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2005年12月 アーカイブ

2005年12月05日

ばずも冬支度

昨日はものすごい寒かったですね。雪になるかと思いました。もう(!!)12月になってしまいましたので、クリスマスっぽい背景にしてみました。この背景はくるみるくさんからお借りしています。ついにばずも月旅行にくりだしたらしい。砂っぽい地面にばずのちょこまかがフィットしていたので、うれしくなってお借りしました。

我が家も週末に玄関のドアにクリスマスの飾りをしました。いつもリースを掛けるのですが、今年はすこし大きめのツリー用のオーナメントを下げてみました。丸いくす玉みたいなものなので、風が吹くとからころいってちょっとうるさいのが玉に瑕か。クリスマスまでにはいろいろと落ち着くといいんだけど。

2005年12月12日

遅まきながら12月の映画

ようやく仕事の山を越えて、ホッとしたところで、もう12月も半ば。今更ですが、12月の見たい映画をリストアップ。気分的にへとへとなので、映画でもみてリフレッシュしていきたいものです。
sam035.jpg歓びを歌にのせて
リタイヤした天才指揮者が故郷に戻って、地元の合唱団に出会うお話。なんかクリスマス向きの良いお話っぽい気配。このところのすさんだ心を癒やしに是非見に行きたい映画です。12月17日公開。

sam036.jpgディック&ジェーン 復讐は最高!
ジム・キャリーのコメディ。裕福でうまくやっていたサラリーマン夫婦が一転、強盗に!?絵やサイトのイメージからは昔のクリスマス映画「大逆転」みたいな感じかな。12月24日公開。

お正月映画はまた時期が近づいたら紹介しますね。

2005年12月16日

年末年始の読書

ようやく忙しさの山から抜けたこのごろですが、こう寒くては家にこもって本を読むくらいしか無いなあという毎日。のんべえ日記たらり子さんとも最近は本の話題が多くなってきました。で、何かオススメ本をというリクエストなので、世間の流行やらベストセラーランキングやらと全く関係ない、私的ちょっとオススメ本を紹介してみたいと思います。というわけで、たらり子さんに捧げる(?)年末年始読書オススメリスト。

黒後家蜘蛛の会 1 (1)
黒後家蜘蛛の会 1 (1)
posted with amazlet on 05.12.16
アイザック・アシモフ 池 央耿
東京創元社 (1976/12)
売り上げランキング: 40,775

まずは短編連作推理小説で、お料理のでてくる安楽椅子探偵ものといえばこれ!アシモフといえばSFと思われがちですが、このシリーズは男ばかりで集うクラブのウェイターをつとめるヘンリーが謎をとく、おしゃべりやうんちくが楽しいお気楽な推理小説です。全部で5巻まででていますが(というかアシモフはもう死んじゃいましたからそこまでですけど)とりあえず1巻を読んで気に入ったら続きをどうぞ。さらに気に入ったら同じ感じのユニオン・クラブ綺談も。

空飛ぶ馬
空飛ぶ馬
posted with amazlet on 05.12.16
北村 薫
東京創元社 (1994/03)
売り上げランキング: 36,861

短編連作の推理小説で、続きを待っているものの一つがこの北村薫氏の「円紫さんと私」シリーズ。普通の(?)文学好きな女子大生私と、落語家の円紫さんの日常の謎から始まる謎解き。この本が第一作目で、第五作目の朝霧まで文庫化されましたが、今時の女子大生とはずいぶんとかけ離れた地味でまじめな彼女が大学を卒業して就職してと成長していく様がとても楽しくて、一話ずつ完結していますが、次が楽しみになるお話です。また北村氏の作品では以前も紹介したかもしれませんが、スキップが一番好きな作品です。これは時の三部作とよばれる、ターンスキップリセットの一つで、それぞれ独立した関連性の無いお話ですが、どれも時間がねじ曲がってしまうことが使われたお話です。スキップはその名のとおり、高校生として生活していた主人公が朝起きたら40代の女性になっていて、自分の夫、娘と住んでいたというお話。筋を書くとSFっぽいですが、ヒロインが強く生きていくまでの、細やかで温かなストーリーです。


流星ワゴン
流星ワゴン
posted with amazlet on 05.12.16
重松 清
講談社 (2005/02)
売り上げランキング: 6,456

この本はハードカバーででたときに書店で立ち読みして、気に入って購入したもの。重松清の作品全般が好きというわけではないのですが、この話は結構好きですね。穏やかな気持ちになれる作品。文庫になったので、オススメしてみます。ちょっとファンタジーっぽい設定ですが、面白いし気持ちよい読後感です。

とりあえず今日のところはこの3冊。また思いついたら書きますね。

2005年12月19日

ベッカムに恋して

ベッカムに恋して
ベッカムに恋して
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パンド (2003/10/03)
売り上げランキング: 12,773

Original Title: Bend it like Beckham
Dir: グリンダ・チャーダ
Cast: パーミンダ・ナーグラ, キーラ・ナイトレイ
Story: ロンドン郊外に住むインド人一家の次女、ジェスはベッカムにあこがれ、自分でも近所の少年たちと草サッカーを楽しんでいる。その姿を見ていた近所の女子サッカーチームのメンバー、ジュールズにチームに誘われるが、「女の子が足を見せてサッカーなんて」というインドの伝統を重んじる両親はもちろん反対。両親には内緒で練習に参加し始める。

Comment: いうまでもないけど、ベッカムさまラブな映画ではありません。(映像としてでてきますけどね)。最初はカルチャーギャップに悩む少しくらい話なのかと思っていたのだが、思いの外爽やかな青春映画になっていて楽しかった。ジェスの家はロンドンに住むおそらくインド人系の家族としては比較的裕福な(とはいってもお父さんは空港職員かバスの運転手といった服装なので、金持ちではない)家庭で、伝統を重んじるとはいえジェスに好きなことをやらせてくれるし、大学にも行かせるつもりだ。そういう意味で、カルチャーの問題は「女の子は女の子らしく(サッカー禁止)」「外で男の子といちゃつくと姉の縁談が壊れる」というレベルになっていて、無理矢理結婚させられるとか学校に行かせてくれないとかそういう話ではない。むしろ友人のジュールズはイギリス人だがお母さんは年頃の娘がおしゃれもせずサッカーばかりしているのが、心配でしょうがない。ボーイフレンドの一人でも作らせないとと躍起になって色っぽい下着を着せようとしたりしている。この二人の元気な女の子とその家庭がある意味対照的にいろいろな場面ででてきて、カルチャーだけの問題ではないもの(子供にちゃんと向き合えない親など)を突きつけてくる。ただし、軽くコメディタッチにもなっているので、さして重くならずに元気な女の子たちの青春を楽しく見守る事ができる。ジェスのお父さんの設定はちょっとできすぎた感があるが、映画全体としての暖かみや爽やかさに大事なポイントになっており、素直に感動できると思う。

久々にみた映画でしたが、爽やかでよかったです。とくにヒロイン二人はエネルギッシュでキュートなので、観ていて気持ちが良いです。

食べ物に関してはインド料理ばっかりなので、今ひとつそれぞれなになのかわからないんだけど、ちょっとまとめて次回のエントリーにしてみますね。チャパティひとつやけない女なんてといわれるシーンとかお姉ちゃんの婚約式にはサモサをつくるとか、耳慣れた料理名もきこえるんだけど、映像としてでてくる料理がなんだかわからないのよね。

2005年12月20日

ベッカムに恋して ~食べ物編

かる~い食感、さくさくがやみつき!!チーズステッカー ヴェジタブルサモサ(2p) 
さて、食べ物編ですが、話が話なので、全編インドっぽい食べ物が出てきます。が、ざんねんながらインド料理にくわしくないので、外見だけではなんだかわからないものも多数。とりあえず色々不思議な食べ物がでてきます。

婚約式のごちそう
ジェスの姉の婚約式は大家族が家にあふれんばかりにやってきて、大皿にもった菓子のようなもの(見た目はターキッシュデライトみたいな感じ)をジェスがサーブして回っています。テーブルには小さめなパンケーキのようなものや、チリが一杯入ったサラダのようなカレーのようなものが所狭しと並んでいます。

家庭料理はやっぱりカレー?
ジェスがレタスをボールがわりに膝で蹴っているとなりでお母さんがフライパンで夕食になるであろうカレーを作っています。なかなかすごいのが、すこし大きすぎるじゃがいもをフライパンのうえでナイフをぶすぶすさして切っているところ。家庭料理って感じですね。

チャパティの焼き方
「チャパティも焼けない女なんて」とお母さんが嘆くように、インドの家庭ではチャパティを焼けて一人前なんでしょうね。大きめの穴の開いてないジャーレンみたいなフライパン(チャパティ専用の鍋と思われます。タワーと言うらしい。)で種をやいて、少しふくらんだチャパティをレンジの火で直接あぶってふくらませて仕上げています。なるほど~こうやって焼くんですね。

パキスタンのチャパティの焼き方を乗せているページをみつけました。
ローティ(チャパティ)&ナンのお店 (パキスタンの街角から)
このページの下の方にタワーで焼いている写真も見られます。

紅茶にチーズストロー
うってかわって、イギリス人のジュールズの家では訪ねてきたジェスにお母さんが紅茶とチーズストローでもてなします(とはいえ、結局食べないんだけど)。チーズストローとはチーズをかけたパイ生地を細く切って焼いたチーズパイ(さくさくしたクッキーみたいな感じ)で、まったく甘くないお菓子。日本でも結構よく見かけます。紀ノ国屋のものはたまに食べますが、なかなか酒のつまみに結構なお味です。

食卓で学ぶサッカーのルール
ジュールズのママはある誤解から、娘を理解しようとパパからサッカーのルールを教わります。テーブル上に林立させた、ビネガーやマスタード、ドレッシングの瓶を選手に見立てて、オフサイドを学習。食卓に見えるのはトマトサラダとパン。ガーデンテーブルでワインを飲みながらなかなか優雅な夏のディナーです。

そして結婚式は盛大に
いよいよ姉の結婚式当日。庭の大鍋で円を描くように種を落として何かあげています。これも上にリンクしたパキスタンの街角からさんのページでみつけた、ジェレビー・ドゥードゥという揚げ菓子が近いように見えます。揚げたあとシロップにつけるお菓子…。ちょっとすごそうです。
それからおばちゃん、おばあちゃんがせっせと作っているのがおそらくサモサ。なんだか餃子をつくってるみたいに皮に具をつめています。
そして会場を移動してレストランへ。大きなウェディングケーキとインド料理がサーブされて、盛り上がりは最高潮。さんざん踊って騒いだのち家へ戻った家族はまた最初の甘いお菓子の皿を前にお茶を飲む。どこの国もこんな感じなんですかねえ。

いやあこんな感じで、本当に食べ物がいっぱいでてくる映画でした。ごちそうさま。

2005年12月24日

セレンディピティ

セレンディピティ
セレンディピティ
posted with amazlet on 05.12.24
アミューズソフトエンタテインメント (2003/04/25)
売り上げランキング: 6,044

Original title: Serendipity
Dir: ピーター・チェルソム
Cast: ジョン・キューザック,ケイト・ベッキンゼール
Story: クリスマスの5日前、ガールフレンドへのクリスマスプレゼントを探していたジョナサン(キューザック)はNYのデパート、ブルーミングデールズで黒の手袋をとろうとして、同時に手をのばしたサラ(ベッキンゼール)と出会う。近くの有名なカフェ、セレンディピティ(幸せな偶然)で楽しい時間を過ごす二人だったが、彼女は電話番号も、名字も教えてくれない。「本当に出会う運命ならば、ふたりは出会えるはず」と、ジョナサンの電話番号のかかれた5ドル札で、彼女は飴を買い、彼女の電話番号を書いた本は古本屋に売られる。それが手に戻ってきたら会いましょうと彼女は言うのだけれど…

Comment: クリスマスのニューヨークに、ジャズのボーカルをバックに始まるオープニングはロマンティックそのもの。なかなかいい感じではじまりますが、メグライアンの「めぐり逢えたら」みたいな話なので、「運命を感じる」ってところにどのくらい共感できるかってところに好き嫌いのポイントがかかっているのかもしれません。何かつづけて彼に関係するものをみて「サインだわ」と思うのも冷ややかに見てしまえば、「変な人」に見えますし、「本当に運命なら、逢える」とかいってなにも教えないでおいて、あとになって必死に探すのも「ちょっとわがままな人?」の様に感じることも少々有り。

ただ、インタビューの中でケイト・ベッキンゼールが言っているとおり「18歳なら運命の人を失っても焦らない、でも28歳になると『彼だったのかも』と」ということなんでしょうねえ。この時間の経過があまり役的には感じられなかったのがちょっと物足りないところかな。この俳優さん二人は私も好きな俳優さんなので、演技そのものや会話は楽しく見ていられます。あとはキューザック演じるジョナサンの「優しくてユーモアのある」男性像がちょっとつまんなかったかな。もう少し癖があってもおもしろかったと思うんだけど。

クリスマス映画なので、クリスマス関係の食べ物がでてこないかしらと思ってみていたのですが、あんまり食べ物は出てきません。印象的なのはカフェ、セレンディピティ3の名物らしい「フローズンホットチョコレート」を二人でつつくシーンでしょうか。すっごい甘そうなの。

ニューヨークロケ地ガイドさんに、セレンディピティ3のページを見つけました。

本物の写真は
本家セレンディピティ3のページ(インスタントミックスの通販もあります)
http://www.serendipity3.com/

オプラ・ウィンフリーのページ(レシピ付き)
を見てください。


そうそう、この映画クリスマスだし、雪のシーンが山盛りなのですが、とったのは7月なんだそうです。アイスリンクなんかもフェイクの氷を張っているらしい。

2005年12月25日

クリスマスの食卓

 

クリスマスと言うことで、少しそういう感じの食卓にしてみました。
本日のメニュー:
鶏の丸焼き、ロースト野菜添え
シーザーサラダ、ローストパプリカ入り
ガッカモーレとコーンチップス
チーズ、スモークタンのスライス
トライフル(デザート)

鶏の丸焼きとトライフルのレシピはA-Zに載せておきました。

随分前に買って置いたシャンパンをオレンジジュースで割ってミモザにして飲もうと思っていたのですが、飲みやすかったのであっさり飲みきってしまい、オレンジジュースは出番なし。

今朝は残った鶏を食べて(さすがに二人で食べきれなかった)、ウィッシュボーンで定番のおまじないをして、クリスマス気分を楽しみました。本当は25日のブランチに鶏(たぶん正しくは七面鳥)を食べるのが正式なんでしょうけど、日本式に24日に食べました。今日の夕飯はガラをスープにして残ったご飯をたべ、サラダとガッカモーレの残りをピタパンでおやつにしようかなと思っています。

2005年12月27日

パンドラの箱 ~翻訳文学編

しばらく前のエントリーで、たらり子さんにいくつか個人的オススメ本を紹介したのですが、その後いくつか、そういえばこの本もいいよなあと思いついたので追加編。
結構有名な作品も多いので、そんなのとっくに読んだよと言われそうですけど。

ちなみにたらり子さんの年明け読書計画の話はこちらで→開けてはいけない箱

悪童日記
悪童日記
posted with amazlet on 05.12.27
アゴタ クリストフ Agota Kristof 堀 茂樹
早川書房 (2001/05)

大学生くらいの時に読んで、ものすごいびっくりした本。3部作なので、読むならふたりの証拠第三の嘘を続けて読んで頂きたいのですが、他に同じ系統の話を読んだことがなかったので、とても”してやられた”感を感じた本でした。最初に読んだときはハードカバーでしたが、今や文庫もあるようなので是非おすすめ。

鏡のなかの鏡―迷宮
鏡のなかの鏡―迷宮
posted with amazlet on 05.12.27
ミヒャエル エンデ Michael Ende 丘沢 静也
岩波書店 (2001/01)
売り上げランキング: 14,353

モモはてしない物語(ネバーエンディング・ストーリー)でおなじみのミヒャエル・エンデですが、私の一番好きなお話はこれです。これはファンタジー色が強いのでたらり子さんにはあわないかもしれませんが、タイトルのとおりめぐりめぐってお話がもどってくるストーリー(モモが大丈夫なら問題ないと思うけど)。全然関係ないけど、このお話をよむとリヒャルト・シュトラウスのメタモルフォーゼンっていう曲を連想します。最初にテーマがあって、色々変奏したのち元にもどってくる構造のせいでしょうかね。

千尋の闇〈上〉
千尋の闇〈上〉
posted with amazlet on 05.12.27
ロバート ゴダード Robert Goddard 幸田 敦子
東京創元社 (1996/10)
売り上げランキング: 81,432
こちらも定番ですが、ミステリだけどドラマな作品。上下巻なので、終わりの方が少しくどく感じられるかもしれませんが、面白いです。この面白さは多分トリックとかではなくて細やかな背景や人物の描写にあると思います。下巻はこちら→千尋の闇〈下〉

また思いついたら書きますね。

2005年12月31日

A HAPPY NEW YEAR!

本年もよろしくお願い致しします。

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