Title: ダライ・ラマに恋して (幻冬舎)
Author: たかのてるこ
Category: 紀行エッセイ
Story: 中国に始まり、アジアの国を自由に旅してきたたかのさん。今回は失恋を機に人生を見直す旅に出る。それが「ダライラマに会いたい!」ってことになるのがたかのさんのすごいところですね。チベット、ダライラマに会いに行くお話です。
Comment: 相変わらずエネルギー全開、いろんな現地の人に会い、食事をごちそうしてもらい、家に泊めてもらい、いろんな話を聞いています。ただ、失恋を機にっていうことでやはり最初はなんとなくテンションは低め。全体に内省的な雰囲気です。いつものなんでも体当たりというのからは、ちょっとおとなしい感じでしょうか。たかのさん本人もこの本について
少し気になったのは、チベット問題。やっぱり微妙な問題だし、それなりに気を遣っていらっしゃると思うのだけれど、ちょっとひやひや。何も偏見を持たずに体当たりがいいところなんだけど、行く前にちょっと本を読めばよいのでは?と思うこともちょっとありました。自分の国については微妙な問題ってわかっているけど、他の国のことって気がつかずにいろいろ言っちゃうこともあるものです。もちろん本で読んだのではわからないことばかりではあるのですけどね。
昔私のイギリス人の先生が私と中国人の友人の前で第二次世界大戦の話を始めたときは結構つらかったです。もちろん何も話さないことが良いわけではないんだけど。