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パンドラの箱 ~翻訳文学編

しばらく前のエントリーで、たらり子さんにいくつか個人的オススメ本を紹介したのですが、その後いくつか、そういえばこの本もいいよなあと思いついたので追加編。
結構有名な作品も多いので、そんなのとっくに読んだよと言われそうですけど。

ちなみにたらり子さんの年明け読書計画の話はこちらで→開けてはいけない箱

悪童日記
悪童日記
posted with amazlet on 05.12.27
アゴタ クリストフ Agota Kristof 堀 茂樹
早川書房 (2001/05)

大学生くらいの時に読んで、ものすごいびっくりした本。3部作なので、読むならふたりの証拠第三の嘘を続けて読んで頂きたいのですが、他に同じ系統の話を読んだことがなかったので、とても”してやられた”感を感じた本でした。最初に読んだときはハードカバーでしたが、今や文庫もあるようなので是非おすすめ。

鏡のなかの鏡―迷宮
鏡のなかの鏡―迷宮
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ミヒャエル エンデ Michael Ende 丘沢 静也
岩波書店 (2001/01)
売り上げランキング: 14,353

モモはてしない物語(ネバーエンディング・ストーリー)でおなじみのミヒャエル・エンデですが、私の一番好きなお話はこれです。これはファンタジー色が強いのでたらり子さんにはあわないかもしれませんが、タイトルのとおりめぐりめぐってお話がもどってくるストーリー(モモが大丈夫なら問題ないと思うけど)。全然関係ないけど、このお話をよむとリヒャルト・シュトラウスのメタモルフォーゼンっていう曲を連想します。最初にテーマがあって、色々変奏したのち元にもどってくる構造のせいでしょうかね。

千尋の闇〈上〉
千尋の闇〈上〉
posted with amazlet on 05.12.27
ロバート ゴダード Robert Goddard 幸田 敦子
東京創元社 (1996/10)
売り上げランキング: 81,432
こちらも定番ですが、ミステリだけどドラマな作品。上下巻なので、終わりの方が少しくどく感じられるかもしれませんが、面白いです。この面白さは多分トリックとかではなくて細やかな背景や人物の描写にあると思います。下巻はこちら→千尋の闇〈下〉

また思いついたら書きますね。

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コメント (2)

TBありがとうございました!

またまた面白そうな本の紹介をありがとう。

お察しのように二番目のタイプは苦手かも?だけど後の二つは面白そうです。

私ね、外国の作家の本って何か苦手で殆ど読んだ事ないのよ(子供の時のい世界名作集とかそんなの位しか・・)音楽だと言葉が分らなくても全然平気なんだけどね~。

よい機会なのでチャレンジしてみますね。

konama:

そうだね~。ファンタジー系は好みがあるからなあ。そういう意味ではわりとほわほわとしてないお話なんですけどね。

今回紹介した本はかなりこなれた訳なので、そんなに違和感なくよめると思います。悪童日記は実は最初のところは読みにくいと思いますが、それには理由があるので…。

また時間のあるときにでもどうぞ~。

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2005年12月27日 13:46に投稿されたエントリーのページです。

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