Chips with everything

Dir: Chris and Paul Weitz Cast: Hugh Grant, Toni Collette, Rachel Weisz

ニック・ホーンビーの小説の映画化第3弾。原作を既に読んでいたので、楽しみにしていきました。ニック・ホーンビーはイギリスの作家で、これまでにハイ・フィデリティやフィーバー・ピッチ（日本未公開）が映画化されています。

父さんの遺産で何も働かずに暮らす独身男のウィルの物語。原作も面白かったですが、映像にすることで面白みが出る場面が多く取り入れられていてよかったです。
イギリス映画なので、イギリスに住んでいる人しかわからない笑いが結構ありましたが、それがなくても十分楽しめます。ストーリー自身はリアリティなんてなにもないお話なのですが、細かく丁寧にシーンを撮っているので、妙な現実感もあります。日本でこの映画は「男性版ブリジェット・ジョーンズの日記」と宣伝されていますが、そういう期待で見るとがっかりすると思います。実際あんまり良い宣伝の仕方ではないけど、まあそれで見に来る人もいるのだからいいのか。

ヒューグラントはそのまんま地でやっているみたいにフィット。最初原作からの思い入れがあって、えー、ヒューグラント？と思っていたのですが、なるほど納得。おもしろかったです。女性陣は贅沢な使い方。レイチェル・ワイズなんて、後半にならないとでてきません。しかし、なによりこの映画でよいのはマーカスをやったニコラス・ホルト。ゲジゲジ眉で、小憎らしい口を聞くガキなのに、なにか一生懸命でかわいい雰囲気を醸し出しています。

Dir: Gary Ross Cast: Tobey Maguire, Reese Witherspoon
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これまた映画「スパイダーマン」をみて、トビー・マグワイヤの作品をかりてみた作品。原題はPleasantville。トビー・マグワイヤとリーズ・ウイザースプーンの兄妹が白黒のテレビドラマ「プレザントヴィル」の中に登場人物として紛れ込んでしまうお話。その名のとおりプレザントヴィルは予定調和的な世界で、都合の悪いもの、争いごとなど、一切ない世界。このモノクロの世界が兄妹の登場で変化していく。アイディアがとてもユニークで、とてもほんわかとした雰囲気なので、私はとても楽しめました。しかし、説教くさいという意見もあり、それも感じます。まあアメリカの映画だし、アメリカ的予定調和でまとめるのはしょうがないともいえるので、割り切ってしまえばよいのでは?　演技という点では主役二人よりも（二人とも良いと思います）、プレザントビルの人々が少しづつ変化していく様が面白かった。アイディア勝ちな映画でした。