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年末年始の読書

ようやく忙しさの山から抜けたこのごろですが、こう寒くては家にこもって本を読むくらいしか無いなあという毎日。のんべえ日記たらり子さんとも最近は本の話題が多くなってきました。で、何かオススメ本をというリクエストなので、世間の流行やらベストセラーランキングやらと全く関係ない、私的ちょっとオススメ本を紹介してみたいと思います。というわけで、たらり子さんに捧げる(?)年末年始読書オススメリスト。

黒後家蜘蛛の会 1 (1)
黒後家蜘蛛の会 1 (1)
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アイザック・アシモフ 池 央耿
東京創元社 (1976/12)
売り上げランキング: 40,775

まずは短編連作推理小説で、お料理のでてくる安楽椅子探偵ものといえばこれ!アシモフといえばSFと思われがちですが、このシリーズは男ばかりで集うクラブのウェイターをつとめるヘンリーが謎をとく、おしゃべりやうんちくが楽しいお気楽な推理小説です。全部で5巻まででていますが(というかアシモフはもう死んじゃいましたからそこまでですけど)とりあえず1巻を読んで気に入ったら続きをどうぞ。さらに気に入ったら同じ感じのユニオン・クラブ綺談も。

空飛ぶ馬
空飛ぶ馬
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北村 薫
東京創元社 (1994/03)
売り上げランキング: 36,861

短編連作の推理小説で、続きを待っているものの一つがこの北村薫氏の「円紫さんと私」シリーズ。普通の(?)文学好きな女子大生私と、落語家の円紫さんの日常の謎から始まる謎解き。この本が第一作目で、第五作目の朝霧まで文庫化されましたが、今時の女子大生とはずいぶんとかけ離れた地味でまじめな彼女が大学を卒業して就職してと成長していく様がとても楽しくて、一話ずつ完結していますが、次が楽しみになるお話です。また北村氏の作品では以前も紹介したかもしれませんが、スキップが一番好きな作品です。これは時の三部作とよばれる、ターンスキップリセットの一つで、それぞれ独立した関連性の無いお話ですが、どれも時間がねじ曲がってしまうことが使われたお話です。スキップはその名のとおり、高校生として生活していた主人公が朝起きたら40代の女性になっていて、自分の夫、娘と住んでいたというお話。筋を書くとSFっぽいですが、ヒロインが強く生きていくまでの、細やかで温かなストーリーです。


流星ワゴン
流星ワゴン
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重松 清
講談社 (2005/02)
売り上げランキング: 6,456

この本はハードカバーででたときに書店で立ち読みして、気に入って購入したもの。重松清の作品全般が好きというわけではないのですが、この話は結構好きですね。穏やかな気持ちになれる作品。文庫になったので、オススメしてみます。ちょっとファンタジーっぽい設定ですが、面白いし気持ちよい読後感です。

とりあえず今日のところはこの3冊。また思いついたら書きますね。

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コメント (2)

ありがとう!アマゾンにも行ってみたけど、どれも面白そう。

最後のはファンタジーの要素もあるって事で苦手かな?って思ったけど、概要を読んだらイケルかも?

↑のシリーズもの二冊はこれは一つ気に入ったらドンドン他のも読みすすみそうな予感。

・・・ああ、年末は大掃除等にいそしむつもりが、こう寒いとまた今日も読書にふけってしまった。。

とりあえずカートに入れて・・と思ったけどこのあたりで一旦注文しようかな?(箱を開けなければ大丈夫なような気が。。)

また面白いのがあったら(konamaさん的、おおいに結構!!)ドンドン紹介を宜しく!

konama:

本の紹介としてはかなり偏ってるかもね~。しかし、全体として自分で思うのはわりと家族をテーマにしたものが意外と心に残っているのかもということ。

選んで読んでいるわけではない(そういう意味ではかなり節操なく読んでいるので)のだけど、おすすめする本にそういう話が多くなるのは不思議なものです。

また読んだら是非感想を聞かせてくださいね。

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2005年12月16日 09:52に投稿されたエントリーのページです。

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