恒例の夏の学会、今年はギリシャのロードス島に行ってまいりました。例のシルバーウィークにちょうどかかっていたので、帰りにアテネにも寄って、相変わらずの珍道中です。昨年のスイスの記事を見てみるとやっぱり、前日まで学会でほとんど寝ずに出発しているのを発見。今回も仕事が終わらずもう大変。
Day 1: ロードスは本当に遠かった
最初に飛行機のチケットをおさえるために、馴染みの旅行会社の人にメールを送ったら、ローマ経由でアテネに真夜中について翌日にロードスに飛ぶフライトが来た。ヨーロッパでも1日でいけないところがあるんだ!と目から鱗。よく考えれば当たり前なのだが、ちょっと驚いた。なにせアテネには現在日本からの直行便がない。しかしあんまり知らない飛行場に真夜中につくっていうのはちょっと恐い。アテネがローマと同じ感じだとすれば(まだこのときはギリシャってなんとなく田舎っぽいイタリアみたいなところなんじゃないかと思っていた)、いろいろと不安だ。そこで、どうせどこかで泊まるなら、ローマで泊まって翌日2フライトということにした。ローマのホテルも空港隣接のところらしい。まあ、これなら安心でしょう、というわけで、成田の第一ターミナルからアリタリア航空でローマへと飛んだのでした。
久々の10時間オーバーのフライトは前日の寝不足もあって、ちょっとへろへろ。本を一冊読んで、パズルをしたらあとはぼんやり(映画も観ずに!なんてこった)。なんせ出発の20分前まで原稿書いてたから、頭が働かないのです。ようやく付いたのはローマのレオナルドダビンチ空港(いつ来てもすごい名前だ、でも確か正式名称ではなかったような)。荷物を拾って、早速ホテルに。今回は空港直結ちょっと高いですけど、いいですよね、ということで取ってもらったので、すぐ見つかるはず。とはいえ、なかなか表示がみつからない。普通直結してたら、なんか表示があるよねえ。しょうがないので、トラベルインフォに行って「ヒルトンはどこですか?」と聞くと3階まで上がれば表示があるとのこと。ずるずる3階まで行くと確かに表示がある(千社札サイズだけど)。長い長い(動く歩道6つ分くらいあった)ブリッジを渡って確かに直結といえば直結だけどさ、とぶつくさ言いながらホテルの正面玄関に回ると、ホテルの名前が違う!!ヒルトンはヒルトンだけど、なんか違うよ!!しょうがないのでレセプションで尋ねると案の定、同じ系列だが違うホテルだとのこと。へなへなしたけれど、ちょうどシャトルバスがでるからそれに乗ればいけるということで、なんとか気を取り直してホテルの前のロータリーに行ってみる。と、何組かの旅行者が同じようにバスを待っている。やっぱりみんな間違えるんだろうなあ。というわけで、すったもんだの末、なんとか正しいホテルに到着し、やたらモダンな内装にびびりつつも翌日に備え即行で寝ました。
Day 2: 本当に遠かったのはギリシャに入ってからだった
てなわけで、全然空港に直結していないホテルだったのですが(旅行代理店の人も、あっちのヒルトンと勘違いしてたんだな)、ホテルそのものには不満なく、11時のフライトに向けて朝9時前に出発。今日はローマ- 2時間 - アテネ- 1時間 - ロードス。短いフライトとはいえ国際便だしなあ、と思って2時間前にエージアン航空のカウンターに行ったのですが、それで大正解。あっというまに大行列で、チェックインには結構かかりました。
今考えたらこの時点で不思議におもったんだよねえ。
ヨーロッパの人は比較的ぎりぎりに並ぶのに、どうしてここはこんなにみんな早くくるのだろうと。
後に、基本的に色々あるのと情報やなにかが不親切なので、ゆとりをもって行動するひつようがある(悪く言えばサービスそのものを信用していない)からだと身をもってしるはめになったのでした。
とはいえ、そんなことになるとは思わず、気楽に小さめの飛行機に乗り込んで、待つことしばし。なかなか飛行機はうごかない。今回はトランジットではなくアテネでは停まるけど、フライトナンバーも一緒だし、遅れても問題ないよなと特に気にやまずにすやすやと寝ていました。結局2時間近くおくれて、出発。アテネでそのまま座って待っていると(同じ学会に行く人らしき旅行者数十人も座っていたので)、とにかく一度おりろとのこと。なんとなく不安に思いながらぞろぞろ降りていく途中、地上職員に聞いてみるものの「とにかく一度降りろ」との一点張り。仕方なくトランジット方面に行って、チケットを見せるととにかく一度でて入り直せ(??)、カウンターで話をしろとのこと。トランジットカウンターがないのでおろおろしていると、とにかく行けと追い出される。荷物は下ろされているし、これは参ったと出口の係員に聞くと、これは航空会社のカウンターに行かないとと言われる。これはアテネで一泊か!?何カ所かのカウンターをたらい回しにされたあげく、トラブル対応らしき窓口に到着。チケットを見せて、そこのカウンターの姉さんの一言が「なんでここにいるの!?」
さすがにこれには私も切れたので、
なの説明もないし誘導もない(すくなくとも英語では)、これはどう考えてもそちらのフォルトだ。そもそも離陸が遅くなったからおきた事だし、トランジットのチケットでもないのに、欠航の知らせもないとは何事だ!
と叫んだところ、そこここに電話をまわしてくれたあげく、「申し訳ないが、5時の飛行機に乗るしかないので、再チェックインしてくれ」とのこと。
うんざりしながらカウンターに出かけると、責任者らしきおばさまが出てきて、手続きをしてくれ(もちろん只で)、お詫びのお茶のチケットと、来年いっぱいこの航空会社のフライトを只で予約出来るチケットなるものをくれた。ヨーロッパでこの手のことで謝ってくれることは希なので、まあいいかという気分になって、とりあえず一段落。まあ、そのフリーチケットは使わないと思うけどね。
そして荷物検査、パスポートコントロールを考えるとお茶なんて飲んでる暇はないわけで、再び飛行場内を走る羽目に。最終的にホテルに到着したのは夕方6時半。ホントに長い一日でした。素敵な景色で、部屋もすばらしかったけれど、疲れ果てていてかなりへとへと。近所のレストランでムサカとイカフライを食べて夕食。ワインはいまいちでしたが、海辺の風に吹かれながらの夕飯はなかなか楽しかったです。