Category: 連作推理小説
Story: 下北沢で骨董屋雅蘭堂を営む越名集治と今時の若者風バイト店員安積が骨董品を巡って起こる騒動の謎を解く
Comments: 先日紹介したメイン・ディッシュの作者の骨董品屋を舞台にしたシリーズ。前回のメインディッシュの雰囲気が気に入ったので、他のシリーズにも手を出してみました。解説をみると、どうやらこの人のシリーズものというのは、少しずつ登場人物が重なる(関連する)ような書き方のようで、このシリーズも他のシリーズに出てくる骨董品屋の話ということになっているようです。
さて、このお話もメインディッシュと同じで、背景の設定が色々と凝っていて面白いです。ある程度キャラクターで読ませる部分もあるので、謎解きとしては割と軽いタッチのお話が多いですし、読後感もさわやか。ただしいくつか骨董のうんちくイコール謎のキィという場合もあって、自分で謎を解こうというタイプの方には少々不親切な設定かもしれません。そのままお話として読む分にはへーって感じで面白いですけどね。
この作者の作品は面白そうなのでしばらく追っかけてよんでみようかなと思っています。ビアバーが舞台の作品があるそうなので(レシピも載ってるらしい)そのあたりからですかね。