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Original Title: Vacuuming Completely Nude in Paradise (2001)
Dir: Danny Boyle
Cast: Timothy Spall, Michael Begley, Katy Cavanagh
Story: DJ志望のピートはちゃんとした職もなく、ガールフレンドにくわせてもらっていた。ある日彼は掃除機のセールスマンという職を得て、ベテランのセールスマン、トミー・ラグについて仕事を覚えることになった。トミーの売り方は手段を選ばずめちゃくちゃなものだった。彼と一緒に動き始めて、ピートの日常は奇妙なことになっていく。
Comment: トレインスポッティングの監督さんのとった映画です。タイトルからしてコメディだとおもってたんですが、実際には全然ちがいました。ある種の現代版「セールスマンの死」ともいえましょうか。展開は結構劇的で、トミーが使っている言葉だけでもR指定になりそうな勢いですが、全体に疲れ切った、イギリスの落ちぶれた地方都市の雰囲気がただよっていて、過激というよりはずーっとぐたぐた。ただある種の人の哀しみみたいなものはそこここにちりばめられていて、グロっぽい画面ながら、最後まで見てしまいました。何が言いたいのかよくわからんイギリス映画もけっこう好きという方には良いかも。
結構笑ったのがカーステレオで音楽をかけたいというピートに、俺様がつくった売る気になる音楽をかけてやるといっていれたテープ。「売るぞ、売るぞ、売るぞ、売るぞ、売ってやるぞ~」ってただ連呼しているすごいテープで、あまりのべたさに笑ってしまいました。それからトミーがピートに貸してくれる”セールスマンスーツ”。いかにもっていう安っぽい水色のスーツなうえに、二人でおそろいで来ているので笑ってしまいます。しかし売り方はかなり悪質。はっきり言って契約してもいいから帰って欲しいと思わせてしまう強引さです。ちなみにこのトミーをやっているTimothy Spallはハリポタで裏切り者のペティグルー氏をやっている役者さんです。
食べ物についてはうーん、これもあんまり美味しくない方向ですね。トミーはやり手のセールスマンなので、朝からハイテンション。へんなシリアルみたいなものを袋から直接口に放り込んでいます。最後の会社のパーティのシーンもあんまり何を食べているのかわかりません。トミーのキャラとしては食べ物をむさぼり食うシーンがあっても悪くないとは思うけれどきっとちょっとグロすぎることになるんだろうなあ。