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チャーリーとチョコレート工場

チャーリーとチョコレート工場 特別版
ワーナー・ホーム・ビデオ (2006/02/03)

Original Title: Charlie and the Chocolate Factory (2005)
Dir: ティム・バートン
Cast: ジョニー・デップ,フレディ・ハイモア,デイビッド・ケリー,ヘレナ・ボナム・カーター,ノア・テイラー,ディープ・ロイ
Story: 世界で最も有名なチョコレート工場がある町に、貧しい一家が住んでいた。チャーリーは一家の一人っ子で、両親とそれぞれの祖父母の7人家族。祖父はかつて工場に勤めていて、その不思議な工場とその主の話を聞くのをチャーリーは楽しみにしていた。誰も工員がいないのに稼働しているその不思議な工場の主は天才ウィリー・ウォンカ氏。彼は5人の子供を工場に招くべく、チョコレートに5枚のゴールデンチケットをしのばせたと発表する。

Comment: 純粋に面白かったです。まあ、例によってティム・バートンのテイストなので、ちょっとシュールでグロな部分もあるのですが、映像的にも雰囲気があって良かったと思います。
確かにジョニー・デップのおかっぱ姿は、写真で見ていてもインパクトありました。やっぱり”人間じゃない感じ”を醸し出しているところがさすがな感じです。考えてみれば“シザーハンズ”は彼の出世作でしたしね。

チャーリーは“ネバーランド”でも登場のハイモアくん。すばらしい演技ですけど、全体のバランスとして演技を押さえているところがまた、なんか玄人っぽい(?)感じです。お父さんのノア・テーラーと本当に良い感じで親子していて、おじいちゃんと孫の組み合わせもばっちり。見渡してみれば、まわりもちょっと癖のある演技派の俳優さんばっかりですからね。絵本にでてくる”道をあやまらないタイプ”の子供なので、安心して見ていられます。でも、彼がチケットをてに入れる経緯がちょっとばかし物議を醸すんじゃないかしら?

ノア・テイラーは個人的に大好きなので、出演していると知らずに見始めて彼の登場に喜んでしまいました。その前みたのはヒットラーの役(アドルフの画集)だったからなあ。しかし相変わらず達者な演技で、浮世離れした世界に微妙なバランスをとっていました。

そしてこの映画のハイライトはなんといっても”ウンバルンバ”(工場で働いている小さな人々)のダンス。彼はビッグ・フィッシュでもでていましたよね。おじさん顔の小さなひとが説教くさい歌をまじめに歌って踊るのが、シュールなんだけどなんか楽しいのです。このあたりの感じはティム・バートンにぴったりのカラーなんでしょうね。2001年宇宙の旅のパロディのあたりなんて、まさにそんな感じです。この踊りに関してはとりほさんによれば、昔の夢のチョコレート工場の方が良いとのこと。いずれそちらも見てみたいものです。


この作品にでてくる食べ物はもちろんチョコレート。チャーリーが食べるウォンカチョコレートは、いつもとってもおいしそうです。最近はちゃんと日本でも買えるようで、reitaroさんのところでも紹介されていました。映画にでてくるチョコレートの格好とはちょっとちがうみたいですけど、あの包み紙だけでもなんだかうれしくなっちゃいますよね。どうやらmountain77 D.Reverse sideさんによれば、日本版のDVDにはゴールデンチケットが5枚入っているとか。なかなか素敵。当たった人いるんでしょうかね。当たった人にはポスターと食べられないチョコが貰えるらしい。

ウォンカチョコレートについてえらく研究していらっしゃるページも発見したので、今回は特に食べ物編は書かずに置こうかと思ってます。でも、一番インパクトに残った食べ物はウォンカチョコレートでもフルコースの味がするガムでもなくて、あお○しの緑色のペーストです。あれはオリジナルなのかなあ。

あとね、リスがすごいですよ。

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コメント (6)

とりほ:

久しぶりにコメントを書きます♪
ウンパルンパさんの踊りは昔のバージョンの方が牧歌的で良いなぁと思ったのです。新バージョンは過激過ぎるというか凝りすぎているというか。
新しい方は吹き替えでしか観ていないので、今度改めてレンタルしてみようと思っています。でも原作通りのシンプルな内容の方が好きかな...。

ウォンカチョコレートが実際に買えるなんて知りませんでした!欲しいー。

konama:

とりほさん

いらっしゃいませ~。
確かにウンバルンバさんの踊りはちょっと過激かも。ジョニーデップのウォンカ氏のしゃべり方は面白いので、是非生の声を聴いてください。

…てことは、ウンバルンバさんのうたも日本語吹き替え?それもちょっと怖いかも。

ウォンカチョコレート、輸入食材あつかってるようなお店であるみたいですよ(カルディファームとか)。私も今度探してみようかな。

娘は映画館で見たのですが、私はまだ見ておりません。
すごく面白かったって言っていたよ。パンフレットまで買っていたし。
私は確かその一日前に「ヒトラー最期の12日間」を見たんだよね、同じ映画館で。
見に行こうって思っているうちに終わっちゃいました。

え、リスって本物のリス??生リス??

もうレンタルされているのかしら?

konama:

>たらり子さん

多分もうレンタルされているはず。DVD発売と同時だと思うので。

たらり子さんの好きなテーストかどうかはわかんないですけど、面白いというのはそうだと思う。なんか大人の子供ごころをくすぐる映画だから、色々うれしくなっちゃう部分があるのです。

リスは本物とそうでないのと…。でも一部は本物で、本当に訓練して使っているので、その道の人間といたしましては、いたく感心したわけです。おまけがついているDVDならメーキングが見られますよ。特にリスのシーン。

これ、面白いらしいですよね☆
うちの子供たちは『ハリポタ』三昧といったら
おススメされました。
あと、ちょっと古めで『ラビリンス』
ファンタスティック系は、子供たちのウケがいいですよね。

konama:

神井さん>
結構面白いけど、お子様向けかどうかは(お子様が喜ぶのはそうだと思うけど)微妙なところかと。ただ、一緒にいった大人が十分楽しめるというのは保証付きです。きっと年齢によってお子様の反応もちがうんじゃないかなあ。

私はハリポタも大好きですよ。ただ、最新の映画見そびれたんですよね。本も最新刊を途中で躓いているうちに邦訳でちゃうし…。はあ、最近駄目ですね。(ToT)

そうそう、今度ナルニア物語が映画になりますよね。あれは私の小学校時代の愛読書です。映画になるとどうかわからないけど、本としてはオススメです。

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2006年02月16日 13:15に投稿されたエントリーのページです。

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