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4月に読んだ本

忘れないうちに、4月に読んだ本。
この読書メーターというサービスは前の月の分のまとめを作ってくれるので、4月分は5月のうちに。
乱読なので、得意でなかった本も入っています。
このラインナップではこれまで読んだことのなかった、津原泰水という作家さんの作品がわりと面白かったです。実は今月同じ作者の他の作品も読んでいるのですが、この3冊とはちょっと趣がちがう幻想文学。ちょっとグロテスクなそれらに比べて、この3冊はかなり読みやすくてなじみやすい推理小説だと思います。相変わらずファンタジーと推理小説に偏ったリストですが、最近は読んだことのない作家さんにもチャレンジしております。

4月の読書メーター
読んだ本の数:21冊
読んだページ数:5963ページ

退出ゲーム退出ゲーム
うーん、ちょっと苦手だった。悪くはないけど、語り口も人物もあまり好きになれませんでした。
読了日:04月29日 著者:初野 晴
ニシノユキヒコの恋と冒険 (新潮文庫)ニシノユキヒコの恋と冒険 (新潮文庫)
川上さんの言葉はどうもすっとこちらに入り込んでくるので、この手の本の場合始末が悪い。クールな自分の世界を持った10人の女性の物語。
読了日:04月28日 著者:川上 弘美
鷺と雪鷺と雪
相変わらず、頭の中の知識フル動員の読書でした。そしてラスト…。ラストの事件は正直あまり詳しくないので、読み終わってから教科書的知識をおさらいしました。そしてまた、最初から読むと色々また見えてくるんだろうなあ。北村氏的大正昭和初期は、なかなか素敵な味付けでした。
読了日:04月27日 著者:北村 薫
ルピナス探偵団の憂愁 (創元クライム・クラブ)ルピナス探偵団の憂愁 (創元クライム・クラブ)
当惑につづいて読んだ憂愁。すべて時間軸逆回しの構成に感心。どの話も人がそれぞれ持っている物語にスポットをあてたストーリー。今回は彩子さんがたまさかでの店主みたいなポジションに。どの登場人物も現実感のない際立ったキャラクターだけれど(脇役含め)、それだけに最期の誓いがぴったりくる。三度の別れに涙しました。
読了日:04月25日 著者:津原 泰水
風神秘抄風神秘抄
ファンタジー好きとしてはこの方の作品は必読なのかもしれないけれど、どうやら自分とはそんなに合わないようです(空色勾玉もそうだった)。その中では比較的すんなり読めましたが、時代設定のわりにやたら現代的な会話なのが違和感の原因か。
読了日:04月25日 著者:荻原 規子
闇の戦い〈2〉みどりの妖婆 (fantasy classics―闇の戦い)闇の戦い〈2〉みどりの妖婆 (fantasy classics―闇の戦い)
再読:これを初めて読んだ時には「コーンウォール」を知らなかった。のちに偶然小学校の図書室でコーンウォールに出会い、非常に驚いたし、うれしかった。「ガメリー」という呼び方がとても好き。
読了日:04月24日 著者:スーザン クーパー
闇の戦い〈1〉光の六つのしるし (fantasy classics―闇の戦い)闇の戦い〈1〉光の六つのしるし (fantasy classics―闇の戦い)
再読:初めて読んだのは小学校の頃。シリーズ全作とコンウォールの聖杯を何度繰り返し読んだことか。新装版でようやく手元に置くことができてとてもうれしかったです。
読了日:04月22日 著者:スーザン クーパー
世界平和は一家団欒のあとに 2 (2) (電撃文庫 は 9-2)世界平和は一家団欒のあとに 2 (2) (電撃文庫 は 9-2)
1巻と比較的同じテンションで続く2巻。とんでもない性格のお姉さま方の性格が、あんなに極端じゃないが、よく考えると自分の身の回りの人々に当てはまるような気もしてくるのが不思議。
読了日:04月22日 著者:橋本 和也
ルピナス探偵団の当惑 (ミステリー・リーグ)ルピナス探偵団の当惑 (ミステリー・リーグ)
たまさか人形堂が気に入って、津原作品を読み始めた1冊目。学園ものだからどうかなあと思ったけれど、玉阪で気に入ったあの雰囲気があって、かなり面白かった。ミステリとしてもスタンダードで、他の登場人物によるミスリードがしつこくなくてバランスがよかった。続編も読みたい。
読了日:04月22日 著者:津原 泰水
夏期限定トロピカルパフェ事件 (創元推理文庫)夏期限定トロピカルパフェ事件 (創元推理文庫)
春とは違った意味で青春だなあ。彼らが大人になったとき、どんなふうにこの夏を思い出すんだろう。
読了日:04月20日 著者:米澤 穂信
春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)
ものすごく軽い読み口なので、物足りなく感じる点もありますが、たたみかけるようなちょっとした謎と不幸に、作者の主人公二人への愛を感じたりします。読み終わった後にちょっとニヤリとしてしまう、不思議なお話でした。
読了日:04月20日 著者:米澤 穂信
地獄堂霊界通信 2 完全版 (2) (講談社ノベルス コM-)地獄堂霊界通信 2 完全版 (2) (講談社ノベルス コM-)
1巻で人物紹介を終わって、いよいよ3人組も大活躍。前の巻よりみんなちょっぴり大人になったんだねえ。
読了日:04月16日 著者:香月 日輪
完全版 地獄堂霊界通信(1) (講談社ノベルス)完全版 地獄堂霊界通信(1) (講談社ノベルス)
妖怪アパート程バランス良くないですが、わんぱく3人組の元気っぷりが明るくてよいです。
読了日:04月15日 著者:香月 日輪
人柱はミイラと出会う人柱はミイラと出会う
凝った設定だけど、無理があるなあ。ラブストーリーとしても唐突すぎるし。他にない趣向ではあると思う。
読了日:04月15日 著者:石持 浅海
Rのつく月には気をつけようRのつく月には気をつけよう
温かな手が気に入って、読んでみたのだけれど、どの話もいま一つしっくりこなかった。それぞれの謎の設定が納得いかないからかも。残念。
読了日:04月15日 著者:石持 浅海
ジョーカー・ゲームジョーカー・ゲーム
スタイリッシュであることにこだわりを感じる本。最初のお話が一番良かった。この本で雰囲気が出来上がったことで、続きがより踏み込んだ話になることに期待。
読了日:04月14日 著者:柳 広司
インディゴの夜 ホワイトクロウ (ミステリ・フロンティア)インディゴの夜 ホワイトクロウ (ミステリ・フロンティア)
文庫でるまで待つので充分だったかな。
読了日:04月11日 著者:加藤 実秋
インディゴの夜 チョコレートビースト (ミステリ・フロンティア)インディゴの夜 チョコレートビースト (ミステリ・フロンティア)
読了日:04月11日 著者:加藤 実秋
世界平和は一家団欒のあとに (電撃文庫 は 9-1)世界平和は一家団欒のあとに (電撃文庫 は 9-1)
読了日:04月10日 著者:橋本 和也
たまさか人形堂物語たまさか人形堂物語
独特の雰囲気で、一気に読めました。続きがあるといいなあ。
読了日:04月10日 著者:津原 泰水
ねたあとにねたあとに
意外と読むのに時間がかかった。悪くないけど、ちょっといっしょになって、くったりしてしまった。
読了日:04月10日 著者:長嶋 有

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2009年05月27日 19:42に投稿されたエントリーのページです。

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