2009年の読書メーター
読んだ本の数:167冊
読んだページ数:44771ページ

エンジェル エンジェル エンジェルエンジェル エンジェル エンジェル
ようやくハードカバーを入手。かなり硬質な箱入りの装幀にちょっとびっくり。こちらの終わり方は確かにちょっと硬い感じがする。読後に文庫版を読み直したが、かなり違う感じだ。こちらは最後まで硬質なテーストだが、文庫はもう少し柔らかくて救いがある。作者の視点がちょっと違うだけなのかもしれないが、その違いは印象をかなり変えた。どちらも良かった。
読了日:12月30日 著者:梨木 香歩
ワタシは最高にツイているワタシは最高にツイている
片桐はいりさんの「わたしのマトカ」を読んだので、かもめ食堂の撮影時の話が重なって面白かった。小林聡美さんのエッセイを読むのはずいぶん前に「マダム…」を読んで以来ですが、かなり面白くなっています。
読了日:12月29日 著者:小林 聡美
白い城白い城
イスタンブールで出会ったよく似た二人がお互いを鏡のようにして、自らを覗き込んだらこんなことに…というお話。なにやら目玉を自分の内側にむけてつけかえましたというようなお話なので、好き嫌いは分かれるところだけれど、ありがちな嫌らしさに至らないところがうまい。読み終わってニヤリ。
読了日:12月27日 著者:オルハン・パムク,宮下 遼,宮下 志朗
閉じた本 (創元推理文庫)閉じた本 (創元推理文庫)
アイディアありきの小説なんだけれど、そのわりに思ったほどの驚きはなかった。設定から想像できる範囲でお話が終わってちと残念。英語で読んだほうが、ニュアンスが伝わったかな。
読了日:12月23日 著者:ギルバート・アデア
完全版 地獄堂霊界通信(4) (講談社ノベルス コM- 4)完全版 地獄堂霊界通信(4) (講談社ノベルス コM- 4)
最後にちょこっと竜さん登場。今回はちょっと勢いはあるけど、少々首をひねる 場面もあり。相変わらず説教くさいです。
読了日:12月15日 著者:香月 日輪
ハヅキさんのことハヅキさんのこと
50代ということに関するさまざまなエッセイを読んだような気分。40なら最後のチャンス、60なら本当にこれが最期と思えるけれど、50はこれが本当の最期ではないことを知っているお年頃。諦観と自分の中にある砦。まだまだこれから人生大変そうです。
読了日:12月12日 著者:川上 弘美
太陽の塔 (新潮文庫)太陽の塔 (新潮文庫)
おバカだ…。でも好きだよ、こういうの。ホントに最後までぐだぐだいったエネルギーが素晴らしい。「私の部屋に…」と「これは俺のゴンドラ」にしびれた。
読了日:12月07日 著者:森見 登美彦
おちくぼ姫 (角川文庫)おちくぼ姫 (角川文庫)
語って聞かせる感じの文章が非常によく噛み砕いてあって、温かい気持ちになります。
読了日:12月06日 著者:田辺 聖子
妖怪アパートの幽雅な食卓―るり子さんのお料理日記 (YA!ENTERTAINMENT)妖怪アパートの幽雅な食卓―るり子さんのお料理日記 (YA!ENTERTAINMENT)
ほとんど「ファンブック」みたいな感じでした。お料理はなかなかおいしそうで、作ってみる気になります。
読了日:12月06日 著者:香月 日輪
お縫い子テルミー (集英社文庫)お縫い子テルミー (集英社文庫)
栗田作品も3作目。相変わらず腹のくくりの良い主人公で、読んでいる間不思議な安心感がある。他人と自分の線引きがはっきりしている主人公が他人との関係を通じてパッと何かが変わる瞬間が切り取られていて、その切り上げっぷりのよさは清々しいかぎりだ。
読了日:11月30日 著者:栗田 有起
クラッシュ・ブレイズ - オディールの騎士 (C・NOVELSファンタジア)クラッシュ・ブレイズ - オディールの騎士 (C・NOVELSファンタジア)
相変わらずみんな元気いっぱいで走り回っていて、楽しかったです。少々消化不良のところもありますが、まあ怪獣夫婦の話でこれまでのストーリー全部盛りって感じなので、楽しければいいかと。
読了日:11月26日 著者:茅田 砂胡
オカメインコに雨坊主 (ポプラ文庫ピュアフル あ 3-1)オカメインコに雨坊主 (ポプラ文庫ピュアフル あ 3-1)
読んでいる間とってもおだやかな気分で、村の四季で変わる空気の匂いを感じていた。村に呼ばれる前の時をふっと考えると切ない気持ちになる。この穏やかな時間は幸福というよりはすぐやってくるその時までの静寂なのかもしれない。
読了日:11月18日 著者:芦原 すなお
武士道エイティーン武士道エイティーン
主役おふたりの話に、その他の人のエピソードが挟み込まれていて、それぞれなかなかうまくつながっていく、この構成がいやらしくなくて感心。やはり吉野先生のエピソードが一番がぐっときました。なにより、それぞれの登場人物の登場年齢に応じた状況の理解や感じ方が、自然に書き分けられていて、読み手の年齢によってもきっと思うことがちがうんだろうなあと思わせてくれる。また少し年をとったら読み返したい。
読了日:11月15日 著者:誉田 哲也
武士道セブンティーン武士道セブンティーン
二人の成長が、シンプルに読んでいて楽しい。これまでの自分を支えてくれた周りの人々を力にすることができるようになって、ぐんと世界が広がっていく二人。でもまだ大人のずるさには気づいていないそんなさわやかなお年頃。
読了日:11月12日 著者:誉田 哲也
武士道シックスティーン武士道シックスティーン
微妙にかみ合わない二人の掛け合いに思わず笑ってしまう。二人を足して二で割っても凡人にはなりえませんから。
読了日:11月11日 著者:誉田 哲也
元気でいてよ、R2-D2。元気でいてよ、R2-D2。
恐いというよりは、日常でちょっと引っかかりを感じる、あの不思議にちょっといらっとするようなひやっとするような背骨に感じる感覚を言葉にしてみたらこんな感じなのかな。お仕事に疲れた女の人が多いのは共感できるところもあるし、ちょっとちがうと感じるところもあり。なかなかほかにない視点でした。
読了日:11月11日 著者:北村 薫
フォー・ディア・ライフ (講談社文庫)フォー・ディア・ライフ (講談社文庫)
いい話。好みではなかったが、バランスの良い読みやすい作品だった。
読了日:11月09日 著者:柴田 よしき
オテル モル (集英社文庫)オテル モル (集英社文庫)
これといった到着点があるわけでもないのだけれど、なんで面白いんだろう。読んでいる間、主人公が歩いて行く後ろをふらふらと背後霊のようについていく様な気分だが、自分で状況を判断して決断していく主人公への信頼が、不思議な心地よさを生みだしている。私もビルの間を横向きになって進めるだろうか?
読了日:10月28日 著者:栗田 有起
新版 恐竜の飼いかた教えます新版 恐竜の飼いかた教えます
ドーキンスの序文からして、ノリノリでイギリスだなあという本。ペットには向かない大型の恐竜を見ながら、でもこうすれば飼えるのでは…と思ってしまうところがご同病か。「なんといっても本物の恐竜というところが魅力的」の一文にニヤリ。
読了日:10月28日 著者:ロバート マッシュ,リチャード ドーキンス
眠れない一族―食人の痕跡と殺人タンパクの謎眠れない一族―食人の痕跡と殺人タンパクの謎
プリオン病入門。FFIがメインかと思いきや、むしろ狂牛病関連にかなりページが割かれている。著者自身の病気の興味からすれば仕方がないのだが、少々散漫になってしまった感はある。科学の進展は金の行方によるし、資金を得るために科学者はつねに言い回しに気をつかうもの。そういう側面ははっきりと見えるのだが。
読了日:10月27日 著者:ダニエル T.マックス
エンジェル・エンジェル・エンジェル (新潮文庫)エンジェル・エンジェル・エンジェル (新潮文庫)
ああ、これは絶対にハードカバーで読むべき本だった。あとで、探しに行こう。でも解説がとてもやさしい着地点をくれるので、文庫版は文庫版で良かったと思う。りかさんのようにおばあちゃんと孫の物語ではあるけれど、もう少し現代風にしてある分ちょっと怖さが増している。結局自分がゆるすことがなければ、救いはないのだけれど、それは結局自分の世界の創造主たる自分の「悪かったねえ」のつぶやきでもあるのだ。
読了日:10月23日 著者:梨木 香歩
マルコの夢 (集英社文庫)マルコの夢 (集英社文庫)
ぬかどこからはじまる、ではなく菌糸ではじまる不思議世界。きのこの引き寄せる運命。どれが現実なんですかねえ。怖いけど面白い。
読了日:10月21日 著者:栗田 有起
「旬」 がまるごと 2009年 11月号 [雑誌]「旬」 がまるごと 2009年 11月号 [雑誌]
とにかく、おいしそう。そしてかば焼きカンには1尾まるごと入っていることに驚愕。
読了日:10月20日 著者:
うーらのオーガニックな野菜のおつまみ手帖(エンターブレインムック)うーらのオーガニックな野菜のおつまみ手帖(エンターブレインムック)
アボガドのみそ漬けとか、色々楽しい。小皿系おつまみ。
読了日:10月20日 著者:庄司智子
ハミザベス (集英社文庫)ハミザベス (集英社文庫)
読書メーターでであった本。この作者の本を初めて読んだが比較的好きな文章。「ハミザベス」の淡々と事態をかきわけて行く主人公の日常が、愉快でもあり哀しくもある。
読了日:10月19日 著者:栗田 有起
まほろ駅前番外地まほろ駅前番外地
つづく。今回も行天くんが華々しく活躍して楽しかった。ちょっとずつずれた感じのまほろの皆さんの今後に期待大。
読了日:10月19日 著者:三浦 しをん
扇舞う〈1〉 (幻狼ファンタジアノベルス)扇舞う〈1〉 (幻狼ファンタジアノベルス)
一時間半ほどで読了。とりあえずはじまりはじまりといったところ。続きに期待。今のところは面白くなるのかは判断つかず。
読了日:10月16日 著者:駒崎 優
トリエステの坂道 (新潮文庫)トリエステの坂道 (新潮文庫)
一昨年トリエステに行ったことがきっかけで、気になっていた本。死と貧しさの影がつねに落ちている回想は愛情と哀しみに満ちている。色々思うところの多い本だったが、読み終えて残っているのは、書店を営んでいた夫がナタリア・ギンズブルグを夢中になって読んでいる著者を見て「わかってたよ、これはきみの本だと思ってた」と笑うシーン。さっとその温かな笑顔がイメージされて温かく切ない気持ちになった。
読了日:10月14日 著者:須賀 敦子
すゞしろ日記すゞしろ日記
そこここの展覧会でみたすずしろ日記がちゃんと読めてうれしい(自宅でねっころがっても読める!)。一番好きなプリンツ版の「たいがい苦労知らずだ」から始まるのも掲載されている。こんな風に言い切れる大物っぷりが素晴らしい。
読了日:10月12日 著者:山口 晃
局アナ 安住紳一郎局アナ 安住紳一郎
だいぶ前の連載なので、現在の安住さんのイメージよりは若いエピソード満載。でもテーストは一緒なので、淡々とわが道を語っていて面白いです。ラジオの日曜天国がお好きな方はぜひ。
読了日:10月09日 著者:安住 紳一郎
グアテマラの弟グアテマラの弟
家族への愛情が詰まった、素敵なお話。ゆったり時間が流れるグアテマラで弟の家族と暮らす日々が落ち着いたはいりさんの視点から語られている。弟から観たお話はこれと全然違うのだろうけれど、いいお話でした。また書いてほしいな。
読了日:10月03日 著者:片桐 はいり
丹生都比売丹生都比売
強烈な母親の陰になりがちな病弱な(ということになっている)草壁皇子がメインのお話。母の自分でも自覚している業を察して、そっとそっと身を引いていく皇子たちの切なさがずっと霧のように漂っている。丁寧なことばにしっとりとした世界があってよかった。そして装幀が素敵。
読了日:09月29日 著者:梨木 香歩
オタクホスト桜木玲音の災難 (幻狼ファンタジアノベルス)オタクホスト桜木玲音の災難 (幻狼ファンタジアノベルス)
ひまつぶしに買った。そのとおりの内容。しかしちょっと古いぞ。
読了日:09月29日 著者:佐々木 禎子
yom yom (ヨムヨム) 2009年 10月号 [雑誌]yom yom (ヨムヨム) 2009年 10月号 [雑誌]
十二国記のため購入。柳国の傾きはじめのワンシーン。重いし暗いし。ファンとしては待望の作品ですが、一般受けはしないだろうなあ。この短編が最終的にどんな風に全体のストーリー位置づけられるのか楽しみに続編を待ちたい。
読了日:09月29日 著者:
裏庭 (新潮文庫)裏庭 (新潮文庫)
人間最後は一人。いや独り。自分に向き合うとずぶずぶと深みに進んでいくその庭は、巣穴にも似ていろいろな過去を連れてくる。梨木ワールドの原点か。「傷は育てていかねばならん」。嗚呼それでもやはり、向き合うことは傷をかきむしるような気がするものです。
読了日:09月25日 著者:梨木 香歩
きらめくジャンクフード (文春文庫)きらめくジャンクフード (文春文庫)
なんでこんな本を夜中に読んでしまったのやら。今バナナブレッドを焼きたくてしょうがない。どのお話も作者のきゃーっという絶叫ではじまっているようなもので、やたら!が多い。けれど、やっぱりその勢いがなんかいいんだよね。特にこの方は自分で作る方なので、自分で料理をする向きには大変魅力的に書かれている。個人的にはかき氷のお供は断然カルピスなんだけどなあ。
読了日:09月25日 著者:野中 柊
わたしのマトカわたしのマトカ
かもめ食堂は私の大好きな映画だ。この本は片桐はいりさんが映画撮影のために滞在したフィンランドでのお話。映画でも感じられた「せかされない、ゆるされた感じ」が漂って、さらっと読めてしまう。ちょうど自分が旅から戻ったこともあって、帰国しても続く時差ボケとフィンランドが終わらない話が身にしみた。グアテマラの弟も読みたい。
読了日:09月24日 著者:片桐 はいり
沼地のある森を抜けて (新潮文庫)沼地のある森を抜けて (新潮文庫)
一気に読んで、かなり面白かった。専門がそちら系なので、少々即物的に、あれがあれで、これがあれねと読めてしまうのだけれど、著者がこれまでの作品でも問いかけてきた個としての自分のあり方、群にたいする個の諦観への問いかけなどが、思いもかけない形で詰め込まれていて、うならされた。
読了日:09月22日 著者:梨木 香歩
僕僕先生 (新潮文庫)僕僕先生 (新潮文庫)
読了日:09月13日 著者:仁木 英之
f植物園の巣穴f植物園の巣穴
歯とかうろとかさなぎとか、触覚をざわざわとさせる湿度を感じさせる世界。巣穴の世界はとても視界が狭くて、お面の穴からのぞいたときのように、自分の足や膝だけが自分の物でないかのようにパーツとして見えている。豊彦の腹が座るにつれて視界が開け最後には全てを受け入れられる状態に達する。明かりの先にある希望はさわやかだ。やはりこれは家守奇譚の世界なんだろうと思う。
読了日:09月08日 著者:梨木 香歩
水辺にて―on the water/off the water水辺にて―on the water/off the water
カヤックにのって水面からながめる水や木の表情をかたるエッセイ。もちろんそのテーマは水とその底にある引き込む力とかそういうったものなのだけれど、素直に表情を語る文章が魅力的なので、そちらの方に惹かれる。
読了日:09月05日 著者:梨木 香歩
フリーター、家を買う。フリーター、家を買う。
あっというまに読了。甘みは少なめでこのバランスが絶妙。最初の展開がかなり強烈だったが、そこからの這い上がりっプリが爽快。希望の見えるラストが気持ちよい。
読了日:09月02日 著者:有川 浩
完全版 地獄堂霊界通信(3) (講談社ノベルス コM- 3)完全版 地獄堂霊界通信(3) (講談社ノベルス コM- 3)
ちょっとお話が深刻な方向へ。子供が主役だからしょうがないとは思うのだけれど、「悪い」人達への断罪が容赦ない。わかりやすいけれど、少々極端で説教くさくみえてしまうところに、違和感を感じる。シリーズとしては好きなんだけど、子供向けとしてはどうかな。
読了日:09月02日 著者:香月 日輪
翼の帰る処 2下 (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-4)翼の帰る処 2下 (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-4)
剣と魔法ではなく、知恵でがんばるファンタジーはなんだか楽しい。すんなり領主様ができてしまう能力は桁外れだけど、どんどん仲間を増やしていく様が気持ちよい。地の底からわき上がる悪の世界観は他の作品と共通か。いまから3巻が楽しみ。
読了日:08月30日 著者:妹尾 ゆふ子
翼の帰る処 2上 (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-3)翼の帰る処 2上 (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-3)
下巻が手に入ったのでさっそく読み始めた。前回からわりと時間が過ぎていないことに驚き。そんなに簡単に有力貴族になれちゃっていいの?という疑問はあるものの、相変わらず気苦労の多いヤエトとなにごともざっくり片付けるジェイサルドのやりとりが楽しい。
読了日:08月30日 著者:妹尾 ゆふ子
臨機応答・変問自在〈2〉 (集英社新書)臨機応答・変問自在〈2〉 (集英社新書)
今回は文系な質問が主。ほぼ一行のお答えが気持よい。
読了日:08月24日 著者:森 博嗣
この庭に―黒いミンクの話この庭に―黒いミンクの話
雪に閉じ込められた家に、カーテンをしめて、ひざを抱えて丸まって、自分の中の”サーディン”の滞りをなんとかしなくてはならない、そんな時がある。何歳になっても。癒されるけれども、ちょっと恐いこの世界は。
読了日:08月21日 著者:梨木 香歩
星新一 一〇〇一話をつくった人星新一 一〇〇一話をつくった人
内容がびっちりな上に長かったので、読み応えあり。星新一がメインではあるけれど、日本SF界の歩みそのものとも言える。学生時代に熱中した作家たちの名前がとめどなく登場して、それだけでも感慨深い。江戸川乱歩にはじまって安部公房、小松左京、筒井康隆、平井和正、半村良、阿刀田高…果ては新井素子まで。そしてやはり大人になった今もういちど星新一を読もうと思う。
読了日:08月21日 著者:最相 葉月
臨機応答・変問自在―森助教授VS理系大学生 (集英社新書)臨機応答・変問自在―森助教授VS理系大学生 (集英社新書)
とりあえず、毎授業これをやるのは愛があるなあ。大学の先生はサービス業。授業で教えていることはインデックス。多分多くの先生がこういってるはずなのに、なかなか伝わらないのだよ。「今までにやった最高の贅沢」の答がかわいい。
読了日:08月20日 著者:森 博嗣
四国はどこまで入れ換え可能か (新潮文庫)四国はどこまで入れ換え可能か (新潮文庫)
表題はそのまんまマジでやってみたところが馬鹿馬鹿しく素敵。あとはのんびり。
読了日:08月20日 著者:佐藤 雅彦
ぐるりのこと (新潮文庫)ぐるりのこと (新潮文庫)
「春になったら…」にくらべてより直接的に思いが書かれたエッセイ。ちょっとやそっとの波やほころびもそれをさっとカバーできてしまうような群れとしての力にあこがれつつも、群れの中にいる恍惚感におそれを抱く。大地に根付いた暮らしにあこがれるのに、きまった場所にもたれかかってしまうことに恐怖を感じる。そんな寄せてはかえす心のひだを書きつづった本。自分の中にある似たような(でもちょっと違う)想いが揺さぶられた。
読了日:08月19日 著者:梨木 香歩
天山の巫女ソニン(5) 大地の翼天山の巫女ソニン(5) 大地の翼
ついに完結。ある意味あっけない幕切れだったので、第二部とか書いてくれないかなあと期待してしまいます。メインの4人だけでなくそれぞれのお守役も個性的でとても楽しいお話でした。
読了日:08月16日 著者:菅野 雪虫
村田エフェンディ滞土録村田エフェンディ滞土録
綿貫、高堂、村田とこの3人の男どもが、三様ではあるが物事をあるがままに受け入れる姿がすがすがしい。ウェスト夫人の下宿を思わせる、トルコのディクソン夫人の世話する下宿は歴史に魅せられた多国籍な空間。そこに起こるであろう形而下の摩擦は省かれて、ちょっと不思議なコミュニティが描かれている。しかし「肉食をしった鸚鵡というのは目つきが悪い気がする」でするりと仲間に入れられてしまった。
読了日:08月15日 著者:梨木 香歩
春になったら苺を摘みに (新潮文庫)春になったら苺を摘みに (新潮文庫)
イギリスに住んでいた時代の交友を中心としたエッセイ。理解はできないが受け入れる。梨木さんのストーリーに繰り返し出てくるテーマの一つだ。海外に暮らしているとどうしても「個」として自分が立つことを余儀なくされる。実際の学生時代の話はほとんどないけれど、そんな風に自分を確立してきた時間の流れを感じる。
読了日:08月14日 著者:梨木 香歩
りかさん (新潮文庫)りかさん (新潮文庫)
澄んだ目を見開いておばあちゃんの話を聞くようこちゃんのやさしい物語。「からくりからくさ」の登場人物たちのえにしが織り込まれ、蓉子さんが麻子さんから引き継がざるを得なかった業が描かれる。後日談「ミケルの庭」ではそっと織り込まれていた黒い影がその染みを広げるが、ミケのみる蔦の先に希望が見える。
読了日:08月13日 著者:梨木 香歩
からくりからくさ (新潮文庫)からくりからくさ (新潮文庫)
自分の内にある真っ黒なタールのようなよどみは、時折そのねっとりとした質量のまま噴き上げてくることがある。それは受け継がれ、つながり、互いに波を寄せ合う。この作品の前によんだのが「家守」だったので、男ばかりでできたおとぎ話と、女ばかりでできた業の話に見えてちょっと怖い。機織りや唐草模様、シルクロードとイメージを託したキーワードは綺麗につながるが、そのどろどろとした下のものを表すにはこの物語においてはちと荷が重い。
読了日:08月12日 著者:梨木 香歩
電化製品列伝電化製品列伝
作家さんの意味のある「省略」に対して、そこをあえて書く味を探す書評集。17本(?)ある書評の中身にバラツキはあれど、切り口はかなり面白い。それぞれの本を読んでみたくなるはず。しかしこの長嶋有のテーストが小説になるとどうも波長があわないのは何でなのかしら。
読了日:08月09日 著者:長嶋 有
家守綺譚 (新潮文庫)家守綺譚 (新潮文庫)
人外のものに愛される青年と彼岸からやってくる飄々とした友人。ある意味定番な設定ではあるが、庭の木々が語る季節にこのお話独特の風が吹く。「人が埋められる気になる場所」にあちらの岸への道が見える。
読了日:08月08日 著者:梨木 香歩
少女七竈と七人の可愛そうな大人 (角川文庫)少女七竈と七人の可愛そうな大人 (角川文庫)
独特の文体に惹きつけられる。ぼんやりとした自分の輪郭を追い求める女性たちの物語。
読了日:08月04日 著者:桜庭 一樹
1/2の騎士 harujion (講談社ノベルス)1/2の騎士 harujion (講談社ノベルス)
まとまりがよく、面白かった。トワイライトミュージアムより、断然良い。事件は相当えげつない話ばかりだが、かえって話をシンプルにしている。主人公たちの設定も奇をてらっているようでいて、最後まで読むと必然があって爽快な読後感だ。
読了日:08月01日 著者:初野 晴
夜想曲集:音楽と夕暮れをめぐる五つの物語夜想曲集:音楽と夕暮れをめぐる五つの物語
いろいろな場所の物語なのだけど、読み終わった感想は「ロンドンだなあ」。ちょっとひねくれていて、くたびれていて、あまやかされて。ちょっとどきっとした流せなかった台詞が「ごめんなさい、あなたの心を乱してしまって」。なんだかとても恐ろしい台詞だ。おまけに2回も出てくる。もとの英語はなんだったんだろう。
読了日:07月31日 著者:カズオ・イシグロ
八朔の雪―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-1 時代小説文庫)八朔の雪―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-1 時代小説文庫)
なかなかよかった、が物足りない気分でもある。良い作品であるだけに巨匠の作品を思い浮かべてしまうからかな。今回は池波作品の「ないしょないしょ」を思い出した。
読了日:07月29日 著者:高田 郁
NO.6〔ナンバーシックス〕#8 (YA!ENTERTAINMENT)NO.6〔ナンバーシックス〕#8 (YA!ENTERTAINMENT)
「神様…」としか言いようがない。マクベスの台詞が本当に頭の中に響いて、鼻の奥がきな臭い。歯をかみしめながら読み通した。
読了日:07月28日 著者:あさの あつこ
にょにょっ記にょにょっ記
なんとなく見覚えのある文章もちらほら。しかしこの装丁は本当に可愛らしいとしかいいようがない。あのちょっと暗い緑と青にやられてしまう。今回は「どら」って言わないがぴぴっときました。そしてちゃんと今回はdedicationがあるんだなあ。うふふ。
読了日:07月28日 著者:穂村 弘
逆転のクレヴァス―クラッシュ・ブレイズ (C・NOVELSファンタジア)逆転のクレヴァス―クラッシュ・ブレイズ (C・NOVELSファンタジア)
ちょっと中途半端な感じでしたね。
読了日:07月27日 著者:茅田 砂胡
聊斎志異〈上〉 (岩波文庫)聊斎志異〈上〉 (岩波文庫)
毎日少しづつ読んで読了。さっぱりと、でも訓話にありがちな説教臭さや皮肉っぽさはなく、不思議なお話が続く。美人は狐か幽霊がデフォルトらしい。
読了日:07月25日 著者:蒲 松齢
下町不思議町物語 (YA!フロンティア)下町不思議町物語 (YA!フロンティア)
再読:久しぶりに読み返したのですが、古本屋さんはあの古本屋さんなのですね(うちのまかないなら大丈夫といってるくだりからして)。最初に読んだ時には、妖怪アパートでまだ古本屋の活躍がそうでもないころだったので、気がつきませんでした。
読了日:07月24日 著者:香月 日輪
人間はどこまで耐えられるのか (河出文庫)人間はどこまで耐えられるのか (河出文庫)
面白かった。訳文もスムーズだし、将来ライフサイエンス関連に進みたい高校生にぜひ読んでほしい。
読了日:07月23日 著者:フランセス アッシュクロフト
鼻行類―新しく発見された哺乳類の構造と生活 (平凡社ライブラリー)鼻行類―新しく発見された哺乳類の構造と生活 (平凡社ライブラリー)
再読:仕事で頭が疲れると、この本を読みたくなる。というか鼻水で魚を釣る絵が頭に浮かぶ。これを作ってた時はさぞや楽しかっただろうなあ。
読了日:07月21日 著者:ハラルト シュテュンプケ
乾山晩愁 (角川文庫)乾山晩愁 (角川文庫)
独自の味がある時代小説。狩野派を中心に絵師たちの物語が紡がれる。少々物足りないのとあとがきが蛇足くさい。
読了日:07月20日 著者:葉室 麟
何か文句があるかしら (創元推理文庫)何か文句があるかしら (創元推理文庫)
大金持ちの美人と謎めいたハンサムの謎解き。話としては取り留めない感じだが訳文がスムーズでよかった。しかし彼らのバックグラウンドがストーリーにものすごく貢献しているとは言い難い。
読了日:07月16日 著者:マーガレット・デュマス
宵山万華鏡宵山万華鏡
最初は普通の筒型の万華鏡をイメージしていたのだけれど、途中であの回す羽みたいなものがついている型の万華鏡だと気づいてから、ぱっと視界が広がった。ひかりとちょっとした影がすれ違う不思議な景色。装丁も素敵です。
読了日:07月14日 著者:森見登美彦
整形前夜整形前夜
なんやかんやいって「世界音痴だった過去」について書くことになってきたほむらさん。今やあこがれていた白馬のお姫様も登場して、以前に比べ冷静に音痴の訳を探っている。古本屋でブロックサインを出し合ってるご夫婦なんてやっぱり運命の人から連絡来たのねって感じです。
読了日:07月12日 著者:穂村 弘
世界音痴世界音痴
勝手にシチュエーションと相手の行動を想像して、その想像に腹を立ててしまうっていうのはあるけれど、ほむらさんの場合、勝手にへこんでしまうんだな。この本ではとにかく大五郎で大爆笑。
読了日:07月11日 著者:穂村 弘
LIFE なんでもない日、おめでとう!のごはん。LIFE なんでもない日、おめでとう!のごはん。
とにかく昔食べてたナポリタンの味が食べたくて購入。ほんとに懐かしい味でした。マカロニグラタンとかふと夜中に食べたくなる懐かしい食べ物がいっぱい。丁寧な手順がみんなごちそうになります。
読了日:07月11日 著者:飯島奈美
small planetsmall planet
「だまし絵展」にて一目ぼれして購入。本物の風景なのに、ミニチュアのジオラマに見えてしまう。不思議な乖離感に惹き付けられるが、ちょっと怖い気もする。
読了日:07月10日 著者:本城 直季
星間商事株式会社社史編纂室星間商事株式会社社史編纂室
「ロマンス小説の七日間」風。
読了日:07月10日 著者:三浦しをん
植物図鑑植物図鑑
最近の白馬の王子様はアウトドア派のスーパー主夫らしい。「うちだけの名前にしよう」にはヤラレました。
読了日:07月09日 著者:有川 浩
ほかに誰がいる (幻冬舎文庫 あ 29-1)ほかに誰がいる (幻冬舎文庫 あ 29-1)
読みやすい文章だが、共感はない。基本的に心の病の諸症状を平易な表現でしている感じ。こういうことを考えているというのをそのまんま書いてあるというのが独特なんだと思うが、正直あられもない感じがしないでもない。
読了日:07月04日 著者:朝倉 かすみ
自分の体で実験したい―命がけの科学者列伝自分の体で実験したい―命がけの科学者列伝
オリジナルは子供向けらしく、読みやすいし、物語性が高い。愛すべき同業者たちのエネルギーには思わず笑ってしまうものすらある。物語ラストはいつも「良い子はぜったいに真似をしないでね」。
読了日:07月03日 著者:レスリー デンディ,メル ボーリング,C.B. モーダン
illustration (イラストレーション) 2008年 03月号 [雑誌]illustration (イラストレーション) 2008年 03月号 [雑誌]
山口晃特集なので購入。思ったよりページが割かれていなかったが、前からみたいと思っていた成田空港のパネルが掲載されていたので満足。次の出張時には本物を見たい!
読了日:07月03日 著者:
またまた自殺うさぎの本―まだまだ死にたいうさぎたちまたまた自殺うさぎの本―まだまだ死にたいうさぎたち
筆者は、おろし金で指をおろしたことでもあるのかしらん。やたらおろされたり削られたりしているうさぎども。でもハンドミキサーを銜えるのは嫌すぎる。
読了日:07月02日 著者:アンディ・ライリー
自殺うさぎの本自殺うさぎの本
ときどき、やたらツボに入る企てをしているウサギがいてもー大変。スタートレックっぽいワープ装置のと重量挙げこちょこちょが素敵です。みんな無表情なんだけど、なんだか一所懸命にな顔にだんだん見えてくる。
読了日:07月02日 著者:アンディ ライリー
トゥルーブラッド1 闇夜の訪問者 (ソフトバンク文庫 ハ)トゥルーブラッド1 闇夜の訪問者 (ソフトバンク文庫 ハ)
いろいろ反則技が多い話だけれど、まあキャラクターベースでお話をつくるとこうなるのかなあ。ただ、あまりにあっさり人が殺されていくのに抵抗あり。
読了日:06月29日 著者:シャーレイン・ハリス
メディエータZERO episode1 (1)メディエータZERO episode1 (1)
集英社のメディエーターシリーズの前日談。スザンナの登場がなかなか印象的でシリーズの一作目がこれというのに納得。なかなかいい性格したヒロイン。
読了日:06月27日 著者:メグ キャボット
垂里冴子のお見合いと推理 (講談社文庫)垂里冴子のお見合いと推理 (講談社文庫)
非常にあっさりした連作ミステリ。とりあえず一冊目ではだんだん判明してくるキャラクターの謎みたいなものはなくて、次巻を読むかどうか悩むところ。登場人物が増えていかないところがシンプルでよい。
読了日:06月27日 著者:山口 雅也
真世の王〈下〉白竜の書 (EXノベルズ)真世の王〈下〉白竜の書 (EXノベルズ)
一気に読み終えた。壮大な世界を語るにはもう少しページが欲しかったが読後感は非常に良い。言葉や物語にたいする絶望的な片思いの、酷く直接的なラブレターにも読める。
読了日:06月26日 著者:妹尾 ゆふ子
真世の王〈上〉黒竜の書 (EXノベルズ)真世の王〈上〉黒竜の書 (EXノベルズ)
独特の世界観がすばらしい。そして映像としてどきっとさせるような場面が、そこここにあって印象的。下巻も楽しみ。
読了日:06月26日 著者:妹尾 ゆふ子
78 (小学館文庫)78 (小学館文庫)
不思議の国のアリスの様な、ちょっとしたラビリンス。かすんだ視界の先に見える風景は、繰り返すようでいてかすかな傷に針がとんで少しずつ違う音を出す。
読了日:06月23日 著者:吉田 篤弘
ときどき意味もなくずんずん歩く (幻冬舎文庫 (み-10-2))ときどき意味もなくずんずん歩く (幻冬舎文庫 (み-10-2))
高野秀行氏が解説を書いているので、そっち系の本かなあと思って読んだらその通りだった。面白いには面白かったが、ちょっと率が悪い(?)感じ。でもゴージャスなミックスパーマには笑った。
読了日:06月22日 著者:宮田 珠己
本当はちがうんだ日記 (集英社文庫)本当はちがうんだ日記 (集英社文庫)
今の自分は下書き、と思ってたら、白髪の鼻毛。人知れずいろんなひとにあやまりたおしているホムラさんに爆笑。
読了日:06月19日 著者:穂村 弘
何をかいわんや (角川文庫)何をかいわんや (角川文庫)
久々のナンシー関まつりだったが、やはりたくさんまとめて読むとちょっと疲れる。この辺で今回は打ち止め。しかし何度読んでもこれを書いたのが20代というのが何とも。
読了日:06月16日 著者:ナンシー関
ナンシー関の記憶スケッチアカデミー (角川文庫)ナンシー関の記憶スケッチアカデミー (角川文庫)
よく似ている絵に限って微妙に邪悪な感じなのが笑える。やっぱりカマキリですかね。ペコちゃんも捨てがたい。
読了日:06月13日 著者:ナンシー関
にょっ記 (文春文庫)にょっ記 (文春文庫)
イラストとのコンビネーションが素敵過ぎる(カラスと校長先生)。言葉のリズムのせいか、読み終えてすぐに気に入ったところを読み返した。「読むこと」自身が楽しい本は久しぶりだ。
読了日:06月12日 著者:穂村 弘
高丘親王航海記 (文春文庫)高丘親王航海記 (文春文庫)
さらっと書かれているようで、言葉の端にまで神経が生き届いた文章。雰囲気たっぷりだがちょっと斜に構えた姿勢がやっぱり澁澤龍彦だ。この本に出会えてよかった。
読了日:06月12日 著者:渋澤 龍彦
疲れすぎて眠れぬ夜のために (角川文庫 う 17-2)疲れすぎて眠れぬ夜のために (角川文庫 う 17-2)
あまりこの手の本は最近読まなくなったのだが、偶然書店で手に取ることが2度続いたので、購入。こんなタイトルの本に無意識に手をのばすとは我ながら相当疲れ気味。わりと言いっぱなしのことも多いけれど語り口が柔らかいせいか、こんな考え方もありかなと思える。
読了日:06月09日 著者:内田 樹
ナンシー関の記憶スケッチアカデミー〈2〉 (角川文庫)ナンシー関の記憶スケッチアカデミー〈2〉 (角川文庫)
ひさびさにナンシー関本を読んだ。相変わらず、コメントが素敵すぎる。「動物の顔に眉毛を描くな」キャンペーンが浸透する前にお亡くなりになったのは残念。
読了日:06月08日 著者:ナンシー関
安徳天皇漂海記安徳天皇漂海記
最初がちょっと読みにくかったので、最後たたみかけるような展開は楽しかった。ただあまり「なるほどそういうつながりか」というような納得感は得られず、それぞれの元本からの幻想的なイメージ(この部分はすばらしい)をただただ重ね合わせたようにも思えた。
読了日:06月08日 著者:宇月原 晴明
金春屋ゴメス 異人村阿片奇譚 (新潮文庫)金春屋ゴメス 異人村阿片奇譚 (新潮文庫)
ゴメス2作目。新メンバー朱緒も加わって、裏金春屋は今回も大暴れ。2巻はキャラクターがはっきりしたからか、そこここに小さなお遊びが隠れていて飽きさせない。最後のおまけには思わず噴き出した。早く続きがでるといいなあ。
読了日:06月06日 著者:西條 奈加
生存者 (新潮文庫)生存者 (新潮文庫)
1972年にアンデス山中に墜落した飛行機の乗客が、人体で食いつないで70日間を生き延びて生還したノンフィクション。人を食べることすら最悪のことではない極限状態が壮絶であり、淡々と語られる出来事に圧倒された。
読了日:06月05日 著者:P・P・リード
金春屋ゴメス (新潮文庫)金春屋ゴメス (新潮文庫)
とっても面白い設定(近未来江戸もの)が、さらりと書いてあってかなり楽しめた。ちょっとマンガの「あまつき」みたいな感じ。いろいろ不思議な(あるいはご都合な)点はあるのだけど、ストーリーに勢いがあるので、気にならない。
読了日:06月03日 著者:西條 奈加
紙魚家崩壊 九つの謎 (講談社ノベルス)紙魚家崩壊 九つの謎 (講談社ノベルス)
北村さんのいつもの感じを期待すると足をすくわれた気分かもしれない。「おにぎり、ぎりぎり」がなかなかお茶目で楽しかった。
読了日:06月01日 著者:北村 薫
つむじ風食堂の夜 (ちくま文庫)つむじ風食堂の夜 (ちくま文庫)
オレンジに照らされた読書がパッと脳裏に焼き付きました。絵のみえる文章が素敵。
読了日:05月29日 著者:吉田 篤弘
亜愛一郎の狼狽 (創元推理文庫)亜愛一郎の狼狽 (創元推理文庫)
埋葬虫再び…(たまたま、その前に『芦屋家の崩壊』を読んだので)。読み始めは謎のためのちょっと無理な設定を感じたが、江戸川乱歩的な怪しい雰囲気が読み進むにつれてできあがって、「ホロボの神」はなかなか良かった。
読了日:05月27日 著者:泡坂 妻夫
蘆屋家の崩壊 (集英社文庫)蘆屋家の崩壊 (集英社文庫)
口の中がじゃりじゃりしたり、二の腕の皮がぞわぞわするようなお話ばっかりですが、最後はサイケなトンネルをジェットコースターで走り抜けるようなラストでした。
読了日:05月25日 著者:津原 泰水
パレード (新潮文庫)パレード (新潮文庫)
センセイの鞄の、センセイとツキコさんの昼下がり。手を触れながらそっと語る、とってもあまやかな時間。
読了日:05月23日 著者:川上 弘美
仏果を得ず仏果を得ず
再読: 先日新作を読んだのと、文楽の話を聞いて思い出して読みなおす。こういう風に自分の好きになったものを他の人に魅力的に紹介できるってすごい才能だなあと、三浦しをんの本を読むと思う。
読了日:05月23日 著者:三浦 しをん
神去なあなあ日常神去なあなあ日常
面白くて一気に読めました。三浦さんの書く男の子は、汗をかいてもくさくない女の子好みの主人公が多いけれど、これもそんな感じ。しかし「風が強く吹いている」と同じで、お話の最高潮のところはホントにトップギア入ってる感じで、途中でとめられない。良かったです。
読了日:05月21日 著者:三浦 しをん
見仏記 ゴールデンガイド篇見仏記 ゴールデンガイド篇
見仏記もだんだん有名になって、そこここで「みうらさんといとうさんですよね」といわれるようになったお二人。もはや別の意味でゴールデンガイドだね。
読了日:05月20日 著者:いとう せいこう,みうら じゅん
琥珀枕 (光文社文庫)琥珀枕 (光文社文庫)
結構さっぱりとした読み口で面白かった。よく考えるとグロテスクな情景も淡々と語られるせいかスルリと通り過ぎていく感じ。解説がちょっとネタばれっぽいのがきになりました。
読了日:05月19日 著者:森福 都
見仏記4 親孝行篇 (角川文庫)見仏記4 親孝行篇 (角川文庫)
シリーズも四作目。いとう氏の内省的呟きはなりをひそめ、落ち着いた感じのする親孝行編。今回のみうら氏の絵は素直に美しい。
読了日:05月17日 著者:みうら じゅん,いとう せいこう
やんごとなき読者やんごとなき読者
あっさりよめて、かなり楽しい本でした。本好きの人がいろいろなところをくすぐられる、かわいい話でした。
読了日:05月16日 著者:アラン ベネット
さよなら妖精 (創元推理文庫)さよなら妖精 (創元推理文庫)
青春真っ只中の自己完結的思考にちょっとむず痒いおもいをした。
読了日:05月15日 著者:米澤 穂信
世界画廊の住人 (幻狼FANTASIA NOVELS K 3-1)世界画廊の住人 (幻狼FANTASIA NOVELS K 3-1)
なかなか面白かった。最後のところをもう少し長くなってもいいから丁寧に書いてくれたらよかったかなあ。あと、指令が文字なのはちょっともったいないような。
読了日:05月15日 著者:栗原 ちひろ
綺譚集 (創元推理文庫)綺譚集 (創元推理文庫)
一つ一つのお話の世界が違うので、毎回とっぷり浸かった自分を次のお話のために引きずり出すのに苦労した。飾りすぎない語り口は素敵だが、一度にたくさん読むことはできないしもったいない気がする。
読了日:05月14日 著者:津原 泰水
トワイライト・ミュージアム (講談社ノベルス ハF- 2)トワイライト・ミュージアム (講談社ノベルス ハF- 2)
少々登場人物のキャラクターが平面的な感が否めないが、すっと入りこめるストーリー。最後まで読むと余計な設定をそぎ落とした分すっきりした感じがしていいのかもしれないという気になった。
読了日:05月11日 著者:初野 晴
見仏記〈3〉海外編 (角川文庫)見仏記〈3〉海外編 (角川文庫)
ついに日本を飛び出した見仏記。韓国、中国、タイ、インドと仏の源流を求める旅は続く。中年すぎたお二人がたどるにはかなり過酷な旅で、彼らの仏への執着が強烈に感じられます。そして仏友がアツい。
読了日:05月10日 著者:いとう せいこう,みうら じゅん
見仏記〈2〉仏友篇 (角川文庫)見仏記〈2〉仏友篇 (角川文庫)
今度は京都奈良を離れて、四国や新潟へも足をのばす仏友編。前回はやたら他人の眼を気にして、内省的だったいとう氏が開き直りを見せつつ、それでもまだいろいろ気になってしまう様がおかしい。
読了日:05月05日 著者:いとう せいこう,みうら じゅん
ホルモー六景ホルモー六景
本編より面白かった。秘密を共有する仲間の絆はきっと強力なんだろうなあ。各大学500代に上るネットワークがあると想像するとちょっと楽しい。
読了日:05月04日 著者:万城目 学
見仏記 (角川文庫)見仏記 (角川文庫)
仏像にエロスとロック魂を見出す旅。ですが、その実著者お二人の愛あふれる交換日記にも読めますな。
読了日:05月02日 著者:いとう せいこう,みうら じゅん
退出ゲーム退出ゲーム
うーん、ちょっと苦手だった。悪くはないけど、語り口も人物もあまり好きになれませんでした。
読了日:04月29日 著者:初野 晴
ニシノユキヒコの恋と冒険 (新潮文庫)ニシノユキヒコの恋と冒険 (新潮文庫)
川上さんの言葉はどうもすっとこちらに入り込んでくるので、この手の本の場合始末が悪い。クールな自分の世界を持った10人の女性の物語。
読了日:04月28日 著者:川上 弘美
鷺と雪鷺と雪
相変わらず、頭の中の知識フル動員の読書でした。そしてラスト…。ラストの事件は正直あまり詳しくないので、読み終わってから教科書的知識をおさらいしました。そしてまた、最初から読むと色々また見えてくるんだろうなあ。北村氏的大正昭和初期は、なかなか素敵な味付けでした。
読了日:04月27日 著者:北村 薫
ルピナス探偵団の憂愁 (創元クライム・クラブ)ルピナス探偵団の憂愁 (創元クライム・クラブ)
当惑につづいて読んだ憂愁。すべて時間軸逆回しの構成に感心。どの話も人がそれぞれ持っている物語にスポットをあてたストーリー。今回は彩子さんがたまさかでの店主みたいなポジションに。どの登場人物も現実感のない際立ったキャラクターだけれど(脇役含め)、それだけに最期の誓いがぴったりくる。三度の別れに涙しました。
読了日:04月25日 著者:津原 泰水
風神秘抄風神秘抄
ファンタジー好きとしてはこの方の作品は必読なのかもしれないけれど、どうやら自分とはそんなに合わないようです(空色勾玉もそうだった)。その中では比較的すんなり読めましたが、時代設定のわりにやたら現代的な会話なのが違和感の原因か。
読了日:04月25日 著者:荻原 規子
闇の戦い〈2〉みどりの妖婆 (fantasy classics―闇の戦い)闇の戦い〈2〉みどりの妖婆 (fantasy classics―闇の戦い)
再読:これを初めて読んだ時には「コーンウォール」を知らなかった。のちに偶然小学校の図書室でコーンウォールに出会い、非常に驚いたし、うれしかった。「ガメリー」という呼び方がとても好き。
読了日:04月24日 著者:スーザン クーパー
闇の戦い〈1〉光の六つのしるし (fantasy classics―闇の戦い)闇の戦い〈1〉光の六つのしるし (fantasy classics―闇の戦い)
再読:初めて読んだのは小学校の頃。シリーズ全作とコンウォールの聖杯を何度繰り返し読んだことか。新装版でようやく手元に置くことができてとてもうれしかったです。
読了日:04月22日 著者:スーザン クーパー
世界平和は一家団欒のあとに 2 (2) (電撃文庫 は 9-2)世界平和は一家団欒のあとに 2 (2) (電撃文庫 は 9-2)
1巻と比較的同じテンションで続く2巻。とんでもない性格のお姉さま方の性格が、あんなに極端じゃないが、よく考えると自分の身の回りの人々に当てはまるような気もしてくるのが不思議。
読了日:04月22日 著者:橋本 和也
ルピナス探偵団の当惑 (ミステリー・リーグ)ルピナス探偵団の当惑 (ミステリー・リーグ)
たまさか人形堂が気に入って、津原作品を読み始めた1冊目。学園ものだからどうかなあと思ったけれど、玉阪で気に入ったあの雰囲気があって、かなり面白かった。ミステリとしてもスタンダードで、他の登場人物によるミスリードがしつこくなくてバランスがよかった。続編も読みたい。
読了日:04月22日 著者:津原 泰水
夏期限定トロピカルパフェ事件 (創元推理文庫)夏期限定トロピカルパフェ事件 (創元推理文庫)
春とは違った意味で青春だなあ。彼らが大人になったとき、どんなふうにこの夏を思い出すんだろう。
読了日:04月20日 著者:米澤 穂信
春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)
ものすごく軽い読み口なので、物足りなく感じる点もありますが、たたみかけるようなちょっとした謎と不幸に、作者の主人公二人への愛を感じたりします。読み終わった後にちょっとニヤリとしてしまう、不思議なお話でした。
読了日:04月20日 著者:米澤 穂信
地獄堂霊界通信 2 完全版 (2) (講談社ノベルス コM-)地獄堂霊界通信 2 完全版 (2) (講談社ノベルス コM-)
1巻で人物紹介を終わって、いよいよ3人組も大活躍。前の巻よりみんなちょっぴり大人になったんだねえ。
読了日:04月16日 著者:香月 日輪
完全版 地獄堂霊界通信(1) (講談社ノベルス)完全版 地獄堂霊界通信(1) (講談社ノベルス)
妖怪アパート程バランス良くないですが、わんぱく3人組の元気っぷりが明るくてよいです。
読了日:04月15日 著者:香月 日輪
人柱はミイラと出会う人柱はミイラと出会う
凝った設定だけど、無理があるなあ。ラブストーリーとしても唐突すぎるし。他にない趣向ではあると思う。
読了日:04月15日 著者:石持 浅海
Rのつく月には気をつけようRのつく月には気をつけよう
温かな手が気に入って、読んでみたのだけれど、どの話もいま一つしっくりこなかった。それぞれの謎の設定が納得いかないからかも。残念。
読了日:04月15日 著者:石持 浅海
ジョーカー・ゲームジョーカー・ゲーム
スタイリッシュであることにこだわりを感じる本。最初のお話が一番良かった。この本で雰囲気が出来上がったことで、続きがより踏み込んだ話になることに期待。
読了日:04月14日 著者:柳 広司
インディゴの夜 ホワイトクロウ (ミステリ・フロンティア)インディゴの夜 ホワイトクロウ (ミステリ・フロンティア)
文庫でるまで待つので充分だったかな。
読了日:04月11日 著者:加藤 実秋
インディゴの夜 チョコレートビースト (ミステリ・フロンティア)インディゴの夜 チョコレートビースト (ミステリ・フロンティア)
読了日:04月11日 著者:加藤 実秋
世界平和は一家団欒のあとに (電撃文庫 は 9-1)世界平和は一家団欒のあとに (電撃文庫 は 9-1)
読了日:04月10日 著者:橋本 和也
たまさか人形堂物語たまさか人形堂物語
独特の雰囲気で、一気に読めました。続きがあるといいなあ。
読了日:04月10日 著者:津原 泰水
ねたあとにねたあとに
意外と読むのに時間がかかった。悪くないけど、ちょっといっしょになって、くったりしてしまった。
読了日:04月10日 著者:長嶋 有
海賊とウェディング・ベル―クラッシュ・ブレイズ (C・NOVELSファンタジア)海賊とウェディング・ベル―クラッシュ・ブレイズ (C・NOVELSファンタジア)
読了日:03月26日 著者:茅田 砂胡
英雄の書 下英雄の書 下
主人公を小学生と考えるのはなかなか難しい。とはいえ上巻から想像したよりは良い終わり方にまとまって、それは良かったと思う。最初にでてくる分身人形の存在がとっても哀しい。
読了日:03月25日 著者:宮部 みゆき
妖怪アパートの幽雅な日常(10) (YA!ENTERTAINMENT)妖怪アパートの幽雅な日常(10) (YA!ENTERTAINMENT)
読了日:03月25日 著者:香月 日輪
英雄の書 上英雄の書 上
読了日:03月24日 著者:宮部 みゆき
DIVE!!〈下〉 (角川文庫)DIVE!!〈下〉 (角川文庫)
読了日:03月20日 著者:森 絵都
DIVE!!〈上〉 (角川文庫) (角川文庫)DIVE!!〈上〉 (角川文庫) (角川文庫)
読了日:03月19日 著者:森 絵都
翼の帰る処 下 (幻狼ファンタジアノベルス S 1-2)翼の帰る処 下 (幻狼ファンタジアノベルス S 1-2)
久々に当たりのファンタジー。登場人物のバランスが良くて、続編が楽しみです。同じ作家さんのほかの作品も読んでみたい。が絶版多いなあ。
読了日:03月08日 著者:妹尾 ゆふ子
翼の帰る処 上 (幻狼ファンタジアノベルス S 1-1)翼の帰る処 上 (幻狼ファンタジアノベルス S 1-1)
読了日:03月08日 著者:妹尾 ゆふ子
テメレア戦記II 翡翠の玉座テメレア戦記II 翡翠の玉座
中国に入ってからの展開がいまひとつすっきりしませんが、長い航海でローレンスの苛立ちと同調したあとでは、読み終えてホッとするばかり。
読了日:03月06日 著者:ナオミ ノヴィク
[テメレア戦記] I 気高き王家の翼[テメレア戦記] I 気高き王家の翼
読了日:02月28日 著者:ナオミ・ノヴィク
キューバでアミーゴ!キューバでアミーゴ!
たかのてるこさんの「ガンジス河でバタフライ」から続く旅本。こんどはキューバ。相変わらずエネルギッシュで、元気をもらえます。
読了日:02月20日 著者:たかの てるこ
黄金旅風 (小学館文庫)黄金旅風 (小学館文庫)
読了日:02月17日 著者:飯嶋 和一
ビロウな話で恐縮です日記ビロウな話で恐縮です日記
読了日:02月16日 著者:三浦 しをん
ダンナ様はFBIダンナ様はFBI
読了日:02月11日 著者:田中 ミエ
ロマンス小説の七日間 (角川文庫)ロマンス小説の七日間 (角川文庫)
読了日:02月08日 著者:三浦 しをん
格闘する者に○ (新潮文庫)格闘する者に○ (新潮文庫)
魅力的な主人公だった。私もあの掛け軸ほしい。
読了日:02月04日 著者:三浦 しをん
夜の光夜の光
さっぱり読めた。しかし帯のあおり文句「絶対零度の青春小説」があまり中身にフィットしていないかも。このせいで、ちょっと手に取るのに躊躇した。
読了日:02月02日 著者:坂木 司
健腸生活のススメ (日経プレミアシリーズ 11)健腸生活のススメ (日経プレミアシリーズ 11)
読了日:02月02日 著者:辨野 義己
六枚のとんかつ (講談社文庫)六枚のとんかつ (講談社文庫)
読了日:01月31日 著者:蘇部 健一
落花は枝に還らずとも 上巻―会津藩士・秋月悌次郎 (1) (中公文庫 な 46-7)落花は枝に還らずとも 上巻―会津藩士・秋月悌次郎 (1) (中公文庫 な 46-7)
読了日:01月29日 著者:中村 彰彦
クラン先生、猛獣たちを診る〈下〉―パリの獣医さんが語る動物との絆 (ハヤカワ文庫NF)クラン先生、猛獣たちを診る〈下〉―パリの獣医さんが語る動物との絆 (ハヤカワ文庫NF)
読了日:01月19日 著者:ミシェル クラン
クラン先生、猛獣たちを診る〈上〉―パリの獣医さんが語る動物との絆 (ハヤカワ文庫NF)クラン先生、猛獣たちを診る〈上〉―パリの獣医さんが語る動物との絆 (ハヤカワ文庫NF)
読了日:01月16日 著者:ミシェル クラン
沙門空海唐の国にて鬼と宴す〈巻ノ4〉 (トクマ・ノベルズ)沙門空海唐の国にて鬼と宴す〈巻ノ4〉 (トクマ・ノベルズ)
読了日:01月15日 著者:夢枕 獏
沙門空海唐の国にて鬼と宴す〈巻ノ3〉 (トクマ・ノベルズ)沙門空海唐の国にて鬼と宴す〈巻ノ3〉 (トクマ・ノベルズ)
読了日:01月10日 著者:夢枕 獏
沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ2 (2) (TOKUMA NOVELS)沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ2 (2) (TOKUMA NOVELS)
読了日:01月06日 著者:夢枕 獏
沙門空海唐の国にて鬼と宴す (巻ノ1) (TOKUMA NOVELS)沙門空海唐の国にて鬼と宴す (巻ノ1) (TOKUMA NOVELS)
読了日:01月01日 著者:夢枕 獏

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