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2008年08月 アーカイブ

2008年08月05日

Geneva 2008 Day 3-4

意外となんとかなるもんだ
3日目は聞きたいトークも多かったし、留学中の恩師の発表もあったので、一日がっちりお仕事。朝とりあえず会場で恩師を捕まえて久々にお話。仕事半分近況半分で久しぶりに長々話せてよかった。日本人の友人にばったり会ったり、人に紹介されたりで今日はなにやら人と話す日らしい。発表について打ち合わせをした後、恩師とは夕食を食べる約束をしてわかれ、後は一日学会をうろつく。最後のトークの後街にでて、チーズフォンデューをいただく。かなり美味しかった~。けど、このときはわざわざ写真を撮る暇もなく、すっかり話し込んでいたので、残念ながら絵はなし。旅行中もう一度フォンデューを食べる機会があったけど、この適当にはいったカフェのオープンテラスで食べたやつが美味しかった。白ワインもかなりさっぱりした口当たりで、日の長いサマータイムに外で食べる夕飯にはよかったです。
でもって、少し心配してたのが英語。日本にいるとやはりさび付いているからなあと思ってたのですが、英語の問題というよりは、話すことが色々あるということなのか、むしろスムーズ。もちろん単語の度忘れなんてよくあるわけだけど、一日中しゃべって楽しかったので、問題なかったかな。ジュネーブの街はフランス語が主なので、英語が苦手なお店に当たると結構大変ですが、この日は恩師がフランス語しゃべるので問題なし。身振り手振りで奮戦するのも楽しいですが、スムーズなディナーというのも悪くないものです。

Day 4: ジュネーブといえばやっぱここ
翌日は午前中を中心に学会を見てまわり、何人かの知人にも再会。一応毎回「で、発表は何日目?」というのが挨拶ではあるんだけど、あいにくと私のは最終日。大半の知人に「あ~、ごめんその日はもう帰っちゃってるわ」というごあいさつを受け、そのたびに発表の概略だけ説明。以前の研究とかなり毛色がちがうからみんなかなり「???」。まあしょうがないよなあと思いつつ、ちょっと最近の仕事の方向性に疑問を感じてみたりする。
気を取り直して、会場の近くにある国連の本部(メインはニューヨークだけど)を見学に。なんとなくジュネーブっていえば国連だよねってイメージがあったので、何の気なしに行ってみることにしたのだけれど、場所が場所だけになんだかすごいセキュリティ。必ず見学ツアーに参加しないと見られないし、武装した兄ちゃんにパスポートをがっちりチェックされた上、顔写真までとられて、説明書きには「ツアーが終わったら速やかに退出すること」。まあ面白かったんだけど、なんかちょっと「エリートくささ」が鼻につくところでもあったかな。国連に加盟する際に新加盟国はプレゼントを国連に贈るのが慣習のようで、美術品やら芸術品がそこここにおいてある(貢物風)。

国境横断その1
意外と疲れた国連の見学を終えて、もうすこしわかりやすく楽しいところに行きたい→ここでしか見られないような景色が見たい→やはり高いところへ行こう!といつものパタンですが、サレーブ山に行ってみることに。ジュネーブの町からも見える、白い岩肌の山で、ここにはロープウェイで展望台まで上がれるらしい。街中からバスで20分ほどのようなのですが(実際には結構バス停からロープウェイの駅までかかったけど)じつはフランス領。バス停はスイス領で歩いて国境を渡って、山を目指すらしい。パスポートをわすれずにとあるガイドブックのアドバイスに、ふむふむとうなずきバスで国境の町へ。サレーブという標識をたどって歩いていくと、なんか料金所みたいなところに差し掛かる。「これが国境なんじゃない?」「いーのかなあそのままとおって」っていってるうちにフランスに入っちゃいました。だって誰もいなかったし。結構あっけないなあと思っていたのですが、フランスに入ったことを思い知らされる事実が…。標識が突然フランス語オンリーになっちゃった。さっきまでは英語併記だったのに(泣)。なんとかロープウェイ駅までたどり着いた時、あ、財布の中身がスイスフランだということに気づいた(あちゃー)。ちょっとしかないユーロでチケットが買えるかしらと不安を感じたけど、ちゃんとスイスフランも使えた。窓口のおっちゃんも英語が達者でよかった。と短い時間に色々盛り上がりつつも山頂へ。ここはほんとに良かった。眼下にレマン湖がバーンと広がってスイスの山並みが見え、すばらしい眺望でした。どうやらパラグライダーの名所のようで、目の前でたくさんの人が飛び立っていくのを見ているのはなかなか飽きないものです。展望台の売店のご夫婦は英語は通じなかったけど、なにやら色々やりとりしてクロックムッシュを作ってくれた。これもチーズが美味しくて、パクパクたべてしまいました。ジュネーブでいった中ではここが一番楽しかった場所でした。ガイドブックではほんとに端っこにしか乗ってないけど(だからか、日本人の観光客には会わなかった)、また訪れてみたいところになりました。

2008年08月06日

Geneva 2008 Day 5

最終日だけど一番肝心の日
学会も今日の午前中で終了。友人の多くは今日は学会には出ずに遊びに出てしまう、もしくは帰国してしまうようです。しかし、私の発表はこの日なのですよ。日本からはるばる持ってきたポスターチューブを佐々木小次郎のように背負い(私は背が低いので120 cmの筒をせおってるとほんとにコジロー状態)、この日でホテルも移動なので荷物をもってバスにのり会場へ。場所も端っこだしなかなかポスターにお客さんも来ず、ちょっとたそがれていたのですが、思いがけない人が来てくれて、将来の共同研究の話やその人のラボの話も聞けて大収穫。他にも何人かいいコメントをもらえて発表した甲斐がありました。

  
モンブラン急行に乗る
学会終了後は数日フランスのシャモニ・モンブランに滞在。バスでジュネーブから1時間半ほどのところですが、今回はあえてレマン湖をぐるっとまわってマルティニにで、モンブラン急行とよばれる登山電車でフランスに入ることに。もともと電車好きなので、乗れる機会があるとつい電車での移動を選んでしまいます。左は車窓からの風景。ブドウ畑とひまわり畑が広がります。真ん中はおやつにかったポテトチップス。アルペンソルト味みたいな感じの名前だったので買ってみたのですが、なんか不思議な味。あえていうならちょっぴりしょうがが利いている味ですかね。あんまり食べたことない味でした。登山電車のマークはセントバーナード。
電車は意外と混んでいたのがちょっと大変でしたが、景色はすばらしく楽しかったです。途中からはハイキングや登山帰りの人も乗ってきて大混雑。低血糖でひっくり返る若者もいて、ちょっとはらはら。
夕方にはシャモニモンブランに到着し、ホテルにたどり着きました。やっぱりちょっと寒いし、明日は展望台にあがろうかと思っていたので、街のアウトドアショップで山用のフリースを購入。街からは雪渓や山陰を見ることができて、いよいよ山に来た気分。

2008年08月18日

Geneva 2008 Day 6 展望台編


高所恐怖症のくせに
今回最も行ってみたかった場所がモンブランが見える展望台エギーュ・ディ・ミディ。
そもそも展望台そのものの標高が富士山より高い。だから雲より上にあるので天候は下界と異なるのだけれど、それでもやはり天候が悪ければ雲や靄の中。ツアーのお客さんは結構それで涙をのむことも多いらしい。

前日ホテルのお姉さんに相談したら、天気予報は朝はいいけど午後は雨が降るから行くなら早く行けとのこと。展望台に上がったあと、できればウォーキングしたいと考えていたので、朝食を一番に食べて8時過ぎに出発。夏は観光客がすごくて大混雑という話だったけど、とりあえず待たずにロープウェイに乗ることができ、いよいよ展望台へ。途中一回乗り継ぐと、ゴンドラは真白な雲の中へ突っ込んで、そこを抜けたら。。。

360度青空に真白な山波!!

ゴンドラ中の人が歓声をあげてました。
展望台はロープウェイの駅からさらにエレベータにのって3842m。いや、ほんと想像以上の景色でした。そして目の前にモンブラン(一番上の写真の真ん中右寄りのなめらかな頂上がモンブランです)。
雪渓を歩いていく登山者も見えます(実際朝いちのゴンドラの乗客の何人かはピッケルもってアシカバーつけた本格的な装備の方々でした)。ものすごい風に雲ひとつない日差しで、フリースのベストに山用のヤッケを着ていても結構涼しい。それよりもなによりも、とにかく標高が高いので、息が苦しい。高山病にはなりませんでしたが、あがってしばらく慣れるまでは心臓ばくばくでした。

景色を堪能して、エレベータで戻り、反対側の景色をみるべく、駅の上のデッキにでたのですが、これが下が透けて見える階段(非常階段なんかでよくあるあれです)。ただでさえこのタイプの階段苦手なのに(とにかく下になにかがとおっているようなもの、歩道橋とか、が比較的苦手)この高さ。下に見える景色も半端じゃありません。ひょえ~と叫びつつもなんとか見てきました(その甲斐はある景色)。母子で大騒ぎしつつも駅のカフェに落ち着いてココアを飲み、景色を見おさめて下りのロープウェイへ。このあとは山腹をウォーキングしたのですが、それは次回に。

とにかくこの景色はすごかった。感動です。最後の写真が展望台。


 

2008年08月20日

Geneva 2008 Day 6 Walking編

懲りずに山歩き
モンブランの絶景に感動冷めやらぬ我々ですが、朝早く出てきたからまだ朝10時位。今回の行きたかった場所その2である氷河を見るというのと、せっかくだから歩きたいという野望を果たすべく、ロープウェイをひと駅分降りて、山の中腹に戻りました。

「懲りずに」というのも、海外旅行に行くたびに機会があればウォーキングコースに行ってみているのですが、ウェールズでは山頂で迷い牛の群れに突っ込み、インスブルックでは帰りのリフトが停電で動かず1000m以上を歩いて降り。。。と毎回ちょっとした(?)アクシデントに見舞われているにもかかわらずつい行ってしまうんですよね~。

ロープウェイを降りたところで少し体を伸ばし、わりと整備されている道に安心していざ出発。山の中腹をたどるコースなのでアップダウンはさしてなく、景色はこんな感じなので、かなりご機嫌です。
気分はサウンドオブミュージック(フランスだけど)。
途中日本人のウォーキングツアーを追い越し、ほとんど人のいない道をテクテク約3時間。高山植物もちょうど花盛りで、そこここに小さな花畑のような場所が広がってきれいでした。

 

最後の最後に
今日はすんなりモンブランもみられたし、なんてスムーズなんだ!道もよいし、景色もよい。体力にもまだ余裕あり!と快調にあるいて、コースもいよいよ大づめ。あまり高低差のないコースなのですが、最後にかなりの上りがあります。少し息が上がりつつもなんとか上がりきると。。。

氷河だー!!

人生はじめて氷河ってもんをみました。でかい。朝のモンブランとまたちがった、ものすごい迫力の景色でした。ふー。しばらくこの崖の上に座って休憩。景色を楽しみました。

あとは氷河の脇まで下りていくだけ。ジグザクのコースが高山植物の茂みの間から見えて、これまた楽しそう。調子よく降りて行ってたのですが、この茂みが曲者でした。
ふっと踏み出したら地面がない。うわっちゃ~っと2メートルほどおっこちました。
幸いおしりからおっこったので、特に怪我もなく高山植物を少々キズものにしつつも無事コースに復帰。いやはや油断大敵です。やはり何も起こらずには終わらないのね。とほほ。あとで、氷河のうつっている絵葉書を探したら、ちょうどおっこった場所からとった写真があって、記念(ここで落ちました記念)に買って帰りました。

そのあとは慎重に慎重に山を下り、無事氷河のわきまでたどり着きました。氷河の脇のカフェで氷河風サラダなるものがメニューにあったので、たのんでみました。しかし氷河から吹き上げる風が冷たくて、サラダを頼んだのは失敗だったなあ。基本サーモンとエビのサラダでした。シーフードだから氷河風なのだろうか??
その後氷河の中に入れる場所があったのでそれを見たところ、宿のお姉さんの言ったとおり雨が降り出したので電車にのってシャモニーに戻りました。いやあ大冒険な一日でした。

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