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ミステリーの中のお料理

昨日は都内で忘年会だったのですが、店に少し早く着きすぎたので近くの本屋を物色。で、この本を見つけた。最近映画のお料理とかそういうのが気になって、こういう本を見るとつい買ってしまう。とりほさんのサイトで最近盛り上がっている「バーナビー警部」のシリーズも食べ物がおいしそうなんだそうですが、ミステリーって食べるシーンが結構多いし重要だよね。

この本の目次を見てみると(以下アマゾンからコピペ。*は私が読んだことある本)

失意のマリーノ警部も元気が出る「赤ピーマンと粗びき肉のパスタ」(パトリシア・コーンウェル『遺留品』)
推理しながら片手でつまむ「あつあつ卵のサンドイッチ」(スー・グラフトン『裁きのJ』)
事件直前、海辺の食堂で食べた「ギリシャサラダ」(サイモン・ブレット『手荷物にご用心』)
忙しいときのシンプル・イタリアン「フリッタータ」(サラ・パレツキー『レディ・ハートブレイク』)
仕事のあとの疲れをいやす「ビーフの赤ワイン風味」(サラ・パレツキー『バーニング・シーズン』)
本を見ながら飲みながら、夫が作る「小えびのソテー&バジルペーストのパスタ」(アーロン・エルキンズ『遺骨』)
大自然の中で食べる焼きたての味「ハム入りコーンブレッド」(クリスティン・アンドレア『動機』)
元刑事シェフの厨房で食べる「ペッパーステーキ」(ミネット・ウォルターズ『女彫刻家』)*
あわてもの主婦ジェーンの「みかんドレッシングのにんじんサラダ」(ジル・チャーチル『ゴミと罰』)
事件の前にも終わったあとにも「プチ・シュークリーム」(ジル・チャーチル『クラスの動物園』)

で、それ以外にも
「パワフルなイギリス式朝食」 ジャネット・ニール『天使の一撃』
「南国風ピザ」 ジョナサン・ケラーマン『デヴィルズ・ワルツ』
「レモンチキン」 ディック・フランシス『証拠』*
「アラスカ風トマトシチュー」 デイナ・スタベノウ『雪解けの銃弾』
「チーズとピクルスのサンドイッチ」 デボラ・クロンビー『警視の隣人』*
「ポットロースト&小玉ねぎのクリーム煮」 ジャネット・イバノビッチ『私が愛したリボルバー』*
「ユダヤ風ポテトクーゲル」 フェイ・ケラーマン『水の戒律』
「洋風セサミチキン」 キャロリン・G・ハート『優雅な町の犯罪』
「四川定食No.3」 サリー・チャップマン『コンピュータから出た死体』*
「正統派ミルクティー&スコーン」 アガサ・クリスティー『スリーピング・マーダー』*

っていうラインナップです。自分じゃあ結構海外ミステリー読んでると思ってたけどまだまだですな。っていうか全然だめだね(やっぱりポケミス全部よんでたりしないとマニアとは言えまい)。

この中で注目は「レモンチキン」。ロンドンはというかイギリスでは中華料理のテイクアウト(イギリス風ならテイクアウェイ)のお店がとてもたくさんあって、結構おいしい。そんなに安くないけれど、結構ちゃんとした中華が食べられます。たとえば酢豚なんて揚げたての豚とソースが別々になっていて、ちゃんと食べるときに混ぜるようになっているし、カシューナッツと鶏の炒めとか焼きそばとか定番もそろっていたしね。で、レモンチキンは定番中の定番。日本にいるときには食べたことなかったので、最初は結構驚いたのですが、しっかり衣をつけて揚げた鶏に、レモンがしっかりきいたあんかけのかかっているお料理で、結構酸っぱい。でも癖になる味です。揚げ物にあんかけでちょっとべたべたしたイメージですが、やたらレモンがきいているせいでさっぱり食べられます。疲れたときとか元気になるんだよね。お店によってはチキンが揚げてなかったり(いためてあるだけ)、レモンの輪切りが大量に入っていたりとバリエーションは様々。このレモンの輪切り大量っていうのはさすがに酸っぱすぎてつらかった。鶏を揚げないバージョンは脂っこさがなくていいのですが、さめるとまずい。で、この本にはちゃんとほどよさそうなレシピがのっているので、やってみようかなあと思っております。が、やっぱりテイクアウトはテイクアウトのお味ってことで、またイギリス行ったとき食べるお楽しみでいいかなっていう気もしたりして。レシピはショウガと醤油、レモンで下味を付けた鶏を片栗粉を衣にして揚げて、醤油、酒、レモン汁、砂糖、レモンの皮を煮て片栗粉でとろみをつけたものに和えるって感じです。 

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コメント (2)

たらり子:

ミステリーは全く読まないたらり子ですが(別に理由はないけど・・)なんと、美味しそうなお料理がずらずらと。

「レモンチキン」ですか。食べたことない。何となく和風の鶏の甘酢あんかけみたいな感じなの?レシピを見たら。っても醤油は利かさないでレモン中心のお味なの?塩気より酸味と甘み??って気になる気になる。ってか中華なんだ~~。なんか意外なようなそうでないような。ゴマ油とかは使わないんだ。
うん、肉とか魚のあんかけって、揚げていないとさめたら不味いよね~。やっぱ衣にあんが染み込む所がミソなんだろうか?

それと酢豚・・ねえ、本場のは肉とアンだけいう話は耳にしたことがあるけど、そのイギリスでのテイクアウト(そうか、イギリス式ではテイクアウェイね~!!)酢豚。別々になっているというのは、やはり食べている時の肉のカラっとした感じを大切にしたいための配慮なの?普通、家庭で作る時も、肉以外の具を甘酢あんで絡めてから最後に熱々の肉を投入するよね。(だから酢豚は作るのがセワシイんじゃ!←つい、方言)とろみのつかないアンに揚げた肉を投入しあとからとろみをつけたらたら美味しくないという。それと同じ事なのかねぇ?
って、衣にあんが染み込まないと(さめた状態で食すと)美味しくないって上で書いた事と矛盾しちゃったけど。

酢豚が大大大好きなもので気になります。

レモンチキンはお醤油よりははっきりレモン味です。日本でたべたことないんだよねえ。あんまり日本人向けのテイストではないかも。日本人好みにするならお肉の下味を醤油とショウガでしっかり付けておいて、とろみのレモンを控えめにするってかんじですかね。お店によってはほんと酸っぱいです。ごま油ではなかったなあ。多分ラードであげてるんだと思う。トリにラードって言うのも変ですが。

酢豚もお店によるけど、テイクアウトで酢豚だと大抵豚の唐揚げみたいなのが袋に入ったものと、コーヒーの蓋付きカップ見たいのに甘酸っぱいとろみのついたソースが付いてきます。その場合具は豚のみ。でも普通に中華料理やで酢豚(その名もスイートアンドサワーポーク)を頼むと日本で良くみるところの酢豚がでてくるので、まったく違う感じです。別々になってるやつは衣がさくさくしているうちに(つまり豚の内部にたれがしみていない状態)でおいしく、後者はタレがしみた衣がおいしい。ので、きっとどっちも有りなんだろうと個人的には思いますけどね。

ちなみにイギリスで甘酢系の中華を食べたいときには大抵、スイートアンドサワー○○と頼めばよいです。ポークなら酢豚だし、プローンならエビ、フィッシュ(もしくはコッド)ならお魚のあんかけが出てきます。まあ日本人なら中国語のメニューでも何が出てくるかは何となく分かるけどね。

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2004年12月21日 10:59に投稿されたエントリーのページです。

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