角川書店 (2004/05/31)
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Category: ミステリー
Story: 講演のためにパリにきていた象徴学者ロバート・ラングドンは夜中に警察にたたき起こされる。彼が今夜会うはずであったルーブル美術館の館長が殺されたという。彼は非常に奇妙なダイイングメッセージを作り上げていた。
Comment: さくさくと読み終わりました。結構面白かったです。キリストにまつわる謎とそれにまつわる暗号解読がお話のキイになっています。キリストに関するストーリーはずいぶん前にこんな話をきいたことがあるなというお話で、キリスト教に帰依しているわけでもない身としてはショッキングという感じはしませんでしたね。謎解きはとても面白かったのですが、基本的に言葉にかんする謎(もちろん暗号ですから)が主なので、邦訳で読んでいるという時点でかなりの情報をおとしてしてしまっていますから、自分で考えるというよりは展開を素直に追いかけるしかありません。まあ原語で読んだとしても英語、フランス語、ヘブライ語などなど語源や宗教文化のバックグラウンドがないとなかなか難しいとは思われますけどね。そういう意味で、この作者は読者に対して知的な挑発をしているような気もします。しかし只のうんちくじゃんといってしまえばそれまでかな。
ファンタジーやキリスト教関連のストーリーを読みつけている方には、宗教、儀式、聖杯、血族、暗号とキーワード満載のお話で、なかなか面白いのではないかと思われます。ちょっと腹一杯な感じもしますけどね。主人公のストーリーもあるにはあるのですが、様々な性格設定などもすべて謎解きのためにあって、最後の最後まで恋愛話に逃げずに謎解きに徹したのはある意味あっぱれな感じ。結構展開も早いですし、お好きな方にはおすすめです。