Dir: マーク・フォースター
Cast: ウィル・フェレル, エマ・トンプソン, ダスティン・ホフマン
Original Title: STRANGER THAN FICTION (2006)
Story: きまじめな性格の会計検査官のハロルドはある日、自分の行動をナレーションする女の声がすることに気がついた…。
Comment: 潜伏中に見に行ったもの第二弾です。この映画はちょっと前から気になっていて、特にエマ・トンプソンがでると聞いて、楽しみに見に行ってきました。 お話としてはトゥルーマン・ショーみたいなものかなと思っていたのですが、ちょっと違います。自分の人生が実はリアルタイムで書かれている小説というお話で、いろんなことが淡々と進んでいく不思議なストーリーでもあります。最後はちょっと泣けました。そんなに切ないというほどのエンディングじゃないんだけど、何か一人でうるうる映画館で涙していて、怪しい人になってしまいました。きっと隣のお姉さん2人組は「変な人」と思っていたに違いない。
とにかくエマトンプソンの最後の最後のせりふがこの映画のポイントなので、お聞きのがしなく。
とにかくこの映画はエマ・トンプソンの怪演ぶりがすざまじくて、それだけでも面白いくらいです。なんとなくクラシックな女の人の役のイメージのある彼女ですが、今回はチェーンスモーカーのスランプに陥ったマッドな小説家という役が適度にコミカルで素敵です。
映画全体にちりばめられている笑いはアメリカ人がイギリス人てこーゆー笑い好きだよなと思っているような(実際とはちとポイントがずれているけど)ネタばかりで(というのもこの作家はアメリカに住んでいるマッドなイギリス人という設定になっている)、病院に取材にいって「もっと死にそうな人はいませんか」と聞いてみたり、いろいろと滑っています。が、そんなカラーが全体を実はこれもフィクションみたいな色づけになっていて、ちょっと不思議な映画でした。
ダスティン・ホフマンは…どうしちゃったんでしょう。パフュームの時もそうだったけど、ちょっと重要な色物な役を片っ端からやっているって感じで、彼でなくてもいいような雰囲気。彼なりの怪しさは確かに笑いに一役やっていましたけど、ちょっとおなか一杯。
この映画での食べ物はクッキー。最初は毎日の歯磨きの回数まで決まっている彼の夕食はいかにも冷凍食品かなにかをチンした独り者の味気ないたべもの。部屋を追い出されて宇宙オタクの友人の家では宇宙食っぽい(?)お皿で同じ用なものをたべています。それが、会計検査の対象であるケーキ屋のオーナーの出してくれた牛乳の添えられた手作りのクッキーから、徐々に彼の人生に彩りが出てきます。あれはたぶんナッツやフルーツが一杯はいったざっくりとした歯ごたえのありそうなクッキー。いわゆるアメリカンなどでかいのではなく、種を天板のうえにスプーンで広げて焼いたという感じですね。おまけに焼きたてだから、さぞやいい匂いだっただろうなあ。
そうそう、3月から放置状態だった気になる映画、6月バージョンにしました。
コメント (3)
自分の人生が実はリアルタイムで描かれている小説という設定、面白そうですね!
見てみたいなあ~
えっ、ダスティンホフマン、何だかなあ~だったの?
イロモノねえ、益々興味が・・笑
嗚呼、仕事を始めてから映画館ではおろか家でも映画を見ていない~~
休みは沢山あるのに、何故か休みは家事に没頭してしまう今日この頃。
映画見なくちゃ!(本は暇暇に読めるからチビチビ読んでおりまする)
投稿者: たらり子 | 2007年06月08日 21:34
日時: 2007年06月08日 21:34
この映画面白そうですね。好きな女優さんです。彼女ってナニーの時もだけど、いろんな面があってすごく幅のある女優さんだなっておもってました。これは見に行こう!
投稿者: ぢょーぢ | 2007年06月09日 12:04
日時: 2007年06月09日 12:04
>たらり子さん
忙しくなると映画を見に行くのって結構大変ですよね。あのナンにも考えなくていい2時間っていうのは意外とリフレッシュになりますよね。時間をみつけて是非。
ダスティンホフマンは、たぶん脇役としては存在感がありすぎるんだと思うなあ。観ている方が必要以上に彼の役柄に期待してしまうのがいけないのかも。
>ぢょーぢさん
感動の名作ぢゃないけど、色々楽しめるところがある映画です。エマトンプソンもいいですし、印象的なシーンが結構あります。主人公から電話がかかってくるシーンは必見です。
投稿者: konama | 2007年06月10日 22:07
日時: 2007年06月10日 22:07