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2005年11月 アーカイブ

2005年11月01日

細麺なんだけど

先日とりほさんに頂いた氷見うどん。今回は細麺を食べた。前回の太麺とちがってゆで時間は6-7分。太麺に比べてこしよりちゅるちゅるののどごしがポイントのおうどんでした。

しか~し、我ながらタイミングが悪いというかナンというか。太麺をざるにして食べたのはまあともかくとして、細麺をざるじゃなくて、鍋焼きにして食べてしまうとは…。いや、寒かったしね。いろいろ作るのがめんどくさかったのよ。具もあり合わせなので、ほうれん草に豚肉少々、ネギに厚揚げ。それでもおいしかったです。ちゃんと味がしみて、でもくたくたにならず、残りを今日またたべたけど、へたってなかった。

でもやっぱり鍋焼きにするなら太麺の方がいいと思います(反省)。そんなわけで、ほんとおいしくたのしませていただきました。とりほさんありがとう!

2005年11月02日

宇宙の果てのレストラン (ダグラス・アダムス)

宇宙の果てのレストラン
ダグラス・アダムス 安原 和見
河出書房新社 (2005/09/03)
売り上げランキング: 436
Category: SFコメディ Story: 説明できません(きっぱり)。というのもなんなので、なにも物事を深く考えないヴォゴン星人が銀河バイパスを建設するために、地球を破壊したため、地球は滅亡。残された人類2人が銀河ヒッチハイクガイドを手にたびをする。という前作「銀河ヒッチハイクガイド」に続いて、頭が2つに手が何本もある銀河大統領と鬱病のロボットマービンらと旅をする物語。

Comment: ホントは「銀河ヒッチハイクガイド」からよまなくちゃいけないんですが、近所になかったので、とりあえず読んでしまいました。新潮文庫で前作はでていたらしいのですが、絶版になっていたところを河出書房が新訳で出版を再開したようです。ちなみにもともとはイギリスの70年代後半のテレビシリーズで、それを小説にしたものです。今回映画化されて、「銀河ヒッチハイクガイド」として日本でも公開されていました(9月頃)。私はすっかり見そびれてしまったのですが、まだ九州方面では公開されているようです。
オフィシャルサイト→http://www.movies.co.jp/h2g2/

基本的に全編ナンセンスでブラックなコメディ(あるいみイギリス風)で、まあそういうと月並みですがモンティパイソン的なものを想像して頂ければよいかと。ですので、けして万人むけのものではありません。ただ、こういうのが好きな人にははまる要素が山盛りです。前作にくらべて、少々哲学的でもあるというコメントもアマゾンにありますが、とりあえずこれ単独で読んでも面白かったです。

設定はSFですけど、すべからくいろいろぶっとんだ話。たとえば、この話では未来のエレベータというのは”ぼんやりと未来が見える”予知能力が与えられていて、エレベータに乗ろうと思うときにはその階で待機してくれるので、エレベータ待ちというものがなくなります。しかし基本的にエレベータは上下するだけなので、神経症や鬱病のエレベータがいっぱいでてくる、ってことになってます。そういうのを笑って読める方にはお勧め。とりあえず、1作目を読んで、映画をみてみたいなあと思っています。
「レッドドワーフ」とか大丈夫な人は、おそらくいけるんじゃないかしら。

銀河ヒッチハイク・ガイド
ダグラス・アダムス 安原 和見
河出書房新社 (2005/09/03)
売り上げランキング: 170

2005年11月03日

文化の日なので

thumb_teien.jpg.jpg文化の日なので(?)目黒の庭園美術館に久しぶりに出かけてきました。旧朝香宮邸のアールデコ調の建物で、植物をテーマにした写真や絵画の展示を見て、お茶を飲んで帰ってきました。というのも、実をいえば芸術の秋!ということで出かけたわけではなく、先日相方に

東京待ち合わせ案内
東京待ち合わせ案内
posted with amazlet on 05.11.03

プチグラパブリッシング (2005/08)
売り上げランキング: 16,405

という本をもらって、そこに庭園美術館のカフェが載っているのをみて、「久しぶりに都会でコーヒーを飲みたいねえ」という話になって、わざわざ車で出かけたのでした。コーヒーはそんなでもなかったですが、一緒にたべた本日のタルト(バナナとチョコとアーモンド)が非常に甘さ控えめでさくさくしていておいしかったです。確かに革張りの大きないすと大きな机が庭に向かってあって、ゆっくり過ごすのにはよかった。庭園にはもうひとつ入り口の近くにカフェがあって、この美術館の中のカフェはそんなに目立たないせいか、声高にしゃべるヒトもなく、一人でコーヒーの飲んでいるお客さんが多いせいもあって、静かな時間が流れていました。ただし、店員さんが一人で対応していたせいかわりと丁寧だけれどぶっきらぼうな物言いだったので、ちょっと引っ込み思案のヒトなどはけおされていたようでしたけど。雨もふらずにすみ、穏やかな一日でした。

2005年11月06日

牛乳がきれたので

あっという間に週末が終わって、今更(もう23時)あわてているkonamaです。今週も映画の話題はなし。ごめんなさい。昨日「スウィングガールズ」テレビでやってたのでみようかなと思っていたのですが、たまっていた疲労のせいか頭痛にノックダウン。とにかく見ようと思ってもあの年代の女の子の高い声が頭に響いてつらすぎたので、照明を落とした部屋の片隅で丸まっておりました。

昨日は一月にわたって部屋の片隅にいた旅行鞄をようやく納戸に格納し、久々にさっぱり。そのかわり、秋晴れの休日は終わってしまい、今日は朝からあいにくの雨。夕方車で古本やとスーパーに出かけただけで終わりました。古本屋でジョニーイングリッシュのDVDが1000円切っていたので購入。

で、今は頂き物へのお礼状を書いたり、平日用のストック(ゆでぶた)を作成しつつお茶をのんでおります。いつもはコーヒーなのですが、あいにくと牛乳をきらしていたので、今日は中国茶。ジャスミンティのような感じのお湯を注ぐとお花がひらくお茶です。結構楽しいですね。最近忙しくて運動不足&外食で体が重いので、しばらくはこういうお茶で暮らした方がいいのかもしれませんね。

ジョニー・イングリッシュ
ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン (2005/12/23)

2005年11月09日

日本のみなさんさようなら

日本のみなさんさようなら
リリー・フランキー
文藝春秋 (2002/03)
売り上げランキング: 5,720
おすすめ度の平均: 4.4
3 映画の娯楽をエロスで紹介
5 読むと、観たくなる・・・
5 邦画を好きになってしまう本

Category: 映画レビューのようなエッセイのような
Contents: ぴあに連載されていたリリー・フランキーによる漫画つきコラム

Comment: 少々前の本のせいかアマゾンにも画像がないようなので、amazletのレビュー付きバージョンで掲載してみました。最近はベストセラー作家になってしまったリリー・フランキーですが、この本では相変わらずののり(=基本的に下ねた)と不思議な絵で笑わせてくれます。この本をみて、映画がみたくなるかはわかりませんが、「こわいものみたさ」のあまり見たくなる映画はたくさんあるかもしれません。

冒頭にある、「日本人は邦画に厳しく、洋画にあまい。なぜなら洋画はよくわからないからだ」というのはそのとおりだと思うけど、そのイントロにしてこの内容。確かに愛は感じるんだけどねえ。「マニアに人気のある」作品目白押しです。

もともとのコラムのタイトルが『あっぱれB級シネマ』というとおり、ディープなラインナップです。たとえば、
「宇宙からのメッセージ」(78年東映):日本版『スター・ウォーズ』を本気で作ろうとした東映がフルスイングで空振りした宇宙SF大作。(:以下は本書の説明から)。もちろん有名な邦画もいっぱいでてきますのでご安心を。

ただし、私も年代的にぎりぎりわかるという年なので、20代10代の方はわからないネタが多いと思われますので要注意。たとえばキーワードは「人造人間にされる前の藤岡弘」

2005年11月10日

東京奇譚集 (村上春樹)

東京奇譚集
東京奇譚集
posted with amazlet on 05.11.10
村上 春樹
新潮社 (2005/09/15)
売り上げランキング: 7

Category: 短編集 わりと幻想的な
Story: 「偶然の旅人」「ハナレイ・ベイ」「どこであれそれが見つかりそうな場所で」「日々移動する腎臓のかたちをした石」「品川猿」の5編。偶然の旅人は村上家のピアノの調律に来ていた青年の、偶然の出来事に導かれて人生のこぶのようなものを乗り越える話。

Comments: 結構さらりと読める短編集でしたが、どれも雰囲気をもっていて、読み始めるとすっとその世界に取り囲まれるようなお話でした。相変わらず氏の作品は人気が高いだけに賛否両論あるようですが、私は結構この本は気に入りました。

短編は主に『新潮』に掲載されたもので、書き下ろしの「品川猿」を加えての出版のようです。いつもの村上ワールド的に不思議なお話は「品川猿」で、日常の不思議にいきなり猿の名を与えられたよくわからない解決が与えられます。昔からの氏のファンにはやはりこの話が一番受けが言いようですね。個人的にはサーフィンで鮫にかまれて命を落とした息子の死から立ち上がろうとする母の話「ハナレイ・ベイ」と人生にとって重要な女3人を探し求める作家の話「日々移動する~」が好きでした。(あんまりそういっているレビューアーはいないので、私の趣味の問題かもしれないが)

全体としてテーマに喪失と再生があると思うのですが、最近の村上作品の傾向と同様に、けして救われない訳ではないエンディングに元気を貰えます。作品としてのまとまりや物語を磨き上げるということがお話のすっと入り込める雰囲気やストーリーの座りをよくしているのかなあと思います。

ハードカバーで買うことはないとは思いますが、文庫ならお勧めの一冊でした。

しかし、この本の唯一の不満は帯。デザインやら色は素敵だと思うんだけど、この辞書みたいな奇譚の説明はかなり陳腐な気がする。

2005年11月13日

ラフランスが来たので

実家からラフランスが届いたのだが、二人暮らしの身には少々多かったのでタルトにしてみた。ちょっと中のカスタードが緩かったので、味見したあとは冷蔵庫へ。明日には少し食べやすくなっているはず。

映画に関係ない食べ物のレシピは別館サイトのA-Zにまとめるこにしました。トップページにリンクをはりましたので、興味のある方はどうぞ。このサイトはもともと料理の本にでてくる英単語の覚え書きを作っていたのですが、最近個人的につくりおきレシピのレパートリーが欲しいなあと思い、常備菜の覚え書きサイトにしてみました。このタルトのレシピもそちらに入れる予定。非常に個人的な覚え書きなので、別館サイトはシンプルであんまり愛想もありません。ちなみにまだほとんどエントリーがありませんのであしからず。食べ物の話題そのものは変わらずこちらのサイトで続けていくつもりです。

皆さんもとっておきの常備菜のレシピがありましたら、是非おしえてくださいね。

2005年11月15日

孔雀狂想曲 (北森鴻)

孔雀狂想曲
孔雀狂想曲
posted with amazlet on 05.11.15
北森 鴻
集英社 (2005/01)
売り上げランキング: 33,827

Category: 連作推理小説
Story: 下北沢で骨董屋雅蘭堂を営む越名集治と今時の若者風バイト店員安積が骨董品を巡って起こる騒動の謎を解く

Comments: 先日紹介したメイン・ディッシュの作者の骨董品屋を舞台にしたシリーズ。前回のメインディッシュの雰囲気が気に入ったので、他のシリーズにも手を出してみました。解説をみると、どうやらこの人のシリーズものというのは、少しずつ登場人物が重なる(関連する)ような書き方のようで、このシリーズも他のシリーズに出てくる骨董品屋の話ということになっているようです。

さて、このお話もメインディッシュと同じで、背景の設定が色々と凝っていて面白いです。ある程度キャラクターで読ませる部分もあるので、謎解きとしては割と軽いタッチのお話が多いですし、読後感もさわやか。ただしいくつか骨董のうんちくイコール謎のキィという場合もあって、自分で謎を解こうというタイプの方には少々不親切な設定かもしれません。そのままお話として読む分にはへーって感じで面白いですけどね。

この作者の作品は面白そうなのでしばらく追っかけてよんでみようかなと思っています。ビアバーが舞台の作品があるそうなので(レシピも載ってるらしい)そのあたりからですかね。

花の下にて春死なむ
花の下にて春死なむ
posted with amazlet on 05.11.15
北森 鴻
講談社 (2001/12)
売り上げランキング: 12,195

2005年11月30日

通勤の友

このところ大忙しで、エントリーもままならずすいません。何となく本は読んでるんですけどねえ。
というわけで、最近の通勤の友だった本を軽い感想とともにご紹介。

まずはライトノベルのオンパレード。どれも続き物で、以前から読んでいたものがでたので早速読んでいます。西尾維新氏のシリーズはこれが完結編で、3巻本だったので下巻の出版を待って一気に読みました。エンディングとしてパワフルかどうかは別として、いろいろとほっとさせられる着地の仕方だったので、なんかうれしくなりました。相変わらず変な名前の登場人物ばかりで、これまでに出てきた人々がかなりいっぱい出てくるので、どんな人だったか思い出すのに難儀しました。クラッシュ・ブレイズは相変わらずの宇宙を舞台にした爽快チャンバラストーリーで気持ちよく(今回のストーリーはちょっとどろどろでしたが)読み終わりました。
ネコソギラジカル (上) 十三階段 ネコソギラジカル (中) 赤き征裁VS.橙なる種 ネコソギラジカル(下)青色サヴァンと戯言遣い クラッシュ・ブレイズ パンドラの檻

あとは推理小説とか、これまで紹介した作者の関連作がおおかったですね。
「花の下にて春死なむ」はメインディッシュの作者北森氏のビアバーを舞台にした連作で、ちょっと暗めのストーリーですが、おいしそうなビールといかにも酒に合いそうなつまみが食欲をそそります。銀河ヒッチハイクガイドは「宇宙の果てのレストラン」の前篇で、月夜の晩に火事がいては「みみずくとオリーブ」の芦原すなお氏の長編推理。みみずくのシリーズとは違う設定ですが、主人公が八王子に住んでいて、田舎(四国)に帰るというところは一緒。おいしそうな食べ物の描写があるのも一緒ですが、短編の軽妙さを期待するとちょっと重たすぎるように感じるかもしれません。
花の下にて春死なむ 銀河ヒッチハイク・ガイド 月夜の晩に火事がいて

あとは現在引っ越しを計画中なので、インテリア関係?の本などをちらちらと。この本はなかなか楽しかったです。
独り暮らしをつくる100―YOUR OWN DOORS

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