Dir: Wolfgang Petersen Cast: Brad Pitt, Eric Bana, Orlando Bloom
Story: ごぞんじトロイの木馬のお話。スパルタとトロイは和平協定を結ぶが、トロイの王子パリス(オーランドブルーム)がスパルタの王妃ヘレンと恋におちて、彼女をトロイに連れ帰ってしまうことから始まる、トロイ陥落までのお話。
Comment: 映画がはじまってからしばらくかなりしんどかった。なにが悪いというわけではないのだが、締まらないストーリー、すっと入り込めない設定のせいか。人にもよると思いますが、私にとってのギリシャ神話のイメージにブラットピットやオーランドブルームがあまりにフィットしなかったのが問題かと。結構そういう雰囲気って大事じゃないですか。ブラッドピットがアキレウスっていう時点で予想済みといえばそうなんですけどね。それから全体に各シーンに割り振る時間がちょっと納得いかない感じでした。
見渡せばピーターオトゥールまで出ているという豪華キャストなのだが、そのためなのかそれぞれのストーリーがかなりはしょられてしまった感が否めない。
主役は一応ブラピのようですが、私個人としてはやはり(前のエントリにも書いたけど)トロイの王子のヘクトル(エリック・バナ)が主役かと。アキレウスやパリスは言動が若くて幼い感じなので、イライラさせられました。まあ40過ぎのブラピをして若いというのもナンですが。そうそう、ブラピのセミヌードシーンがやたらあるので、ファンはたまらないかも。それ以外の方にはどうでもよいことですが(私を含め)。
あと、気になったのはやたらと長い戦闘シーンかな。きっとこういう格好いい迫力のある絵を撮りたいと思って作ったんだろうなあと思うのだけれど、ああいうのは何度もずっとってことになると価値が無いと思う。映画全体としてそれが主役になってしまうのもどうかと。同系の映画として「グラディエーター」と比較されていますが、シーンの迫力という意味ではグラディエーターの方が上だった気がします。しかし、グラディエーターは血しぶきあがるような迫力だったため、途中で席を立つ人も多かったくらいですが、その分「戦いで物事を解決する」ということがあまりに肯定されてしまっていて、イヤな感じがしたものです。その点、トロイは「戦いはなにも解決しない」という事がそこここにちりばめられていて、そういう意味では評価できるのですが、多分に説教くさい感じも否めません。まあ神話なんてそんなもんなんですけどね。
とりあえず、「悲劇」なのでエンターテイメントを求めていく方はご注意を。私は一人で見にいって火葬のシーンを4回も見てとても暗い気持ちになりました。
コメント (2)
それまでは興味がなかったけど、映画館で予告編を見たら、視覚的に何となく惹かれてしまった映画でしたが・・。
プラビがアキレスって・・やっぱ可愛らしすぎというか。いや、彼は魅力的だとは思いますが。ギリシャ神話って私はあまり良くはわからないけどそれぞれの人物の一般的なイメージはあるわけで。アキレス・・といったらね。
私、俳優さんには特別にご贔屓の人はいないので、観にいく時には先に見てきた人の感想というのもかなり重要で。
でもさ~、コレをあとでレンタルビデオとかで見てもツマンナイかも?
私は、あの画面の壮大さにひかれたからね~。
投稿者: たらり子 | 2004年06月07日 19:32
日時: 2004年06月07日 19:32
たしかに、家で見たらつまんないかも。
ただ、全般に好評ではあるようですよ。近所の映画館は一番大きいスクリーンでやってるし。帰り際にとなりにいたカップルは「よかったね~」と言い合っていたので、やっぱりひとによるかと。あんまりデート中の人達の感想はあてにならないけどね。
投稿者: konama | 2004年06月07日 22:28
日時: 2004年06月07日 22:28