Category: ライトノベル? エンターテイメント系
Story: 近未来(?)、検閲が合法化された世界で図書館は「資料収集・提供の自由」を持ち、そのために図書館は防衛軍を持つに至る…。
Comment: アイデア勝ちですね。もうこんな設定にはすぐはまってしまいます。ある意味ばかばかしい設定なのですが、なんかこの奇妙な設定のおかげで「本を守るために(文字通り)戦う!」という凄いストーリーができちゃっているのにびっくり。ストーリーの主軸をになうのは、おっちょこちょいで筋肉バカのヒロインで、天然でヒーローにまったく気づかないという、少女まんが大道みたいな(byサルまん)展開なのですが、やっぱりおもしろさのポイントはその設定の妙にあるので、あんまり気にならずに読めてしまいます。ヒロインの感じは機動警察パトレイバー見たいなイメージですかね(やっぱり漫画かも)。基本的にはヒロインのドジの小ネタで笑いをとりつつ、お堅い口調で事態は深刻化していくというストーリー。この作家さんの独特の世界なんだろうなあ。一歩ひいてみるとほんとばかばかしい設定なんだけどねえ。
340ページのハードカバーですが、新幹線の京都ー東京間でちょうど読了。続きがきになったので、池袋で探したのですが続刊は結構売れているらしく、見つけるまでに3軒はしごしました。
前作で成長したヒロインに危機?彼女がふつうの図書館員だと思っている両親の訪問を出し抜けるか…っていう感じで始まるわけですが、今回は家族がいろいろな形で登場してストーリーを作り出していきます。こちらは前回登場したキャラクターが育ってきたという雰囲気でしょうか。これも池袋で読み始めて350ページ、帰宅前に読了しました(コストパフォーマンス悪すぎ)。いずれにせよ「本の虫」タイプの方むけの設定になってますね。
この本もより一層いわゆるベタな言い回し・展開をうまく使ってます。だって今時帯の宣伝文句として「図書館の明日はどっちだ!?」はないでしょ。そういうところも笑って楽しめる方むきですね。勢いで読めますので、電車で読むのには最適でした。
ちなみにこの話のキィとなる作中に登場する本「レインツリーの国」も購入したので、そのうち読もうとおもっています。こちらはふつうのラブストーリーらしい。
コメント (4)
ふむふむ、彼もまた若い作家さん。
こうやって今まで知らなかった方の作品に興味をも持つのって楽しいですね。
アマゾンのレビューも読みました。
なかなかある意味個性的(王道って最近は個性的だよねえ!)な文章なのね。
文庫化されるかどうかわからないけど(アマゾンのレビューでその事にふれていた方もおられて、成るほどな・・と思いました)面白そうなので読んでみたいと思います。
ところで・・アマゾンでこの本のマーケットプレイスものぞいてみたのですが・・・
定価より高い値段設定だね。何故だ??コッチ狙いだったのに・・(超・気になる)
投稿者: たらり子 | 2006年10月19日 22:31
日時: 2006年10月19日 22:31
>たらり子さん
ある意味SFなんだけど、たぶんそんなに抵抗なくよめると思いますよ。そうそう、この作家さんは後書きを読む限りに置いては女の人みたいです。
マーケットプレイスの件はおそらく、この本はとても売れたらしいので、増版前の品切れ時に出品したものなのでは?結構アマゾンのマーケットプレイスを使ってお小遣いを稼ごうみたいなサイトやせどり屋さんのサイトがこの手の話を載せていてちょっとびっくりしました。みんないろいろな商売してるんですね。
投稿者: konama | 2006年10月19日 23:05
日時: 2006年10月19日 23:05
これ、面白そ~♪
何よりも近未来SFらしいところに惹かれます。
二十歳前後で読んでいたのは
もっぱらこんな感じの本でした。
何の抵抗もなく入り込めますからね(^-^)♪
HGウエルズあたりだと
もう時代が古すぎて楽しめません(笑)
投稿者: 神井 | 2006年10月20日 02:34
日時: 2006年10月20日 02:34
>神井さん
お気楽に読めますよ~。
アマゾンの紹介によれば
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笠原郁、熱血バカ。
堂上篤、怒れるチビ。
小牧幹久、笑う正論。
手塚光、頑な少年。
柴崎麻子、情報屋。
玄田竜介、喧嘩屋中年。
この六名が戦う『図書館戦争』、近日開戦!
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ってノリなので。
近未来SFっていう設定がお好きなら、
チャンバラは無いけど、以前紹介した
菅浩江さんの「永遠の森 博物館惑星 」
なんかもオススメですね。
投稿者: konama | 2006年10月20日 10:37
日時: 2006年10月20日 10:37