以前アドルフの画集を紹介して、未だにヒットラーを人間として描くのには時間がかかる話をしましたが、戦後60年の節目と言うことか、ヒトラー関連の映画2本が日本では来月公開されます。
「ヒトラー ~最期の12日間」
ついにドイツ人がドイツ語を使って作ったヒトラー映画。防空壕に潜んで自殺に至るまでの12日間をナチス時代の縮図として描く。
先日たまたまNews23を見ていたら監督のオリバー・ヒルシュビーゲルが筑紫哲也と対談していた。その中で、「ナチス親衛隊のメンバーでも家庭に帰れば良き夫であり父親であった、その人間が起こした出来事としての虐殺」(コメント通りではないので、誤解があるかもしれませんが)ということを言っていた。この家庭では良き夫であり父親であるという下りはなにかと物議を醸すだろうなあと思ったが、よく考えれば彼は「es」と撮った監督さんでもあり、まあ普通の人間をなんでもないルールでしばることによって狂気に陥る様(esは有名な心理学実験を再現した映画)というのを念頭に置いての発言なんだろうなあ。
すべてが終わった後に生まれた世代である彼の「謝罪はできないが責任を全うすることはできる」という話は興味深かった。中身は載っていないが、対談の写真はnews23のサイトの「金曜深夜便」で見ることができます。
「マイ・ファーザー」
こちらはアウシュビッツで双子の人体実験を続けていた医師ヨゼフ・メンゲレとその息子の話。これはまだどういうストーリーかわかりません。どうなんだろう。オフィシャルページをみるかぎりではこのテーマをあえてこの題材でやらなくてもいいのでは?という気がしますが、個人的には。見てみないことにはわかりませんね。仕事柄思うところが色々あるのですが、とりあえず見てから述べたいと思います。しかし、この映画チャールトンヘストンがでているのが驚き。
できればどちらも見てみたいと思っています。
コメント (2)
私もどちらとも見てみたいな~。関心ある事だし。だけど、素材が素材だけにこのあたりの映画館では上映されないかも。。まあ、是非とも大画面で見なきゃ・・っていう感じの映画でもなさそうなので(自分としては)無理だったらレンタル待ちます。
とりあえずは、konamaさんの感想、待っています!
投稿者: たらり子 | 2005年06月27日 17:47
日時: 2005年06月27日 17:47
確かに大画面とかドルビーとかそういう感じのものではないからなあ。
最期の12日間の方は結構いろんなところでやるので、少し待てばそちらでもやるかもしれません。マイファーザーの方はどうかなあ。でも、映画評はおおむね良いようですけど。
見たらまた感想を書きますね。
投稿者: konama | 2005年06月27日 21:30
日時: 2005年06月27日 21:30