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2009年05月 アーカイブ

2009年05月06日

藤祭り

 
ゴールデンウィーク、どこもかしこも混雑だらけで、あえて人の多い所に行くこともないかと、地元の非観光地にでかけています。今回は埼玉の奥の方の、騎西というところにやってきました。自宅から車で1時間くらい。もちろん渋滞はなし。非観光地とはいえ、ここの玉敷神社の藤は有名らしく、ちょうど藤祭りをやっていたので、めでてきました。
満開の藤はむせるくらいの香りで、強烈でした。藤棚ではその香りにひかれたハチがものすごい勢いで蜜を集めていて、その数はものすごくてちょっとぎょっとするくらいでしたが、とにかくハチは蜜集めに必死なようで、こちらに向かってくるようなことはないようです。

いかにも地元のお祭りといった感じで、商店街のおっちゃんが焼いているらしき焼きそばの屋台では500円でこれでもかというくらい焼きそばが詰め込んであり(おまけにパックがそもそも大きかった)、小さい頃のお祭りを思い出してなかなか楽しかったです。

埼玉の奥の方はさきたま古墳を中心として、平らな台地にぼこぼこと古墳や遺跡があるところ。このあたりも結構いろいろ埋まっていたようです。神社から郷土資料館(城の格好をしていて、あたりが一望できる)まで、のんびり歩いて、ほんとに平なんだなあと実感して帰ってきました。
ま、少々派手さには欠けますが、のんびりしたGWの一日でした。

2009年05月13日

3人の逃亡者

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ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント (2004-06-18)
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Dir: フランシス・ヴィベール
Cast: ニック・ノルティ, マーティン・ショート, サラ・ローランド・ドロフ
Story: 5年の刑期を終えて出所した銀行強盗ルーカス(ニック・ノルテ)は堅気で暮らす決意をして、出所したその足で銀行に口座を作りに出かける。その手続きの最中、その銀行が銀行強盗に襲われ、なにからなにまで抜けているその強盗ネッド(マーティン・ショート)は挙句にルーカスを人質にして逃走を始める。ルーカスは呆れてネッドを突き出そうとするが、ネッドの娘メグの登場で事態は不思議な展開へ...。

Comment: ずいぶん前に友人からおすすめの一枚としてもらっていたDVDをようやく観ました。これはなんともとにかく「かわいい」映画でした。コメディとしてとてもよいし、おすすめなっとくの映画でした。

オリジナルをみてはいないのですが、これはドパルデューのフランス映画「3人の逃亡者 銀行ギャングは天使を連れて」の同一監督によるアメリカ版リメーク。基本的にベタな笑いで展開しております。
とにかく最初の出所から強盗に会うまでのシーンが傑作で、ジェームズ・アール・ジョーンズ演じる刑事がルーカスを迎えにきて、お前はまたきっとやると言いながらシャレで銀行まで送ってくれるところから始まります。素人強盗のネッドのダメダメぶりはもう笑うしかなく、小柄なネッドが胸板あついルーカスに銃を突きつけて出てくるところなんてほんとに間抜けな図です。

どこまでもダメダメなネッドに観ていてちょっといらつく中盤に、メグが登場。これがなんともよくこんな子探してきたなあという子なんです。小学校低学年くらいのこの子がルーカスに懐くのですが、なんか無垢な感じと微妙な色っぽさ(?)が同居していて、決して大人っぽい子ではないのですがとっても魅力的です。ルーカスとのシーンなど、ほのぼのしている一方、おやっと思うほど”アブナイ”感じがするところがあって驚かされます。結局できあがってくるこの3人の疑似家族のような不思議なバランスが面白いのかもしれません。

そんなわけで、さらっと見られる(96分)エンターテイメントとしてかなりおすすめです。

食べ物編
この映画にでてくる食べ物のハイライトはお腹がすいたメグのために、忍び込んだ金持ちの家の冷蔵庫でみつくろったプレート。燻製かき、フォアグラ、キャビア、トリュフ…。冷蔵庫でみつけた缶詰を四角いプレートに切らずにのせたらしく、真中にパテっぽい茶色い塊がみえ、まわりに牡蠣、キャビアの山が見えます。「子供がキャビアたべるかな」といいながらそのプレートをもってかけつけると、メグはすでにスヤスヤ。ふたりで彼女の寝顔をみながら同じスプーンでキャビアを食べるところが印象的でした。
これはお金をかければ再現できますね。

2009年05月18日

遅ればせながら気になる5月の映画

このところ完全に、映画からかなり離れた生活だったので、映画関連エントリーも稀な感じでしたが、ようやく最近の映画が気になるようになってきました(未だいっぱいいっぱいではあるんで、現実逃避ともいう)。ということで、遅ればせながら久々に5月の気になる映画(オフィシャルサイトへのリンクは右の気になる映画からどうぞ)。

今回のピックアップは

お買いもの中毒な私! (5/30)
レベッカのお買い物日記の映画化。トレーラーを見る限りでは、レベッカ大暴れなので、期待しております。こういう力技も結構好きです。

路上のソリスト (5/30)
路上でくらす天才チェリストのお話。とりあえずロサンゼルス響の演奏を映画館のサウンドで聞いてみるだけでも面白そう。

スター・トレック (5/29)
トレッカーではないのですが、ちょっと楽しみな新作。カーク船長の若いころの話のようですよ。
若いミスタースポックも登場するのでファンとしては楽しみ。

夏時間の庭 (5/16)
印象派の画家だった大叔父のアトリエを母の死後、3人の子供たちが整理する。オルセー美術館企画で、コローをはじめとした印象派の絵画やアールヌーボーの家具山盛りの映画らしい。

天使と悪魔 (5/15)
ダビンチコードの第二弾。ストーリーとしてはあまり期待してないんだけど、ユアン・マクレガーが出てくるらしいので、ちょっと見てもいいかなと。

ベルサイユの子 (5/2)
ベルサイユ宮殿の森で暮らすホームレスの男と、置いていかれてしまった5歳の子供とのストーリー。
ギョーム・ドパルデューの遺作。

どれか一つでも見られるといいなあ。

2009年05月19日

3人の逃亡者 ~食べ物編

前々回のシーンがちょうどyoutubeにあったので(神井さんありがとう!)、ぺたぺた。まさに冷蔵庫のシーンから始まります。

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2009年05月25日

白谷沢

最近の運動不足がたたって、メタボの危機をいよいよ実感(食べたら食べた分身についている気がする)。とはいえ運動がなにかできるわけではないので、唯一まあできるかなというウォーキングを再開してみました。イギリスにいたころはもっぱら平地のウォーキングでしたが、日本だとなかなかそうもいかないし、せっかく山の近くに住んでるんだし、ということで少しがんばって登ってみました。どこにいったかすぐわすれそうなので、ブログに記録。

今回でかけたのは、埼玉と東京の間あたりにある棒ノ折山。スタート地点の名栗湖周辺はドライブでよく来たこともあるご近所(以前書いた「四里餅」うってるあたり)。時間的にもお昼を回ったあたりに家を出たため、山登りにはちょっと遅い時間。登山口についたときには山から下りてきた人とすれ違う始末。まあ今日は足慣らし気楽にいきましょうということで、イギリス時代に買った登山靴を久々にはいてスタート。

このコース、なんにも考えずに近所だから選んだんですが、見事に沢登りのコース。私のようにバランス悪い人間の大の苦手なコースです。滑るし、コース取りがよくわからんし、もう大変。そこらに手でつかまりながら、なんとかよじ登っている状態です。途中、鎖だの紐だのもでてきてまいりました。ただ、沢登のありがたいところは涼しいところ。ピーカンに晴れた空の下でしたが、沢にそって上がっていくのでひんやりして気持ちがよく、新緑を満喫できました。

いちいち大騒ぎしながらの上りだったのでかなりゆっくり登り、全ルートがんばるには少々時間が心もとなかったので、途中の岩茸石までは上がろうと目標を定めて、なんとか沢を上りきりました。上の写真が岩茸石。

その後は怒涛の下り。かなり急な坂で、最初はかなりビビりました。登山靴をフル活用して地味に降り、なんとか最初の林道との交差まで降り切りました。その後もうひとおり山道を降りたのですが、どうやらこのルートはあまり人が通らないらしく、足元もあまり踏み固められていなかった上にクモの巣だらけ。ありとあらゆるつかまれる場所につかまりつつなんとか下山。あとは林道をてくてく歩いて帰りました。今回は温泉にはよりませんでしたが、今度来るときはちゃんと頂上まで上がって、帰りにひとっぷろあびて帰りたいものです。

そうそう、意外と登山客がいっぱいいてそんな有名なコースだっけ?と思っていたら、5月号の山と渓谷でちょうど同じコース(ルートはちょっと違いますが)が載ってるのをみつけました。なるほど。


より大きな地図で 名栗湖沢登り 2009/5/17 を表示

2009年05月27日

4月に読んだ本

忘れないうちに、4月に読んだ本。
この読書メーターというサービスは前の月の分のまとめを作ってくれるので、4月分は5月のうちに。
乱読なので、得意でなかった本も入っています。
このラインナップではこれまで読んだことのなかった、津原泰水という作家さんの作品がわりと面白かったです。実は今月同じ作者の他の作品も読んでいるのですが、この3冊とはちょっと趣がちがう幻想文学。ちょっとグロテスクなそれらに比べて、この3冊はかなり読みやすくてなじみやすい推理小説だと思います。相変わらずファンタジーと推理小説に偏ったリストですが、最近は読んだことのない作家さんにもチャレンジしております。

4月の読書メーター
読んだ本の数:21冊
読んだページ数:5963ページ

退出ゲーム退出ゲーム
うーん、ちょっと苦手だった。悪くはないけど、語り口も人物もあまり好きになれませんでした。
読了日:04月29日 著者:初野 晴
ニシノユキヒコの恋と冒険 (新潮文庫)ニシノユキヒコの恋と冒険 (新潮文庫)
川上さんの言葉はどうもすっとこちらに入り込んでくるので、この手の本の場合始末が悪い。クールな自分の世界を持った10人の女性の物語。
読了日:04月28日 著者:川上 弘美
鷺と雪鷺と雪
相変わらず、頭の中の知識フル動員の読書でした。そしてラスト…。ラストの事件は正直あまり詳しくないので、読み終わってから教科書的知識をおさらいしました。そしてまた、最初から読むと色々また見えてくるんだろうなあ。北村氏的大正昭和初期は、なかなか素敵な味付けでした。
読了日:04月27日 著者:北村 薫
ルピナス探偵団の憂愁 (創元クライム・クラブ)ルピナス探偵団の憂愁 (創元クライム・クラブ)
当惑につづいて読んだ憂愁。すべて時間軸逆回しの構成に感心。どの話も人がそれぞれ持っている物語にスポットをあてたストーリー。今回は彩子さんがたまさかでの店主みたいなポジションに。どの登場人物も現実感のない際立ったキャラクターだけれど(脇役含め)、それだけに最期の誓いがぴったりくる。三度の別れに涙しました。
読了日:04月25日 著者:津原 泰水
風神秘抄風神秘抄
ファンタジー好きとしてはこの方の作品は必読なのかもしれないけれど、どうやら自分とはそんなに合わないようです(空色勾玉もそうだった)。その中では比較的すんなり読めましたが、時代設定のわりにやたら現代的な会話なのが違和感の原因か。
読了日:04月25日 著者:荻原 規子
闇の戦い〈2〉みどりの妖婆 (fantasy classics―闇の戦い)闇の戦い〈2〉みどりの妖婆 (fantasy classics―闇の戦い)
再読:これを初めて読んだ時には「コーンウォール」を知らなかった。のちに偶然小学校の図書室でコーンウォールに出会い、非常に驚いたし、うれしかった。「ガメリー」という呼び方がとても好き。
読了日:04月24日 著者:スーザン クーパー
闇の戦い〈1〉光の六つのしるし (fantasy classics―闇の戦い)闇の戦い〈1〉光の六つのしるし (fantasy classics―闇の戦い)
再読:初めて読んだのは小学校の頃。シリーズ全作とコンウォールの聖杯を何度繰り返し読んだことか。新装版でようやく手元に置くことができてとてもうれしかったです。
読了日:04月22日 著者:スーザン クーパー
世界平和は一家団欒のあとに 2 (2) (電撃文庫 は 9-2)世界平和は一家団欒のあとに 2 (2) (電撃文庫 は 9-2)
1巻と比較的同じテンションで続く2巻。とんでもない性格のお姉さま方の性格が、あんなに極端じゃないが、よく考えると自分の身の回りの人々に当てはまるような気もしてくるのが不思議。
読了日:04月22日 著者:橋本 和也
ルピナス探偵団の当惑 (ミステリー・リーグ)ルピナス探偵団の当惑 (ミステリー・リーグ)
たまさか人形堂が気に入って、津原作品を読み始めた1冊目。学園ものだからどうかなあと思ったけれど、玉阪で気に入ったあの雰囲気があって、かなり面白かった。ミステリとしてもスタンダードで、他の登場人物によるミスリードがしつこくなくてバランスがよかった。続編も読みたい。
読了日:04月22日 著者:津原 泰水
夏期限定トロピカルパフェ事件 (創元推理文庫)夏期限定トロピカルパフェ事件 (創元推理文庫)
春とは違った意味で青春だなあ。彼らが大人になったとき、どんなふうにこの夏を思い出すんだろう。
読了日:04月20日 著者:米澤 穂信
春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)
ものすごく軽い読み口なので、物足りなく感じる点もありますが、たたみかけるようなちょっとした謎と不幸に、作者の主人公二人への愛を感じたりします。読み終わった後にちょっとニヤリとしてしまう、不思議なお話でした。
読了日:04月20日 著者:米澤 穂信
地獄堂霊界通信 2 完全版 (2) (講談社ノベルス コM-)地獄堂霊界通信 2 完全版 (2) (講談社ノベルス コM-)
1巻で人物紹介を終わって、いよいよ3人組も大活躍。前の巻よりみんなちょっぴり大人になったんだねえ。
読了日:04月16日 著者:香月 日輪
完全版 地獄堂霊界通信(1) (講談社ノベルス)完全版 地獄堂霊界通信(1) (講談社ノベルス)
妖怪アパート程バランス良くないですが、わんぱく3人組の元気っぷりが明るくてよいです。
読了日:04月15日 著者:香月 日輪
人柱はミイラと出会う人柱はミイラと出会う
凝った設定だけど、無理があるなあ。ラブストーリーとしても唐突すぎるし。他にない趣向ではあると思う。
読了日:04月15日 著者:石持 浅海
Rのつく月には気をつけようRのつく月には気をつけよう
温かな手が気に入って、読んでみたのだけれど、どの話もいま一つしっくりこなかった。それぞれの謎の設定が納得いかないからかも。残念。
読了日:04月15日 著者:石持 浅海
ジョーカー・ゲームジョーカー・ゲーム
スタイリッシュであることにこだわりを感じる本。最初のお話が一番良かった。この本で雰囲気が出来上がったことで、続きがより踏み込んだ話になることに期待。
読了日:04月14日 著者:柳 広司
インディゴの夜 ホワイトクロウ (ミステリ・フロンティア)インディゴの夜 ホワイトクロウ (ミステリ・フロンティア)
文庫でるまで待つので充分だったかな。
読了日:04月11日 著者:加藤 実秋
インディゴの夜 チョコレートビースト (ミステリ・フロンティア)インディゴの夜 チョコレートビースト (ミステリ・フロンティア)
読了日:04月11日 著者:加藤 実秋
世界平和は一家団欒のあとに (電撃文庫 は 9-1)世界平和は一家団欒のあとに (電撃文庫 は 9-1)
読了日:04月10日 著者:橋本 和也
たまさか人形堂物語たまさか人形堂物語
独特の雰囲気で、一気に読めました。続きがあるといいなあ。
読了日:04月10日 著者:津原 泰水
ねたあとにねたあとに
意外と読むのに時間がかかった。悪くないけど、ちょっといっしょになって、くったりしてしまった。
読了日:04月10日 著者:長嶋 有

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