻る。
夜、メールをチェックすべく電話をつなぐが、ここのホテルの人はなんだかよく分からなかったらしく、結局フロントを何度か騒がせて終わる。
いよいよウェールズへ
朝ご飯を食べ、今日から数日の予定を話し合う。今日から４日間私と母はウェールズへ。相方とは別行動になる。ホテルをひきはらいパディントン駅へ。留学した最初の数ヶ月はパディントン駅近くの大学の寮から英語学校に通っていたので、懐かしい駅だ。例のクマのパディントンの駅（ぬいぐるみも売っている）。ロンドン⇔カーディフ往復のチケットを購入。買ってから４日後で大丈夫なのか不安になったが、すぐ発車する列車があったので行ってみた。しかし予約の札がずいぶん立っていたのであきらめる。イギリスの列車は自由席予約席の別がなく（もちろん１等は別）自由席の背の部分に予約している区間の入った予約票が刺さっている。それがない席が自由席。少し時間があったので、駅員の若い兄さんにこのチケットで大丈夫か聞く。最初のうち、こっちが何をいってるのか分からないと肩をすくめられるが、何とか通じ大丈夫という確認をもらう（これが面倒のはじまり）。その後、飲み物と食べ物を買い込む。カーディフまで３時間までの道のりである。次の列車に備え、自由席の一番はじっこの車両の位置までホームを移動。無事席に座れ、一安心。こんどはがらがらに空いていた。
なかなか楽しい列車の旅だった（昔てっちゃんだった時代有り）。イギリスの列車にしては窓がきれいだったので景色も楽しめた（なぜかイギリスの列車は洗車していないことが多く、せっかくの景色も汚い窓でがっかりと言うことが多い）。途中列車事故でしばらく待たされ（これも良くあること）、昼過ぎにカーディフに到着。駅でカーディフのAtoZ（地図）を買って、ホテルへ。予約しておいたホテルはトラベロッジというイギリスにいっぱいあるビジネスホテルみたいなところ。部屋は広々していて、シャワー付きの風呂もあり、満足。（そういえばこのホテル、ブライトンに学会でいったとき泊まった覚えが、といまごろ気づく。）荷物をしまって、とりあえずのびる。母は町歩き用の服装に着替え（ってそんなに服を持ってきたのか）。
食べ物を求めてふらふらと
さっそくカーディフの町を見に行く。私自身は一度、カーディフの大学にきていた先輩を訪ねてカーディフにきたことがある。しかし、そのときは車できたし、先輩の家に泊めてもらっていたので、町の様子はさっぱり。とりあえず昼ご飯を食べようと出かけたのだがまったくレストランが見つからない。大きなショッピングセンターがあるのに、食べ物屋はない。あとはマック、バーガーキング。さすがに母にはちょっとつらそうだったので、ショッピングセンターのカフェでサンドイッチとコーヒーでお昼、一息つく。それでようやく町を見て回る元気が出てくる。ウェールズの予定は４日、その内２日はウォーキングをしようとおもっていたので、まず本屋にでかけ、選んだコースに対応する地図と、カントリーウォーキングという雑誌を買う。この雑誌は留学中毎月買っていて、よく近くのウォーキングコースに出かけていた。その後、この町中にいっぱいあるインドアマーケットの見て歩く。乾物やさんで変わったナッツを発見。母は友達にいくつか土産を買い、ナッツの大袋をつまみ用に購入。いったんホテルにもどり、翌日の海岸コースの地図を検討。その時、レンタカーの事務所の場所が遠いことに気がつく。ショックだが、他のレンタカーやも遠いので、歩くことにする。このホテルではインターネットをクレジットカード払いで使えたので、メールをチェック。母は荷物の整理とパズルをしながらリラックス。
パブさえあれば
その後夕食を食べに街をうろうろしたが、結構冷え込んで近くに食べ物やも見つからなかったので、ホテルに戻り、ホテルの一階にあるパブに行くことに。アボガドサラダとパスタを頼んで母とシェアする。ビールを飲んで、のんびり。このパブがスポーツ観戦用の大スクリーンをもっているところだったので、しばらくサッカーを観戦。サポーターの盛り上がりをとなりで見て楽しむ。母も初めてパブでのサッカー観戦を体験。その盛り上がりをみて楽しんだ様だった。
レンタカー屋は遠かった
朝は、ホテルのレストランで食べる。日本のホテルのビュッフェみたいな感じ。あんまりおいしくない。おまけに高いので、明日からは外で食べようと話し合う。
食後、駅の向こう側にあるレンタカーやまで歩く。はっきりいって遠かった。３０分くらい歩いた。汗をかきつつ、車の修理工場の並んでいる様なところにハーツの黄色い看板を発見して、ほっとする。中に入ると店長さんが一人で受け付け。まじめなスーツ姿だが、結構親切でなにかというとオーキードーキーと合いの手をいれる変な（っていうか田舎っぽい）人だった。わかりやすい英語で良かった。むこうもこっちを観て一瞬ひるんでいたが、英語が通じたので安心したらしい。無事サインもすんで、車を見ると新車！エコノミークラスで予約したのに、ちゃんとエアコン付きパワステマニュアルの日産（！！）コンパクトカーでした。シルバーのむくっとした車体で、乗り心地はなかなか。快適快適。運転は普段からマニュアル車に乗っているので、慣れているから大丈夫。楽しく出発です。
美しい海岸…の代わりにフィッシュアンドチップス
そこから、高速にのって一路ガヴァー半島へ。無事高速をおりたまでは良かったんだが、母親の慣れないナビで大混乱、なかなか目的地にたどり着かない。行き過ぎて海岸にでたり大騒ぎ。途中であきらめてドライブに変更。母は自分でうまくナビ出来ないため落ち込んでいる。せっかく来たのにそれじゃあつまらないので、とりあえずなにか食べることにする。まったくどこだかわからない村でとりあえずトイレ休憩。パブにはいってオレンジレモネード（オレンジジュースを炭酸のレモネードでわったもの。結構おいしい）を注文。交代でトイレを借りる。その後村のフィッシュアンドチップス屋に入り、塩とお酢をたっぷりかけてテイクアウトにする。寒かったのでおいしかった。人心地ついた後、再び迷いつつ出発、なんとか高速道路に復帰した。カーディフにもどり駐車場を探す。ホテルに駐車場がなかったので、市営の駐車場にとめることに。けっこう一方通行が多い街で苦労するが、またレンタカーやまで歩くのよりまし、数回ぐるぐるした後無事駐車できた。
ホテルに帰ってのびる。私は結局朝９時から夕方５時までずっと運転していたので、くたくた。ごろごろして回復した後、街にでてご飯にする。まよってかなりうろうろした結果、あやしいカフェバーみたいなところにはいる。ものしょっぱいパスタを食べる（うへぇ、やっぱりイギリスだ）。ロンドンの旦那と連絡をとり、あとはホテルで、テレビをみて寝る。
日が短いのでとりあえず早く行動開始
朝７時にホテルをで、カーディフからブレコンビーコン国立公園の街ブレコンヘ向かう。相当寒かったらしく、車のエンジンをかける時、ラジエーターに警告ランプがついていた。無理矢理アクセルを踏みながらエンジンをかけて無事出発。ブレコンへの道は山の合間を走る絶景が見られる道路のはずが、ものすごい霧でなにも見えず。道路さえかなり視界が悪く、フォグランプをつけてそろそろと運転する（本当に怖かった）。ブレコンについてとりあえず街の駐車場に車を止める。街をうろついたあと、駐車場に面してあったスーパーのカフェで朝ご飯を食べる。おなかへっていたので、フルイングリッシュブレックファースト。フライドトースト（あげた食パン）まで食べた。昼ご飯用にサンドイッチと飲み物、ポテトチップスを買い、車を長時間用の駐車場に移す。
パブリックフットパス
ウォーキングをスタート。町中ですこし迷ったが、無事フットパス（イギリスは”通り抜け権”という不思議なものがあって、私有地でも人が通れるような道が通っている。散歩用に最適で、ウォーキングのコースに取り入れられているが、畑のど真ん中や牧場を横切る道も多く面食らう。）の入り口にたどり着く。紅葉した木の間を落ち葉を踏みながら歩き、とてもいい感じの道。昨日とうってかわって上機嫌な二人。日本とちがって別に道しるべが置いてあるわけでなく、ていうかあるんだけどとても入っていいのか分からない様な道なため、いつもかなり迷うが今回は順調に進む。落ち葉の道から牧草地に入り、ひつじをいっぱい見る（写真はとおくから羊の群れを撮った。白いぽちぽちが羊。）羊のとなりをとおって牧草地を抜け、農道のような舗装した道に出る。ブレコンビーコンの山の谷間にでてしばらく景色に見とれる。そのまま山に向かって歩き、山のブリドルウェイにはいって、山に上った。雨が降っていたらしく、少し足場が悪かったが、なんとか上った。おかげでズボンや靴がどろどろ。少し上に上がると、足場がしっかりし、赤い羊歯の群生の中に入る。この辺りの山は赤っぽい不思議な色なのだが、その色の正体がこの羊歯だということに気がつき、気持ち悪かった。枯れたワラビみたいなものが膝丈くらいまでもしゃもしゃとあり、そこをかき分けながら歩く。かなり奇妙な景色だ。山の頂上に着き、ブレコンビーコンの絶景を眺める。このながめはホントにすばらしかった。３６０度、緑と山と牧草地。家なんて見えない。写真でみる１００倍感動した。
牛と目を合わせないように…
上で少し食べ、下山をはじめる。しかしおりる道がわからない。かなりまよって怪しい道（ともいえない道）をたどって、ようやく地図にあるスタイル（フットパスにある、垣根を越えるための小さな階段みたいなもの。動物は超えられない様になっている。歩く際のもっともわかりやすい目印）を見つける。羊と牛のいる牧場の中を３つ横断し、四つ目を横断しようとしたとき、スタイルのまわりに子持ちの牛がいっぱいいることに気がつく。かなりびびったが、とりあえず目を合わせない様にそろりそろりと通り過ぎた。あとは比較的舗装した道を通り街へ。無事歩き通すことが出来て満足。駐車場近くのカフェに入り、サンドイッチと母は紅茶私はココアを飲み一息。回復し、街のお土産やをのぞく。母は庭におく、トリにあげるえさ入れを見つけて喜ぶが、もって帰るには大きすぎる。ウェールズのお土産として有名なラブスプーンを見かけるが、ものすごく高く、びっくりする。カーディフにもどってから探すことにして、ブレコンではお土産は買わずじまいになった。
無事帰還
一服して車にもどり、再びカーディフへ。こんどこそ絶景をと思うが、再び霧の中へ。かなりがっかりするが、むしろ歩いている間、霧や雨がなかったことに感謝することにする。またそろそろと運転してレンタカーやへ。ガソリンを入れ忘れて、もう一度ガソリンスタンドへより、再びレンタカーへ行き無事返却。また店長としょうもない話をして、今度はタクシーを呼んでもらい駅までもどる。本当はタクシーでホテルまで戻るつもりだったのだが、「カーディフセントラル、プリーズ」といったら「街の中心部なのか、鉄道の駅なのか、言わなきゃ分からん」とか妙に説教する運ちゃんだったので、説明するのが面倒になり駅で降りる。ホテルの名前なんだってば！そういったじゃん。無事帰ってこられて、二人して満足でしたが、ホントにどろどろ。ホテルにもどって着替えて風呂に直行。夜はくたびれたのでのこったサンドイッチやスナックを食べ、出かけずに眠る。楽しい一日だった。
カーディフ城再訪
ホテルのチェックアウトが１２時だったので、荷物を置いたままカーディフ城を見に行く。私は一度きたことがあったが、中はみたことなかったので、ツアーに入ってみた。ずいぶんとこまかーい説明をしてくれ、それなりに面白かったがかった。帰りに城の前にあるお土産やによりラブスプーンを買う。値段がたかくてびっくりしたが、ブレコンで見たものよりは安かった。私は小さめのものを買い、母は大きいものを１つかった。（今でも台所に飾ってある。本当は男性が女性にプロポーズするのにあげるものなんだが）。
安い＝めんどうな
今日はロンドンで旦那と落ち合い、ケンブリッジに移動するので、あわてて宿に戻りチェックアウトして駅に向かった。ところが、駅に入ろうとしたら、その切符は使えないと駅の人に言われる。えー、ロンドンで駅員の人がいいっていったよといっても聞く耳持たず。しょうがないので、片道切符を買い電車に乗る。うー。ちょっとしたことだけど、こういうのが頭にくる。やはり疲れた様で、母はずっと寝ていた。私はのんびり本を読んで３時間。無事パディントンに到着した。
その後待ち合わせ場所のキングスクロス駅へ。チケット購入に行くと駅員に３人で旅行するなら安いチケットがある、と教えられしかたなく自販機から窓口の行列に並ぶ。しかしおかげで本当に激安のチケットだった。こういう事もある。その後通い慣れたケンブリッジへの列車５０分、無事到着。しかし、ケンブリッジは寒かった。寒い中タクシーの行列に並び、ようやくホテルへ。大移動日だったため、みんな部屋で荷物を下ろし、ほっとする。
久々の母校
この日は実は留学時代の恩師にカレッジのディナーに夫婦で招待されていて、母用に夕飯の買い物をしたあと、あわてて着替えてカレッジへ。おもったより遠く、寒い中半分はしったおかげで、ついたときには汗をかいていました。実は７時半からのディナーだったのに、私が７時だと勘違い（おおぼけ）。ダイニングホールに着いたとき誰もいなくて、「え、もうはじまっちゃったか」とすごく焦ったが、結局入り口で先生にあって、まだ時間があると言われてほっとした。結局先生とコーヒーを飲んでディナーまで待つことに。ディナーはハイテーブル（先生たちのテーブル）でいつもより豪華。向かいにすわったアメリカ人の歴史の先生（ものすごい勢いでしゃべる若い女の先生）と４人でまあまあ盛り上がって話す。自分の専門分野の紹介をそれぞれした後（カレッジのディナーはいつもこんな感じで始まる）、相方とその先生の専門が経済史ということで、そちらの話を主に、日本の経済などの話をする。久々にまじめな話を英語でして、くたびれた。聞き取れるけど、口がついて行かない。やはりしゃべらないとだめだなあと実感。ディナーの後は先生たちの談話室みたいなところでコーヒー＆歓談っていういつもの段取りなのだが、さすがに二人ともくたびれていたので、コーヒー一杯で勘弁してもらうことに。帰りは先生に車でホテルまで送ってもらい、日曜日に論文について話し合うことを約束して分かれた。帰ると母はのんびりリラックス。ホントは母もディナーに招待されていたのだが、結局寸前に敵前逃亡。英語わかんないからやだ、と言われてしまった。それはひどいよ。
くたびれたので休憩
朝ご飯をホテルでたべる。このホテルはフルイングリッシュブレックファーストがちゃんと食べられるところで、しっかり食べた。その後、ホテルからケンブリッジの街までゆっくり散歩し、本屋やウィッタード（紅茶屋）、ゲーム屋などいろいろのぞいてみる。母はお土産の算段、私は頼まれていた買い物や自分のための買い物をする。昼は最近できたコーヒーリパブリックでサンドイッチを食べ、またそれぞれお店をのぞく。この日は早めに部屋に戻る。母は買ってきたゲームにチャレンジ。昼寝したり、本をよんだりそれぞれのんびりする。旅行をはじめてちょうど１週間。ちょうど疲れがたまったところ。３人ともがんばらずに過ごす。
夜は早めに近くの中華料理屋へ。この店は私が最初にケンブリッジに学会できたときに初めて入ったお店。相変わらずおいしくて繁盛していた。久しぶりに鴨（日本の北京ダックみたいにパンケーキでくるんで食べるんだけど、こちらだと皮だけじゃなくて、身までほぐしてあって、ばっちりのボリューム）を食べたくなって注文したものの、何かの手違いで違う炒め煮した様な鴨が出来てた。でもそれもおいしかったので、みんな上機嫌で食べていた。部屋に戻って、リラックス。ＢＢＣでヒューグラントの特集をやっており、つい見てしまう。おまけに１０時から「フォーウェディングス」をやっていて、これまた見てしまう（何度も見たことあるのに）。そんなわけで、母はとっくに寝ていたが、旦那と私は結局1:00位まで起きていた。
ポリッジとアフタヌーンティ
朝ご飯をホテルで。昨日少し胃の具合が悪かったので、ポリッジ（オートミールを牛乳で煮たもの。塩をかけて食べる。）を選ぶ。結構、温かくて胃に優しいというお味で元気になる。朝ご飯後、３人でぷらぷらと出かける。ケンブリッジの街を通り抜けた後、グランチェスターに向かう。グランチェスターはケンブリッジの市街の南西にある古い村で、多くの文学者が過ごした由緒ある村である。が、今ではジェフリー・アーチャー氏が住んでいるので、有名。ケンブリッジのニューナムカレッジの裏のあたりの道を行き、ケム川沿いのフットパスを歩く。牛や牛糞をさけつつ３０分ほど歩くと村に到着する。お目当てはまさにアーチャー氏のお宅の隣にあるオーチャードティールーム。ここはりんご園の中でお茶が飲めるというところで、オリジナルの林檎ジュースやホームメードのケーキが食べられる。ケンブリッジにいるころからここはお気に入りの場所で、母も何度かきたことがあり、久々にこれて喜んでいた。みんなでケーキとお茶を飲み、一服する。少し涼しいけれど、林檎の木の下で飲むお茶は楽しい。その後ティールームから直接おりられる川岸のルートをたどって、行きと違う道を通りながらケンブリッジにのんびり戻った。街ではそれぞれ、自分の専門の本をチェックする。ケンブリッジには大きめの本屋が２つと大学の出版局があり、結構興味のある本が見つかることが多い。あんまり買うと後が大変だけど。母はのんびりお土産を物色。ホテルに戻って一息つく。
夕方はお仕事
今日は私が先生との約束がある日だった（なんと夜７時から）ので、早めに夕飯を食べに出る。近くのパブもみんな日曜で食べ物が出ない様なので、インド料理屋に行く。はじめ出てきたボーイさんがやたら不機嫌だったので、この店ははずれかと思っていたら、料理はとってもおいしかった。早い時間だったので下っ端のボーイさんだったらしい。その後にきた上の人らしきボーイさんはとても感じのよい人で良かった。以前この近くにすんでいたのだが、このインド料理屋には入ったことがなかった。こんなにおいしいなら早く行ってみれば良かった。
６時４５分に店をでて、あわててホテルに戻る。ホテルまで先生が車で迎えにきてくれる予定だったのだ。先生は大変きまじめな方で、弟子との待ちあわせに５分前に来る様な人なので走り気味にホテルの前へ。なんとか先生が到着する前に間に合い（でも３分後にはついていて恐縮した。）カレッジに向かう。２時間半ほどがっちりディスカッション。私にとってかなり実のある時間だった。久々に専門家とがっちり話すと頭の整理と新しい計画が浮かんでくるもの。少し英語をしゃべる方も戻ってきた。１０時半くらいに送ってもらい、また日本にきてくれる様にお願いして、おやすみを言う。さすがにくたびれてその日はバタンキュー。
のんびり親子の時間
この日は相方のほうが、日本の先生との昼食、指導教授とのディナーと予定が詰まっていた。朝食で予定を確認し、今日は別行動。私は母のお土産探しにつきあう。母の趣味は刺繍とガーデニングなので、関連する雑誌や本の場所に連れて行く。私たちの卒業式の話など昔話をしながら、街を見て回る。スタバで軽くお茶を飲んだ後、ケム川にそって川を下る方へ散歩に出かける。川沿いにとめてあるナローボートを見ながら、イギリスの運河巡りもいいねえなどと話ながら散歩。夜はパブでご飯を食べる。ケンブリッジにいた頃よく行ったパブで、結構おいしいものがでるのだが、この日ははずれ。妙に薄味のフィッシャーマンズパイを食べた。母はアボガドとエビのサラダ。なかなかおいしかった。旦那は遅くに帰ってくる。明日はロンドンに戻る。お土産も荷造り。
色々あったがとりあえずロンドンへ
ケンブリッジ最終日。ゆっくり朝ご飯を食べて、荷造りする。本当は朝早めにチェックアウトする予定だったが、相方がカレッジに用が出来てしまい、ゆっくり目に出かける。駅で荷物を預けて待っているつもりが、ケンブリッジ駅に荷物を預かる場所がなくなっており、仕方なく母と二人で駅の待合室で荷物番。昼頃にようやくロンドンに出発。最初の日に泊まったホテルに戻る。旦那は調べものに出かけ、夕飯をピカデリーサーカスで待ち合わせて食べに行くことにする。私たちはフォートナムメイソンとか日本人観光客らしいところをいくつかまわってお土産を買い足す。いくつか自分用のお土産（ティーメジャースプーンとか）買うことができて、ちょっと満足。夜はチャイナタウンで中華を食べた。初めてのお店だったが、あんまりおいしくなかった。その上高かったので、ちょっとうんざりしたが、全員くたびれていて、怒る気力なし。明日はいよいよ最終日。荷物をまとめ、ゆっくりする。
名残惜しいですが
この旅行の最終日。相方はもう少しロンドンに滞在するので、荷物を部屋に置き、ロンドンをもう一巡り。母も何度もロンドンに来て、そろそろ見るものもなくなった（ホントに）。朝ポートベローのマーケットに行ってみる。アンティークのお店を何軒ものぞいたり、前来ておいしかったお店などの話をする。前から来たかったBOOK for COOKS(料理の本専門店）に行き、スウィーツの本を買う。午前中はそうやって過ごし、昼ご飯をたべながらガイドを見ていたのだが、話題のミレニアムブリッジ（例のたくさん人が歩いたら揺れて歩けない橋）が改修されてオープンされているのをみつけ、さっそくいってみることにする。セントポール寺院の脇を通ってテムズ川の方を向くと真っ正面。例の橋と新しく出来たテートモダンが見えた。さっそく橋を渡って（ちょっと怖かった）ついでなので、テートモダンものぞくことにする。この建物はもともと発電所だったそうで、入ってすぐのところにタービンルームという巨大な空間がある。ここに夕日のような大きなオレンジ色の丸が煙っているなかにある様な不思議な作品が設置されていた。天井は鏡になっていて、下を歩くを自分の姿が見える。ちょっと面白い作品だった。後はたくさん作品（たまになんだか分からないものもある）をみて、ミュージアムショップをのぞく。カフェでお茶を飲み、今回の旅行を振り返る。イギリスに珍しく、アイスコーヒーがメニューにあったので注文したが、来たものをみたとたんがっかりする。泡立つカフェオレみたいな生ぬるいもので、ふつうの砂糖がついている。もちろん溶けない。ブツブツ言いながらも飲み、デジカメの写真を見ながら話す。
最後まで大騒ぎ
夕方アールズコートの駅で待ち合わせ、軽くピザを食べる。荷物を拾ってピカデリーラインでヒースローへ。夜９時のフライトだったので、のんびりしていたのだが、なぜかその時間が中東の人のフライトが固まっているらしく、大行列。あわてて出国し、ロビーへ。母も疲れていたらしく、パスポートを見失っておろおろしたり、一騒ぎして機内へ。
くたびれているから寝られるかと思いきや、スクリーンから２列目の席で、明るくて全然寝られない。おまけに隣のお姉ちゃんがこれからソウル経由でオーストラリアに独り旅のようで、興奮して話しかけてくる。めんどくさいので英語でしゃべらなかったら隣の日本人のお兄ちゃんと片言でおしゃべりしていた（あとでトイレの場所を英語で教えたら変な顔をしていた）。しかもその声がものすごく大きかった。あんまり寝られないのは決定的だ。Oh, Brotherという韓国映画を見る。変な映画だったが面白かった。そのあとはやはり韓国のドラマでお姑さんの再婚話で大騒ぎという、世界共通のお話。最後に「ハルク」と３本とも見てしまった。インチョンで再び乗り換え、成田へ。成田で携帯電話を返し、駐車場に電話して車を持ってきてもらう。半分寝そうだったが、がんばって運転し実家へ向かう。夜１２時頃ようやく帰宅。風呂に入った後、明日自分の授業があるので、めざましを耳元において寝た。
Dir:Ang Lee Cast:Eric Bana, Jennifer connelly, Nick Nolte
先日の旅行で、飛行機内で見た映画その１。最近のアメコミ映画化の一つ超人ハルクの実写です。その昔のスーパーマンにはじまって、バットマン、スパイダーマン、デアデビル…といろいろ、でてきましたね。ハルクはスパイディといっしょで変身もの。マッドサイエンティストの父と実験中の事故の結果、頭にくると緑色の巨体に変身してしまいます。危険物として軍に拘束されてしまうが…というお話。
正直言ってあんまり面白くなかった。飛行機の中の２時間を返せってほどではないけれど、少なくとも楽しい映画ではないし、ちょっとうんざりした。その一つの理由はきっとヒーローだけど別に正義の味方ではないからかなあ。つまり、スパイディでもなんでもヒーローはもちろんハルクと同様に自分のあり方に苦悩するわけですが、ハルクはただ逃げ回っているイメージなんです。もちろん呪われた運命に立ち向かうっていうのはすごいんだろうし、あんな姿と力は忌まわしいだけなんでしょうが、物語の目的が「その状態から脱出すること」なだけだとちょっと弱い気がする。続編を作る予定でそういうストーリーなのかもしれないけど。ただのラブストーリーとしてもかなり弱いきがするし。そんなわけで、あんまりすっきりしない映画でした。結末も含めて。
かといって演技が良くなかったわけではないと思う。主役２人はなかなか良い感じだったし、ニックノルテ（マッドなパパ役）は怪しすぎるし。だんだん彼はこういう役しか回ってこなくなったのだろうか？アイラブトラブルとか軽くて楽しかったんですけどね。
あとは例によって、仕事柄「そんな研究室ないよ」とか「そんな機械で、解析できないし」とか文句つけてましたが、しょうがないですね。
▼ Chips with Everything
Chips with Everythingは映画の個人的レビューと
日常の話題を中心としたサイトです。
▼ おすすめする環境
当サイトはIE6.0/解像度1024x768で制作しています。
またNetscape7.1での動作は確認しています。
それ以下のバージョンあるいはその他のビューアー
では正しく表示されない場合があります。
ご了承ください。
▼ Associate Program
当サイトではAmazon.co.jpのアソシエイトプログラム
に参加しています。当サイトの画像はこのプログラムの
規定に基づいて使用されており、転載は禁じます。
なお、各画像からはAmazon.co.jpの商品のページ
にジャンプすることが可能です。ぜひお買い物にご利用ください。
なおその他「楽天市場」「楽天books」「Fujisan.co.jp」などのアフィリエイトプログラム
を使用しています。画像はそれぞれに属しますので、転載・無断利用はご遠慮ください。
主なアフィリエイトプログラムは右下のSponsorのセクションをご覧ください。
▼ Link and misc.
当サイトはリンクフリーです。
相互リンクをご希望の方はお気軽にご連絡ください。
master: konama
site name: Chips with Everything
url: http://everything.chips.jp
当サイトの文章等の無断転載を禁じます
管理人konamaについて
このカテゴリーではさまざまな５０あるいは１００の質問をお借りして管理人のプロフィールの代わりにしたいと思います。良かったらいくつかのぞいていってください。
管理人の本人の自覚しない性格がでそうでちょっと怖いです。
□ 本好きへの１００の質問
□ 旅人がこたえる１００問