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2005年08月 アーカイブ

2005年08月01日

韓国アニメーションの世界

sam030.jpgあっという間に8月になってしまいました。8月の映画は~とネットを散策してみると「マリといた夏」という韓国アニメを発見。公開は8月6日からのようです。最近は「韓流ブーム」ということで韓国映画の公開数がものすごく増えているのですが、今度はアニメも(というのも有名な韓流スターが声で出演しているので、きっと期待されているのでしょう)ということのようです。オフィシャルサイトを見た限りでは、とてもやさしい色のアニメーションでちょっといい感じだなあと。

韓国アニメを目にするのは初めてかというと実はそんなことはありません。もちろん映画としてアニメをみたことはありませんが、なんといっても「ゲーム」の世界がありますから。ちなみに最近ちょぼちょぼやっているこのゲームも韓国の製作。

マグナカルタ PlayStation 2 The Best
バンプレスト (2005/07/07)
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解説によれば、韓国ではヒーローの男性像というのはもっとマッチョじゃないと売れないそうなのですが、このゲームでは日本での受けを考えたのかわりとフェミニンなヒーロー。このゲーム入力に技術がいる変なゲームなんですが、とにかく絵が綺麗。上のアニメにも共通してますが、微妙な色遣いが魅力的ですね。そのうちジブリ映画なみに韓国アニメも普及するのかもしれません。

まあ韓国生まれのゲームといえばなんと言ってもこっちが有名だと思いますけど。

オンラインRPG リネージュ プレミアム版
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2005年08月02日

ピンクレモネード (サウンドオブミュージック)

1万ヒット企画ではじめたレシピ作りですが、あっという間に15000ヒット。いつもありがとうございます。しかし、このところ忙しいのと暑いのもあって、凝ったものを作る余裕もなし。そんなわけで今日はさわやか目の飲み物をご紹介。

レモネードは結構映画のなかで印象的に出てくるのですが、このサウンドオブミュージックのレモネードはとりわけ印象的です。今でこそピンクレモネードという飲み物は市販されてますけど、最初見たときは何じゃそりゃって感じでしたし。暑い夏にぴったりのさわやかな飲み物です。

Scene: トラップ家の家庭教師をしていたマリア(ジュリー・アンドリュース)はトラップ大佐(クリストファー・プラマー )への愛に気づき混乱したまま修道院へ逃げ帰る。トラップ大佐との婚約が決まったシュレーダー男爵夫人は7人の子供たちの相手に辟易。テラスでのボール遊びも思うようにはいかずマックスとテラスでレモネードを飲む。「あんたが母親になるとはねえ」「知っている?世間には寄宿学校ってものがあるのよ」というちょっと怖い会話。その後現れたトラップ大佐にもピンクレモネードをすすめる。

Point: 映画のなかではエレガントなグラスのピッチャーに薄いピンク色の液体が入ってます。あんまりソーダって感じはしないので、ただ水で割るのもよいかと思われます。(今回はいちおう炭酸水を使ってみました)。映画の中でも男爵夫人は"Not too sweet, not too sour"(甘すぎず、酸っぱすぎず)といってますので、お好みでそのように調整してください。飲んだマックスおじさんは"just too pink"とおっしゃってますけど。

Ingredients: グラス1杯分
レモン1個
グレナディンシロップ少々
シロップ(お好みで)
炭酸水 (あるいは水)

How to make:
1.レモンをグラスに絞る
2.炭酸水で割り、シロップでお好みの甘さに調整
3.グレナディンシロップをほんのひとたらし、軽くかき混ぜて出来上がり

Tip:
グレナディンシロップはカクテルでよく使う赤い色を出すざくろのシロップです。酒屋や輸入食材やで手に入ります。ただし、メーカーによって甘さや発色がずいぶん違うようなので、その辺は試行錯誤してください。きれいなピンクにするのには今回つかったやつだと、ほんのひとたらしで十分なので(多めに入れると変な赤いレモネードになる)、このシロップだけで甘みをつけるのは少々難あり。今回はちょうど手元にカキ氷用のレモン蜜があったので、それを使いましたが、ガムシロップなり蜂蜜なりお好きな甘味料でよいかと思います。最初から甘みのついたレモンジュースを使ってしまう場合はもちろん不要です。グレナディンシロップが手に入らない場合はクランベリージュースでもよいようです。お試しください。

Comment: やっぱりレモンを絞ったレモネードっておいしいですね。今回まるごと1個入れるのはちょっとすっぱいかなとは思ったのですが、適度の甘みをつけたら、これくらい酸っぱいほうがさわやかでよかったです。特に市販されているピンクレモネードってたまに口になにか残る感じがしてあまり好きではないのですが、これはさっぱりしていておいしかったです。いずれにしろ日本の夏に飲むならば、材料をしっかり冷やしておくのがポイントのようです。

この企画のため、久々にサウンドオブミュージックをみたのですが、やっぱりすばらしい映画ですね。こちらが年をとった分また違った見方ができて、何回もみた映画なのにものすごく新鮮で惹きこまれました。今月は仕事でオーストリアに行くのですが(残念ながらザルツブルグ(この映画のロケ地)にはよれそうにありませんが)、あらためて楽しみになってきました。

サウンド・オブ・ミュージック
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2005年08月04日

I'll have what she having (恋人たちの予感~食べ物編)

恋人たちの予感〈特別編〉
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前回のエントリーのためにサウンドオブミュージックのDVDを買ったのだけれど、20世紀FOXの廉価版で2枚でいくらというものだったので、ついでに「恋人たちの予感」を購入。そういえばこれも食べ物が出てくる映画だったよなあと思いつつ久しぶりに鑑賞。

サリーとハリーはNYへ
サリー(メグライアン)は親友の恋人ハリー(ビリークリスタル)と引越しを安く上げるため(?)、二人で交代で運転しながらNYを目指す。その車の中でお互いの印象は最悪。ハリーはぶどうをほおばってはかすを道路にはき捨てている(一回目は窓をあけてなかったので、まどに皮がべっとり)し、サリーはドライブインでパイにクリームをかけるなだの、クリームは缶詰じゃだめだの、やたら小うるさい。食べ物に関してうるさいのはサリーのキャラクターとして最後まで目立つファクター。「シェフのサラダ、オリーブオイルとヴィネガーをそえて。それからアップルパイアラモード。パイは温めてね。アイスクリームを添えて。アイスクリームもバニラじゃなくてストロベリーでお願い。もしないならアイスクリームはなしで、ホイップクリームを添えて。ただしインスタントじゃなくて本物のやつね。もし缶のホイップクリームなら何もいらないわ。パイも温めなくて結構」。3番定食を無造作に食べているハリーとはきれいなコントラストを見せています。

ブラディマリー
2回目の再会は飛行場で。機内のサービスでサリーはブラディマリーを注文。「ブラディ・マリーを」「あ、ちょっとまってトマトジュースを4分の3に、ブラディマリーミックスを少々、ライムを添えてね」と本領発揮。本当はこのブラディマリーを作ってみるつもりだったのですが、身近にブラディマリーミックスが見つからず探しているところです。要はタバスコ入れるみたいな感じだと思うのですが、実物を見たことないので最近酒屋や輸入食材屋をのぞくたびに探しているんだけど、いまだに発見できず。見つかったら作ってみますね。普通のブラディマリーだったらもちろんウォッカをトマトジュースで割るだけなんですが、せっかく映画の中でここまではっきりレシピを言ってくれているので、そのとおりに作ってみるかなと。私自身はあんまりブラディマリーって飲まないのですが(お酒はどちらかというとさっぱりしたものがすきなので)、飲むときは塩かウースターソースを少々入れるくらいなので、少し気長に探してみようかなと思っています。ネットでさがすと味のつけられたトマトジュース(これでウォッカをわるだけ)がブラディマリーミックスとしてでてくるのですが、サリーの言い方からしてそれではなさそうなんですよね。

彼女と同じものを。。。
かの有名な?サリーがハリーに「いったふり」を実演するシーン。思わず注文をとりにきたウェイターにおばさんが「彼女と同じものを(I'll have what she having)」と言ってしまうシーンですが、厚いハムをはさんだサンドイッチ?を向かい合わせでほおばっています。パストラミサンドらしい。サリーはハムをやけのように積み重ねてはさんでいます。名演技(?)の後はコールスローを一口。このカフェはイーストビレッジのカッツ・デリカテッセン。世界の映画ロケ地大事典によればちゃんと”ハリーとサリーが座ったテーブル”という表示があるらしい。このカフェはたしか、映画とたべものにもでてきた様な気がします。

「サンドイッチの注文に1時間半かかるけど」
まあいろいろあって結局うまくいくわけですが、一線を越えてしまったあとの気まずい食事ではサリーもハリーも何も言わずにサラダにその気がなさそうにフォークを突き刺しています。友人の結婚式でもえびのカクテルを片手にけんかしているし、この映画は食べ物が本当にいっぱい出てきます。そして「サンドイッチの注文に1時間半でも君が好きだ」なんていわれた日にはノックアウトです。

2005年08月06日

ディナーラッシュ

ディナーラッシュ ~スペシャル・エディション~
ハピネット・ピクチャーズ (2004/07/10)
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Original Title: Dinner Rush (2000)
Dir: ボブ・ジラルディ
Cast: ダニー・アイエロ,エドアルド・バレリーニ
Story: NYトライベッカの今人気のイタリア料理店、ジジーノは結構昔からあるレストランだが、今はオーナー、ルイスの息子ウードが調理長となり、おしゃれな料理をだすようになってから、人気の店になった。ある日の午後、ルイスはパートナー、エンリコがギャングに射殺され、この店の乗っ取りを狙うマフィアの動きを察知する。ウードは早く父から店を代替わりしてほしくて仕方がないが、ルイスは伝統的なイタリア料理にこだわり、息子の提案を突っぱねてきた。レストランには親子を含め、ギャンブル狂のスーシェフ、ダンカンやウェイトレスたちなどたくさん人々がそれぞれの悩みを抱えて生きている。その夜、レストランはさまざまなアクシデントに見舞われるが…。

Comment: さまざまな人間模様が交錯するストーリーで、ちょっと意外な結末にむかって山というほどでもない盛り上がりがある。いろいろなストーリーの断片を一晩のレストランという形でまとめたところが、よかった。こういう複数のストーリーが入り組んでいる話は、ともすれば収集がつかなくなって、未消化な気分が残るものですが、今回はこのやり方が生きた感じです。やはりレストランの厨房のシーンがもっとも鮮やかで、その戦場のような忙しさと鮮やかな手つきなどなかなか見せてくれます。この監督は自身がレストランを数件経営しており、メイキングでもいろんなタイプな厨房があるという話をしています。

このDVDには映画の中に出てくる料理のレシピもついているし、タイトルからして「お料理は絶対出てくる映画」として少々よこしまな気持ちで購入したのだが、個人的に気に入りました。すっごく傑作だとは思わないけど、DVDを買ってよかった映画というくらいの位置づけでしょうか。つくりの見事さと、ダニー・アイエロのチャーミングなこと。かなり個性的な役者さんでしっかり固められていて、ある種紋切り型な人種が生き生きとして見えて面白かった。

料理に関しては、もちろんレストランですからものすごくたくさん出てきます。なので、そんなに簡単にまとめられないのですが、いくつか印象に残る料理もあったので、それはまとめて次回のエントリーにしたいと思います。ちなみにレシピはついているんだけど、材料をあつめるのが大変すぎるので再現はちょっと大変かなあ。やっぱりロブスターにトリュフとかはちょっと無理だし。

2005年08月11日

ディナーラッシュ ~食べ物編

パスタ #40/1 3色 フジッリ 500g メルゲーズ 400g (生冷凍品 - 子羊ひき肉 95%)MERGUEZ (CONGELE A CRU - VIANDE DE MOUTON 95... ミラエル社ブレス産プーレ AOC モツなし(フレッシュ・鶏) ヨーロッパの人たちが大好きな豆たちが集合!オーガニック・ひよこ豆
この映画に出てくる料理のレシピがついているというなかなか豪華なDVDでした。入っているレシピは7つ。映画の中での重要性とは必ずしもリンクしていないのですが、どれも人気レストランの華麗なメニューといった感じです。どうやら本日のスペシャル7種類を紹介しているようです。

本日のスペシャル7種レシピ付き
1.Manicoretti alla Crema di Funghi (マニコレッティ・マッシュルーム・クリーム風)
 レストランの開店準備で、本日のスペシャルメニューをなれないウェイターが読み上げる。見た目もイタリア系でない新人はクレーマをクリーマと発音して、古株のマルティに変な風に発音しないで頂戴と怒られる。マニコレッティって何なのか良くわからないのですが、レシピを見る限りパスタの一種のようなつかわれ方をしています。3種類のチーズを使ったクリームソースのパスタで、ラザニアのように生地をゆでたあと具をはさんでオーブンで焼いています。

2.Panelle (パネッレ)
 ヒヨコマメのパンケーキにきのことヤギのチーズを乗っけたもの。
3.Tonno alla Rovere (トンノ・アラ・ロヴェレ)
 キハダマグロをマリネして、衣をつけて焼いたもの。
4.Vitello (仔牛)
 仔牛の腰肉のステーキ。スーシェフのダンカンはギャンブルの借金取立てに来たギャングにステーキを焼く。いっそのこと…と毒入りのものを作るが途中で思い直し作り直すことに。割と凝った料理の中で、比較的シンプルな料理。なかなかおいしそう。
5.Pere, Robiola and Speck (洋ナシ、ラビオラチーズとベーコンの盛り合わせ)
6.Fusilli con Melanzane (茄子のフジッリパスタ)
7.Galleto (雄鶏のロースト)

以上がレシピが載っているメニュー。それ以外にもいくつかおいしそうなものが。

オーナーたちの昼ごはん
 オープニングではいかにもイタリアのスタンダードな料理という感じのミートソース系筒型パスタがでてきます。かなりおいしそう。このパスタをメインにやはりマカロニが入ったサラダ、パンなどをつつきながらオーナーであるルイスと相棒のエンリコが最近のギャングの動向について話し合っている。その話の合間には忙しい厨房の風景が入り、なかななかおしいしそうなオープニングになっています。

ダンカンが作るルイスのためのソーセージいため
トラディショナルなぐるぐる巻きになったソーセージをぶつ切りにして、野菜といためるシンプルなお料理。いいにおいがしそうで、実はこれが一番おいしそう。シェフのウードはこの古臭い料理をきらって、「うちではソーセージは禁止だ」といってますが。

評論家のために作る一皿
彼女のご注文は「バター抜き、シーフードで、パスタで遊んで頂戴」。その結果がゆでたロブスターとあげたパスタ、味付けはバニラビーンズと、エシャロットとライム。シャンパンベースのクリームソースがかかります。上からわさびといくら、とびこ、チャイブをちらして完成。料理の名前は「ロブスターとエビのシャンパンソースバニラ風味」だそうです。この料理が一番この作品では目玉のようで、見た目にもきれいなアレンジになっています。(↓DVDの写真の右下の料理です)。
ディナーラッシュ ~スペシャル・エディション~

とこんな感じで結構凝ったものがいっぱい出てくるけれど、私の食べてみたいのはどちらかというとシンプルなもの。あのぐるぐる巻きのソーセージは機会があったら是非食べてみたいなあ。イギリスにもおんなじ形のがあるけど、絶対味が違うと思うので。

2005年08月12日

シルヴィア

シルヴィア
シルヴィア
posted with amazlet at 05.08.12
バップ (2005/06/22)
売り上げランキング: 7,699

Original Title: The Beekeeper's Daughter (2003)
Dir: クリスティン・ジェフズ
Cast: グウィネス・パルトロウ,ダニエル・クレイグ
Story: 没後にピューリッツァー賞を受賞したシルヴィア・プラスの半生と夫となる詩人のテッド・ヒューズとのラブストーリー。学生時代から天才といわれイギリスに留学したシルヴィアはテッド・ヒューズに出会って恋に落ち、結婚する。幸せな新婚生活を送るが、夫の詩人としての成功の一方で彼女はスランプに陥る。

Comment: この映画はとっても個人的に痛い映画でした。そもそもは宣伝の写真がケンブリッジのバックスを二人がパント(ボート)で通っている絵で、イギリス映画だしケンブリッジの風景も懐かしいし、ちょっと見てみようかなあという程度のきっかけだったので、こんなディープな内容だと思っていなかったのです。プロデューサーのインタビューなどをみていると、破滅的な愛の形とか、そんな感じでラブストーリーが強調されていますが、なんといってもシルヴィア本人の人生がそんなものを吹き飛ばしてしまうくらい強烈で痛いので、要注意です。個人的に受け取りすぎるきらいもありますが、夫婦で同じような仕事をしている女の人には痛いせりふ連発なので特にご注意を。

結局のところこのシルヴィア・プラスという人は若くして自殺してしまい、その死後夫であるテッド・ヒューズ氏が遺作を出版してそれが賞を受けたということで、実際には生前には評価を受けていない詩人だったらしい。その死の背景には幼いころに自殺未遂をしている精神的あるいは性格的な問題があるのか、ヒューズの浮気の問題なのか(これも背景に彼女の性格があるともいえる)、父が幼いころになくなって以来さいなまれている孤独感と虚無感のせいなのか、それとも単に彼女が生まれる時代が早すぎたのか。さまざまなファクターが絡み合っていて、でもどれも正解ではないそんな空気が感じられます。逆に言えばヒューズとシルヴィアの組み合わせはどうしてもこういう結果になってしまうと見ることもできて、これはプロデューサーのいうところの破滅的な愛の形ということなのでしょう。

そのあたりの解釈は結婚した二人が始めてシルヴィアの実家に帰るシーンに現れていて、母親は初めてあったテッドについて「普通の人と違う」と感想を述べ、さらにテッドに対してとても脆いところのある娘を傷つけないでほしいと牽制します。このシーンは映画をとおしてとても印象的で大事な場面になっています。ちなみにこのシルヴィアの母親役はグウィネス・パルトロウの実の母親であるブライス・ダナーが演じていて、とても自然な感じで親子の会話が進んでいます。

グウィネスとテッドを演じたダニエル・クレイグはとても印象的な演技で、画面も薄暗いけれどとても丁寧なつくりになっていて、映画としてよかったです。テーマは重いし、暗いストーリーではありますが、じっくり見られる大人向けの映画だと思います。

この映画も食べ物がかなり心のきしみの表現に使われています。そんな意味でおいしい感じはしませんが、印象的なので次回のエントリーでまとめてみたいと思います。

2005年08月15日

ベリーニ (世界中がアイラブユー)

web拍手のお礼画面にでてくるベリーニを作ってみました。世界中がアイラブユーでは実は実物はでてきません。ただ、オーダーする場面があるだけ。今回は熟れ過ぎた桃をブレンダーで混ぜてネクターにして作ってみました。本当はレシピにも入れたように、グレナディンシロップを入れたほうが見た目にもスィートなのですが、ネクターを作ったら気もそぞろになって入れ忘れちゃいました。おかげで見た目はいまいち。でもお味は良かったです。

Scene: ベニスのオープンカフェのようなレストランでウッディ演じる父のジョーが僕はビールにするけど何にする?と娘のDJに聞くと「私はベリーニ」と答えています。桃とシャンパンのカクテルはNYのペントハウスに住むお嬢様のチョイスともいえるし、ベニスの恋の夜にと言う感じでもあります。親子で父の恋を成就させるための大作戦を練る夜にはぴったり。ベニスの少し湿った外気の中で飲むのにもいい感じです。

Point: 今回は上にも書いたとおり、実物が登場しないので、イメージだけ。本当はもっとフルート型のグラスのほうが雰囲気出るかも。

Ingredients: グラス2杯分
桃 2個 熟れ過ぎなほうがむしろ良いかも
グレナディンシロップ 少々 (お好みで)
辛口のスパークリングワイン ハーフボトル

How to make:
1. 桃の皮を剥き、適当にカットしてミキサーにかける
2. 1をグラスに注ぎわけ、グレナディンシロップをひとたらしして、混ぜる
3. 上からスパークリングワインを注ぎ、少し泡が収まるのをまって注ぎ足し、好みの割合で、軽く混ぜる

Tip:
桃がない時は市販のピーチネクターで。そのほうが軽い感じになるかと。まあレストランででてくるのは割と良い桃ジュースを使っているものでしょうから、お好みでいろいろ試してください。いずれにせよよく冷やしておいてください。桃が十分甘いのでスパークリングワインは辛口が良いかと思います。特にマスカットなど香りがしっかりしているスパークリングワインは香りがぶつかる可能性があります。

Comment: 生の桃からつくったネクターがとにかくいい香り。甘味料なしの桃の甘さが本当にさわやかで、おいしかったです。スパークリングワインと半々位で飲み始めたのですが、途中でワインを追加したりしたので、濃さを色々調整した感じ。私の好みとしては桃1にワイン2~3くらいでいいかも。だったら2杯分で桃1つくらい。ハーフボトルのワインが一瞬でなくなっちゃいました。桃を剥くのが面倒といえばそうなんだけど、熟れ過ぎた桃を見つけたらやってみる価値ありです。

2005年08月16日

シルビア ~食べ物編

というわけで食べ物編です。改めて見直しても、この映画は結構食べ物がいっぱい出てきます。写真を並べてみたらやたら甘そうなものがいっぱいなのはちょっと閉口ですが。

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まだ柔らかすぎる
テッドがはじめてシルヴィアの母親に会うシーン。娘夫婦を迎えてパーティを行うため、母子はキッチンにたって料理をしながら話し合います。シルヴィアは彼について「どう思う?」ときくと母親は彼女のかき混ぜているクリームに対して「まだ柔らかすぎる」と答えて、これからの暮らしに関しての話がはじまります。パーティの準備も終わりのほうなのか、奥のほうにはたくさんの台に乗ったケーキやタルトが並べられ、シルヴィアのつくっているのはなんらかのデザート用のソースかと思われます。母親のつくっているのはどうやらフルーツパンチあるいはケーキにのせるカットフルーツのようなもので、手元にあるガラスのボールにきったイチゴらしき果物を入れています。台所はオールドファッションな、しかし家電がならぶアメリカって感じのキッチンで(ファイヤーキングとか使ってそうな感じ)、しっかりした母親の性格が現れています。

その後パーティがはじまりますが、どうやら午後のお茶の集まりのような形らしく、冷製のハムなどのオードブルやパイ、おいしそうなイチゴタルトやパイケーキ類がどっさり並んでいて、各自自分でお皿にとって食べています。部屋の端にはパンチボールがおかれ、お玉ですくってグラスに注いでいます。さわやかなガーデンパーティといった趣向でしょうか。

大量のクリームケーキ
二人は海辺の別荘で暮らし始めますが、魚をつったりアクティブにすごして創作のきっかけをひろってるくるテッドに対して、家でタイプライターに向かうシルヴィアは煮詰まって、強迫的にケーキをやいたりしています。クリームをサンドした3層の巨大なアメリカサイズのケーキが3つに(もちろんホールケーキです)、すこしこげ茶色のチョコレートケーキっぽいケーキが3つ。また違う日には巨大なブルーべりマフィンが6つ入った型(上の写真みたいな感じ)が2つ(それも1個がこぶし2つ分くらいの大きさ)。クランペットみたいなパンケーキみたいな白っぽいケーキがやはり1ダースほど焼きあがってならんでいます。スランプでしくてしょうがないのに、「執筆するんじゃなかったのか」と聞かれると「夫は妻が家でお菓子を焼いていると喜ぶものでしょ?」と答えて。スランプだといったところでどうにもならないし、しかし取り繕わなくては自分がつらすぎるそんな状況が巨大で大量のケーキであらわされています。おいしそうではあるんだけれど、とにかく絶対に2人では食べきれない食べる前からうんざりする量なので、食べたい感じはしませんけど。テッドはケーキはうまいといってるので、味は大丈夫なようです。

トレーに乗せた朝ごはん
教職をはじめたシルヴィアに詩人として成功をおさめはじめたテッド。だんだんおいていかれるような気分になっているシルヴィアは暮らしに疲れ、テッドがいずれ自分を捨てるのではないかという恐怖にさいなまれるようになる。しかし妻として彼をささえようという気持ちははっきりとしていて、最初に不安を爆発させた後(おそらく仲直りの意味も込めて作った)の朝ごはんはけんかして居間でねていた夫にソファまでもっていく。絞りたてのオレンジジュースとコーヒー。トースト2枚に、ワッフル、ベーコン、ソーセージ、目玉焼きが2つ。このメニューはいかにも、イギリス人のテッドにアメリカ人のシルヴィアが作った感じでちょっと楽しい。基本的にはイングリッシュブレックファストのメニューなのに、パンは厚切りのトーストでワッフルまでついている。朝ごはんとしてはかなりのボリュームでしょう。

友人をもてなす料理のはずが
詩人の友人が田舎を訪ねてくれるが、感情的に追い詰められたシルヴィアは客に対してもヒステリックに反応し、せっかく準備したおいしそうな料理も台無し。彼女が用意したディナーはスープではじまり、オーブンでやいたパイ(グレービーとソースつき)がメイン。しかしこのオーブンから出されたパイがものすごくおいしそう。家庭料理とは思えないできばえです。

最後の朝食
自殺する日、彼女は寝ている子供たちのために枕元にミルクとパン(ピーナツバターみたいなものが塗ってある)を用意して、最後にキスをして部屋を出て行きます。子供用のカップに小さなパン。このあたりは当然なんのせりふもありませんが、クローズアップされた暗い部屋の中の小さなトレーが彼女の気持ちを見せてくれます。

2005年08月19日

アボガドのその後

モブログテスト2

モブログテスト中

2005年08月21日

2005 Innsbruck/Wien 1:行ってきます

ではしばらく高飛びしま~す。

2005年08月22日

2005 Innsbruck/Wien 2:無事到着

というわけでオーストリアのチロル地方インスブルグにやってきました。到着したのが夕方だったので(雷やらなんやらで結構遅れた)取りあえず夕食を食べて帰ってきました。本日は名物ウィンナシュニッツェルをいただきました。まあとんかつですね。でも軽い衣のせいかさっぱり食べられました。

2005年08月24日

2005 Innsbruck/Wien 3:フリターテンズッペ

昨日ようやく自分の発表が無事終わってホッとしております。ようやくこれから観光できる!と思ったのですが、あいにくのお天気。さらに連日の雨のせいか街の中心を流れるイン川が警戒水位を超えたらしくサイレンはなるは橋は通行止めになるはもう大変です。泊まっているホテルも正面口は板と土のうで対策済みで、おかげで出入りは食堂の窓からです。 今日の夕食はオーストリア名物のバンケーキのほそぎりが入ったスープとステーキです。白ワインをデカンタで貰ってなかなかおいしい夕飯になりました。

2005年08月25日

2005 Innsbruck/Wien 4:山小屋の肉団子スープ

オーストリアに到着してから降り続いた雨がようやくあがりました。この雨のせいでチロル地方は大洪水に見舞われ大変なさわぎです。 せっかく晴れたので山のほうへ行きたいけれど、雨のあとなので足場がなぁと迷っていたら登ろうと思っていたケーブルカーのふもとの街をすすめられたので、とりあえず行ってみることに。 行ってみるとケーブルカーは動いていて乗客も多いので結局登ってみることになった。(実はこれがあだになる)

山のうえは最高の景色で簡単なハイキングコースを楽しみました。途中の山小屋では素朴な肉団子スープ(チロル名物らしい)を大変おいしくいただき、気分は最高。

約3時間のコースを歩き終えて終点のリフトに到着すると…動いてない。近くの山小屋のおじさんに聞いたところ「今日は停電で動かせないんだよ」。もはや引き返してもケーブルカーの最終にはびみょ~な時間。おじさんに相談したところリフトで20分で降りるはずだった村に2時間かけて歩いて降りることに。おじさんの言ったとおりわかりやすい景色の良い道ではありましたが急坂をひたすら降り続けて2時間半ようやく村にたどり着いた時には腰も膝もがくがくでした。


2005年08月28日

2005 Innsbruck/Wien 5:ウィーンでモツ煮

ウィーンにきております。先日の山くだりの後遺症は未だに強力で、腰を押さえつつ観光しております。今日は王宮をみたあと自然史博物館をみてきました。移動やら相変わらずの頭痛やらかなりくたばっていたのですが、今日はご飯が美味しかったので、かなり復活しました。

今日食べたのは鶏レバーの煮込みご飯添え。久々のご飯というのもありましたがかなりモツ煮が体に優しい味でうれしかったです。

完全に食べた物日記だね。


2005年08月29日

2005 Innsbruck/Wien 6:ホイリゲに行ってみる

ウィーン滞在も残り少なくなってきました。 今日は東京から追い掛けて来た仕事を何とか仕上げ、夕方になって晴れて来たのでウィーンの森にちかいグリンツィングという村にワインを飲みに行ってみました。ホイリゲとよばれる居酒屋みたいなところで、つまみはカウンターに並んでいる物を指差して皿に盛って貰う方式なので、酒飲みには楽しいところでした。白ワインを何種類か飲んでみましたがどれも美味しかった上に、よくひえてくちあたりよく、いくらでも飲めそうで困りました。

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