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シェフと素顔と、おいしい時間

Dir: ダニエル・トンプソン Cast: ジュリエット・ビノシュ, ジャン・レノ
Story: 長年同棲していた暴力を振るう彼氏の元から逃げ出したローズ(ジュリエット・ビノシュ)は思いもよらないストによって、ピンチに陥る。携帯をなくした彼女はすぐそばでミュンヘン行きの飛行機を待っていたフェリックス(ジャン・レノ)に電話を借りるが、その縁で何故か飛行機が出るまでの時間一緒に過ごすことになる。

Comments: DVDで見たのですが、このDVDの裏にのっている筋には「トップ・メイキャップ・アーティストとかつての有名シェフが織りなす、心を暑くするラブ・ストーリー」とあり…なんかおいしそうなものがでてきそうじゃないですか。そういうよこしまな思いで選んだのがいけなかったのか、あんまり面白くありませんでした。監督のインタビューをみれば「フランス映画にラブコメディはほとんど無いのでとってみたかった」といってますが、やっぱり無いのにはわけがあるんだなあと思わせるできでした。やっぱりフランスものとラブコメって相容れないものかもしれない。ジュリエット・ビノシュはものすごいメイクで素顔を隠している設定なのですが、なんかフランソワーズ・モレシャンそのままってかんじだし、ジャン・レノは元シェフでも今は冷凍食品の会社を経営している。神経質でアレルギーもちで、強迫的で、人の話はほとんど聞いていないというキャラ。奥さんに振られたという前ふりがあるにしても、どうしてこれが良くなるかなあという設定です。二人を対照的なキャラにしたかったというのはわかりやすいけど、あまりに図式的っていうのがちょっとなあ。大人の恋っていう設定もちょっとえげつない会話にしか出てこないかな。
 恋愛に傷ついた二人っていう設定がお好きなかた、さらにジュリエット・ビノシュとジャン・レノがお好きな方には楽しめるでしょうが、私はちょっと気味が悪かったです。

 食べ物は基本的にいっぱい出てくるけど、みんな元シェフ氏によってなにかしら貶されていて、おいしそうじゃないのよね。骨付きハムとか、かりかりにやいたバケット、サラダになににといっぱいでてくるんだけど、みんなまずそうにたべるんだよね。あとはでてこないけど作り方が説明される「カエルのニンニクソテー」がおいしそうかな。ジャンレノがお料理するシーンもひたすら野菜を刻んでるだけで、なんの料理になるのか分からない。仔牛のヒレ肉のごまソテー醤油ソースの付け合わせになってるらしいんだけど。この仔牛のヒレ肉のごまソテーは作れそうだけど、普通のステーキになっちゃいそうです。良さそうな仔牛のヒレ肉が手に入ったらやってみますけど、お値段はりそう。

 そういえばこの映画でも「あなたって冷凍の鴨のオレンジ煮みたいね」という台詞があって笑いました。鴨のオレンジ煮はいろんなものを表現出来るみたい。こんど作ってみますか。

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2005年02月27日 20:48に投稿されたエントリーのページです。

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