早川書房 (2005/01)
売り上げランキング: 72,213
通常3日間以内に発送
Category: SF短編集 (SFという感じは設定以外あまり感じないけど)
Contents: 先日紹介した「永遠の森 博物館惑星」の後日談「お代はみてのお帰り」を含む、未来を舞台にした短編集。どのお話も人生において満たされなかったものを無意識に追い求める主人公で、物質によって置き換えられない心を描く。加納朋子氏の解説付き。
Comment: というわけで、後日談を読みました。今回は主人公が田代氏ではないので、ちょっと全体を俯瞰した感じの視点ではありますが、なかなか面白かったです。やっぱり続編はないのかなあ。期待しています。
それ以外のお話も、短編なのに短いと感じさせないお話が多く(きっと設定や描写のバランスが絶妙なんでしょうね)、本来ならば異質の設定にもかかわらず頭にすんなりおさまりました。舞台がSFでもテーマは心や時間(年をとること)であり、切ない結末も少なくはありませんがとても穏やかな気分になれます。
元がでたのが2002年なのもあって、「夜を駈けるドギー」など2ちゃんねるとAIBOの組み合わせみたいで陳腐に感じる人もいるかもしれませんが、お話の本筋はそこにはないので、私はさほど気になりませんでした。逆にこれまでネット世界やAIBOにまったくなじみのない人には「はてな」という感じかもしれませんね。
コメント (1)
たった2日で売り上げランキングはすごい変動するんだね~。ちょっとびっくり。
投稿者: konama | 2005年06月09日 09:51
日時: 2005年06月09日 09:51