メイン | Evolution »

高慢と偏見

高慢と偏見Dir: Simon Langton Cast: Colin Firth, Jennifer Ehle

数年前にBBCがJean Austin原作の「高慢と偏見」をドラマ化したもの。ご存じのように、映画「ブリジェット・ジョーンズの日記」はこの「高慢と偏見」を下敷きにかかれています。「ブリジェット・ジョーンズの日記」が気に入った私とオランダ人の友人は、ある晩Bridget Jones's Nightを企画して、シャルドネとミルクトレイ(イギリスのチョコレート会社キャドベリーがだしているチョコレートのパックの名前。原作Bridget Jones's Diary参照。これについてもいずれ、原作・シナリオのセクションでUPします)を手に、このドラマを見ました。とっても楽しい夜でしたが…全部見るととにかく長い!4~5時間かかる。私が部屋にもどったのは夜中の1時でした。先日渡英したときにDVDを買いましたが、ばっちり2枚組でした。

私はこのお話を①新潮文庫②Penguin Classics③ドラマの順で見たわけですが、ドラマも原作のほぼすべてのエピソードが入っているし、せりふも原作どおりのところがほとんどなので、びっくりしました。(だから長い)。筋は大概のJean Austinもの(EmmaとかSense and Sensibility(邦題は「いつか晴れた日に」)とか)と一緒で安心してみていられるラブストーリー。こういう時代物は衣装や背景がきれいでいいですね。このあたりのイギリス映画の細かな紹介はCheekyさんのシネマでUK & Irelandを感じようにとにかくいっぱいのっています。ロケ地から台詞まわしまで網羅した凄いサイトです。

さて俳優さんですが、Mr. DarcyはもちろんColin Firth(私は彼のファンなのです)、リジーはJennifer Ehle。最近のペンギンのペーパーバックの表紙は確かこの二人の写真になっているはず。最初に日本語の原作を読んだ私の中のイメージは、リジーはもう少しボーイッシュな女の子だったので、前述の友人に「このリジーはちょっとイメージ違うかも」といったところ、彼女は「そうだよねー。これだとリジーの方がジェーンより美人だもんね」と答えました。そーかなあ?日本とオランダだと美人の基準は違うのか。それとも私の趣味の問題か?うーん。どちらにせよ、Jennifer Ehleは彼女らしいとっても魅力的なリジーを演じています。

前述のBridget Jones' Nightは、とにかく口実を作って飲むという理由以外に、ある一つの目的がありました。それはBridget Jones's Diaryの続編である、Bridget Jones, Edge of ReasonにBridget が本人としてのColin Firthにローマまでインタビューに行く場面があって、Pride and PrejudiceのMr Darcyが池で泳いでシャツがずぶぬれになるシーンについて執拗に聞くところがあります。2人ともそれがどんなシーンだったか思い出せなかったので、是非見てみようということになったのです。このシーンは原作にはありません。で、見てみた結果、リジーがペムバリーでダーシーに偶然会うシーンの前でした。ダーシーが一度リジーと挨拶して別れたあと、もう一度もどってきて叔父夫婦に紹介してもらう訳ですが、この1度別れてというところに、着替えるためという理由付けをするためだろうか?この原作にないダーシーが池で泳いでずぶぬれのまま館まであるくシーンと、ダーシーが召使いの手をかりて風呂に入るシーンはよくわからない。水戸黄門の由美かおるの入浴シーンと一緒か?まあ、ダーシーが自分の高慢な部分を変えなくてはと悩んでいるシーンってことでしょうけどね

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://everything.chips.jp/cgi/mt/mt-tb.cgi/2

コメントを投稿

About

2001年11月20日 08:07に投稿されたエントリーのページです。

次の投稿は「Evolution」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。