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坂木司氏の本

先生と僕
先生と僕
posted with amazlet on 08.02.22
坂木 司
双葉社 (2007/12)
売り上げランキング: 68117

Category: 推理小説 短編連作
Story: 引っ込み思案で、世間知らずの新入生伊藤君。誘われるままにミステリー研究会に入ったものの、極度の怖がりで人の死ぬ話を読むのは大の苦手。ひょんなことから家庭教師をすることになった隼人君に人の死なない推理小説を紹介してもらいながら、身の回りの事件に振り回される日々。

Comment: 以前紹介した坂木司氏の比較的新しい本です。この本は氏が大好きな推理小説を紹介する本でもあって、たくさんの人の死なない名作ミステリーが紹介されています。私の大好きな本ばかりで読んでいてうれしいのです(ちょっとそれはやりすぎ(ひねりがない)紹介の仕方もあるけれど)。お気楽、さわやかなので、ちょっと読むのには楽しい本です。

今、何人か新作がでるとハードカバーで即日お買い上げ、という作家さんが何人かいるのですが、坂木氏もその一人。以前紹介した引きこもり探偵3部作以降もこんな感じで読んでいます。

切れない糸 (創元クライム・クラブ) シンデレラ・ティース ワーキング・ホリデー ホテルジューシー


一番好きなのは切れない糸でしょうか。シンデレラティースとホテルジューシーはお話として関連がある(ちょっとだけですが)、女の子視点のお話。正直ホテルジューシーは説教臭さが鼻についてあんまり好きではないかな。どれも職業がらみのストーリーで、順番にクリーニングや、歯科医院、宅配便、ホテルのお話です。ワーキングホリデーはホストをやっていた主人公が実は子供がいたことがわかって、宅急便屋になる話。

氏の作風なのでしょうが、全体としてご都合的展開や少々説教臭い挿話が合わない人は合わないだろうなあと思うのですが、私はさわやかでちょっとした不思議を掘ってみるという楽しいお話が気に入っています。

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2008年02月22日 07:27に投稿されたエントリーのページです。

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